- 2019/6 (4)来た道を戻り宇奈月へ。ウマウマ夕食でしたぁ! -



この傾斜角!ジェットコースターそのものです(笑)。

(2019年6月14日-16日 その4)

さて再びトンネルへともどりましたが、やっぱり出口側からこの軌道を見るととてつもない角度!なぜこのような形で軌道を設置する必要があったのかを伺わなかったのは大失敗です。土砂排出のためであれば水平路が一番ですし、傾斜をつければ小動物が入り込まないというわけでもないでしょうに(というかこの際小動物は全然関係ない)。



左上画像は比較的「実際のトンネル内明度」に近い画像だと思います。再び「駅」へと歩いていくと、支線に機関車が止まっていました。実は「ただ今絶賛充電中」なのだそうです。前にも書きましたが高熱隧道を通過する機関車は燃料発火の危険を避けるためにバッテリー車で運用されていますから。上部軌道の始発駅にこのような充電場所があるのは至極当然というわけです。



関電の職員さんが黒四ダムに至るまでの道筋を説明して下さいます。路線の概要はわかっていますが、それよりも気になったのは‥左上画像マウスオンで表示される「時刻表」ですね。定期便は1日4便、その他に臨時便もあるという‥。乗ってみたいなー(正式ツアー開始後でしょうが)。それにしても仙人谷までたった5.5kmですか、近いなー(ただしその途中が高熱隧道区間)。信濃大町までのキロ数を書いている理由はよくわかりません(苦笑)。

ちなみに右上画像、右に分岐する「妙に明るい支線」もありました。この先には何やら広い「部屋」もあるそうで、外が荒天の場合はそちらでビデオを云々ということでしたが、自由行動不可とはいえ、ダッシュで見に行ってみたかったなぁ(笑)。



というわけで欅平上部駅に戻ってきました。右上画像などは「ここは立山黒部アルペンルートの駅かいな?」と思わせるほどに立派な電光掲示がありますが、われわれはここからの上部軌道列車には乗れないのです(残念無念)。ちなみに読みにくいので右上画像マウスオンで別画像へと変わるようにしてあります。


左上画像、客車なのにワイパーが設置されています。これは言わずもがなの高熱隧道対策でして、外気温&湿度が高まった時にトンネル内の状況を確認するための装備です。なお非常時の対策として、車両は屋根等も含めてかなり頑丈に造られているそうです。



ちなみに「駅」ですから、ちゃんと事務室もありますし職員さんの出入りもありました。



さて、でもそろそろ「欅平下部駅」へと下りましょうか。



エレベーターで再び200mを下りて、欅平下部駅へと戻ってきました。先ほど乗ってきた関電下部軌道車両もそのまま待機しています。ここで(時間が余り気味だったのか)そこそこ撮影時間を取ってもらいました。



この機関車は架線集電式ゆえ上部軌道では使えませんが、それなのにそこそこの大きさの扇風機が設置されている‥何だか不思議。ちなみにトンネル内はご存じの通り年間を通して気温は一定で、この時は上部駅で「12度」でしたけれどねぇ(ちなみに湿度は91%)。

さてそろそろ欅平駅に帰ります、というわけで動画です。





そんなわけで欅平駅に戻ってきて解散です。最後に欅平駅構内の冬期歩道を覗かせてもらいました。もちろん冬期だけでなく列車運行がストップしたときにも使われるんでしょうね。仙人ダムの人見寮界隈の歩道区間は「通勤路」でもあるのでしょうが(詳しくはこちら)。



というわけで欅平駅へ。われわれが予約した「第4便」はここで「100分」のフリータイムです。とはいえ、普通の観光客なら駅構内の売店や軽食コーナー以外にそんなに時間をつぶせる時間もないかも?



いや、少し離れたところには名剣山荘もありますし、以前テント泊で野湯も含めて入浴した祖母谷温泉小屋だってあります(その時のページはこちら)。

ただ、いかんせんどちらもそこそこの距離がありますし、名剣温泉は日帰り入浴が14:00終了ということなのでそもそもアウトオブ考慮(われわれが欅平に戻ってきたのは15:00過ぎでした)、いっぽうの祖母谷温泉はまさにこの日から宿泊営業も再開ということでしたが、いかんせん片道40分の林道登りなのでダメ。

ただ名剣も猿飛も祖母谷温泉からの引湯ですから、ここはごくノーマルに猿飛の湯へ浸かろうというわけです(現地では「欅平温泉」と掲示されていますがまぁそれはそれということで)。気になるのは‥自分と同じ発想のツアー参加者及びそれ以外の観光客がどれだけいるかということですが?



直線距離ではかなり近いと思いますが標高差は数十mあります。



猿の彫像!(実際にもいそうな気が)。食事提供は終わっていましたがここの岩魚は食べたい!



階段を下りた先の猿飛山荘、手前に露天風呂がありますがまずは母屋でお金を支払います。入浴料はなぜか700円から500円に値下げされていました。名剣山荘との料金差別化かな?あちらの方が明らかに知名度があるんでねぇ。そんなわけでご主人にお代を払っていざ露天風呂へ(というか露天風呂しかない)。







白い湯花がたくさん沈んでいる湯からはしっかりと漂う硫化水素臭、加水はされていますが祖母谷温泉由来の単純硫黄泉がたっぷりと注がれており、いやぁ、こりゃいいわあ。頭からザバーと湯をかぶり、しばし浴槽脇でクールダウン。そしてその目の前には‥







ははぁ、こちらの山荘の女将とおぼしき方が竿を出しています。こんな豪快な場所で釣りとは‥いや、山荘の食材調達中ですから「お仕事」の一環ですね。山荘から一段上がったところにある水槽には岩魚くんたちが群れていましたっけ。なおこのエリアには漁業権の設定がないようです。



ちなみに冬場はドカ雪に埋もれるこの地ですから、当然ながらお風呂の小屋組みも仮設のものです。それがまたいい雰囲気を醸し出しています。ちなみにこちらのお宿、宿泊もやっているんですね。いつか泊まってみたい気もします。



あ、そうでなくても黒部のイワナは食べたいぞ(もっとも以前この上流の仙人温泉小屋でいただきましたっけ=この時です)。帰り道には源泉槽が目に入りました。猿飛山荘さん、いいお湯をありがとうございました!



というわけで駅に戻って「乾杯!」です。われわれが乗る16:43発宇奈月行きは何とこの日の最終列車!というわけで駅周辺にいるお客さんもごく少なく、静かな感じでありました。右上画像の橋を渡る道は名剣温泉・祖母谷温泉へと続いています。その昔、テント背負って泊まりに行ったよなぁ祖母谷温泉‥。



そんなわけで宇奈月行き最終列車に乗り込みます。さすがにこの時間になると風が涼しくなりました(というかこの日は6月中旬にしては暑すぎましたわ)。



帰りの列車はガラガラでした。ツアー参加の皆さんは早い便で帰っちゃったみたい。



列車は定刻(1分早着?)に宇奈月駅に到着しました。いやぁ、お昼くらいから雨という予報がしっかり外れてくれたおかげでこの1日をタンノーできました。このあとはお宿「フィール宇奈月」へと向かいチェックイン、荷物をピックアップして部屋へ。



ついでにお風呂にも行きましたが、数時間前に祖母谷の(引)湯に入っちゃった身からすると、ここ宇奈月の黒薙(引)湯はさっぱりし過ぎちゃってインパクトがありません。またこの夕方の男湯はなぜか湯温も低めでぬるかった‥(撮禁につき湯画像はありません)。

さてそのあとは夕ごはんへと出かけます。事前に調べておきましたんで、たぶんいろいろと食べられると思うのですがどうでしょう。



立山線の踏切を渡り、やってきたのは「わらびや」さん。昼間はお蕎麦、夕方からは居酒屋(もちろん食事のみもOK)となるお店で、海鮮系も充実しているようでしたのね。われわれが入ったときはガラガラでしたが、結局ほぼ満卓となりました。この日は金曜日でしたが、土曜日の夜などは予約しておいたほうがよさそうな気もします。







まずは海鮮モノですね。ホタルイカの黒造りにお刺身盛り、それにシロエビの唐揚げです。う、うんまいーっ!山あいの宇奈月温泉ですが、海からは近いですから新鮮な海幸がどんどん入ってくるのでしょう。うー、お酒が進みます!



さらには鳥唐揚げに牛肉のたたき、カレイの唐揚げときましたよ。お隣にはスウェーデンからのご家族連れがやってきました。日本語はほぼ話せないようですが、わざわざ宿から送ってもらってこのお店に来るとは‥実はこのお店、有名なのかも知れませんね。でもどれも美味しかったし、やっぱり正解でした!



仕上げにはお蕎麦とごはん。なぜごはんなのかというと、おしんこどんが「最初に出たホタルイカの黒作り、この浸け汁でご飯が食べたい!」とのたもうたからです。お蕎麦も手打ちで美味しくいただきました。大・満・足。

帰り道に例の駅前噴湯に手を突っ込んだおしんこどん、こっちを向いたらメガネがその昔の落語家さんモードでしっかり曇っておりましたっけね(笑)。



明けて翌朝。さすがに予報の流れ通りしとしとと雨が降っています(やっぱりね)。窓の外には黒部峡谷鉄道の車庫が見えていますが、車両が小さいぶん、何だかジオラマの模型のようにも見えていい感じです。あー、でもしかし今日開放車に乗る人たちはたいへんだなー(棒読み)。



朝食はビュッフェ形式でいただきますが、なかなか種類も多くてなかなかヨロシイ。というわけでチェックアウトして、富山地鉄の立山駅へと向かいますが、この続きは次ページで。

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