千葉の山中で非加温かけ流し湯タンノー!

- 亀山温泉ホテルの湯を楽しむの巻(2/3)-



右側の小浴槽が非加熱のかけ流し浴槽。浴槽のサイズと
投入量とを比して考えると間違いなく十分にゼータクです。


(2021年6月 その2)

前回、自分としては十分に満足した亀山温泉ホテルの湯でしたが、非加熱源泉をタンノーできなかったおしんこどん@妻のため、今度は家族風呂(窓を明ければ半露天風呂)を予約しました(前日でしたが何とか予約が取れました)。あ、「妻のため」というのは言い過ぎました。自分が入ってみたかっただけです(苦笑)。



前日の電話予約時に男性浴場の撮影許可をいただき、オーナーさんからはちょっと早めに来て下さいと言われたので早めに家を出たら早すぎました(笑)。同じ千葉県内なのに8時に出て高速を使えば時間余りすぎですって。



そんなわけで時間つぶしでまずは久留里駅へ。前ページで木更津勤務の時代があったと書きましたが、それでも久留里線は全線未乗車だったりするのです。そのうち乗りに来なければなぁ。

首都圏在住であればご存じの方もおられると思いますが、実は久留里は「湧水の町」です。町のあちこちに自由に汲める湧水汲み場があります。ただ如何せんかつての城下町だったこともあり、町の中心部には建物が密集しており外来者が駐められる駐車スペースがほとんどありません。その数少ないスペースが久留里駅の隣にある観光案内所前となっています。

水を汲める場所は国道沿いにもありますが、そちらよりも市街地中心部で分岐する県道32号線側にずらりと水汲み場が並んでいます。ただしそのあたりに駐車場は皆無なので、駅前脇に駐めて台車か何かで運ぶしかないかなぁ。

あ、でもちゃんと駅前脇にもありますよ水汲み場!





この時も複数の方々がポリタン等を持って汲みに来ていました。われわれも以前は車にポリタン常備だったんですが、いつの間にか「汲む意欲」がなくなっちゃいました。不思議です。



それでもこのあと、別の場所でも飲んだりしていましたが。柔らかな味わいです。

さてそれでもまだ時間が余り、雨模様の中でしたが亀山湖畔の公園で時間をつぶすことに。雨だったんですけれどね。湖上にはブラックバス釣りのボートがあちこちに見られます。「バスかよ」と個人的には思いますが、まぁ趣味は人それぞれです。先だってお亡くなりになった職場の先輩も、よくここに釣りに来ていたそうでした。合掌。でも勝手な放流だけは許せませんが。



対岸にはこのあと再訪する亀山温泉ホテルが見えています。もうすぐ♪



人なつっこいというか、ここが縄張り侵入者のチェックに一番いい場所だからなのか、この鳥がピーチクパーチクとさえずりながら(身も蓋もないさえずり表現でゴメンナサイ)このあたりを行ったり来たりしていました。何という鳥なのかな、セグロセキレイ?(違ったらゴメンナサイ)。

さてバードウオッチング@暇つぶしに精を出しているうちに、ようやく亀山温泉ホテルの日帰り入浴スタート時間が近づいてきました(とはいえまだ30分以上前でしたが)。というわけでこのあとはホテル駐車場にて待機ということにして移動です。



なかなか前のめりでキャッチーなお誘い文がガードレールに巻き付けられています(使用許可を得ているのかは不明ですが、宿への取り付け道路入口なのでもしかして私道@ガードレール自体が宿の所有物なのかも知れません)。そのことはともかく、日本の観光地や観光施設の案内にはこういう前のめりで攻める系の(褒め言葉です)お誘いが少ないと思います。謙譲の美徳ということなのか、無難に「閑静なかけ流し湯宿です。ごゆっくりお過ごし下さい」とか。

「お客さんに判断を委ねる」系の控えめな勧誘はもちろんそれはそれでありだと思いますが(それを好む方々も多いわけだし)、でもそればかりでは新たな客層の開拓はなかなか見込めませんから、





こういうの、結構好きだったりします(笑)。スワジの秘密って??

ちなみに上画像は、2008年に訪問した南部アフリカはスワジランド王国(現在はエスワティニ王国に改名)をレンタカーで走っていた時に撮影した看板です。スワジの女性が「ヒ・ミ・ツよぉ♪」というポーズをとっているわけで、「これは夫婦で行くような場所じゃないのかもしれん」と思って通過してしまった次第です。でもやっぱり800m進んでみるべきだったかなぁ(笑)。



さてエントランスまでやってきました。もちろんまだエントリーは出来ないのですが、この看板もなかなか秀逸です。ご主人とそのお子さん(おそらく)が土下座をするという「絵」がいい味を出しています。こういうのも他の宿泊施設ではなかなか見ることができない気がします。あ、これに近いといえば‥




(この画像があるページはこちら

いわき湯本のこいと旅館さんも基本的には個人経営で、このところなかなかゴーイングマイウェイを進んでいるようですが(コスプレとか)、それもこれも全ては「宿としての戦略」なのですよね。自分としては「各お宿さん、とにかく頑張って下さい!」としか言えないのですが‥(このコロナ禍ご時世ゆえなかなか泊まりにも行かれないし)。

さて、11:30からの日帰り入浴スタート15分前、Takema&おしんこどんは突如として「いまだクローズされた玄関」からホテル内部に突入いたしました!

いや、前にもちらりと書きましたが事前に(前日の家族風呂予約時に)たまたまご主人と直接電話で話すことができ、男性浴室の撮影許可をいただいていたのです。その時に「では、15分くらい前にお越し下さい、自分は明日その時間にはおりませんが伝えておきますので」というお言葉をいただいていたわけです。

というわけでエントランスでスリッパの消毒作業(丁寧に行っておられました)を行っていたスタッフの方々に「斯く斯く然々」と申し上げると、「ではどうぞ」というわけで早めの入館となりました。なお、その時には他にも駐車場待機をしていたお客さんが複数おられ、われわれが入館したのを見て「もう入れるのか?」と玄関に集まってきたようでした。いや、われわれは撮影だけです。決して「フライング入浴」するわけではありませんので(人心を惑わせてしまい申しわけありません)。ちなみに撮影(約7-8分)のあと11:30になるまではロビーで待機しておりましたので念のため。







浴槽サイズに見合ったというよりは、それよりも大量の源泉が投入されています。前回訪問時には明らかにこっちのほうに長く浸かっていたよなぁと思いつつ、この時は右上画像の通り「手湯」だけにとどめました。いいんだもんね、「このあと」があるんだもんね!



加温湯のほうは岩の上から熱め温度で流し込まれています。もちろん浴槽内でも吸い込みと加温湯投入は行われているはずですが、大きな浴槽全体としてはやはり「滝の湯側」のほうが温度が高く、滝から離れた小浴槽側のほうが低くなっています。このあたりは「家族連れ」にターゲットをあてたこちらのお宿ならではの温度管理なのでしょうか。前にも書きましたが小さいお子さんは加温された湯を熱がるわけで(それで女湯はややぬるくした湯槽を維持云々)。

なお男湯加温浴槽では、窓際から「実にさりげなく」非加温源泉が流し込まれています(右上画像)。打たせ湯ともいえない高さからですが、浴槽内ではやや温度高めのエリアながら、この源泉を首筋に掛けながら浸かるとこれがまた実によろしかったのです(この日は見るだけでしたが)。



展望こそありませんが、広々とした大浴槽、そして非加熱源泉かけ流しの小浴槽も。自分は20年くらい前に仕入れた情報による記憶で「ここは大したこともないんじゃないか?」と思い続けてきたのですが、あにはからんやお湯の素性もいいですし(ちなみに掘削ながら自噴湯だそうです)、湯使いも少なくとも男湯ではご覧のとおり。ではこのあとは、亀山温泉ホテルの真骨頂たる「半露天家族湯」へと向かいましょう!

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