- その1 まずは社会科見学、そのあと定番お蕎麦ランチ -



地下に広がる大空間。小中高校生の絶好の社会科見学の場所でもありました。

(2021年12月1日-2日 1/4)

前回のお出かけからほぼひと月。実は12月上旬って自分の仕事上は「繁忙期」なのですが、何と平日ど真ん中の「水&木曜日」がシフト絡みの休みとなりました。仕事は溜まっているんですが‥



まぁ直前の決定ゆえ諸般の支障もあったのですが(宅配便の荷物到着など)、急遽「ずっと前から気にはしていたお宿」に予約を入れました。さすがに師走の平日ど真ん中ですから予約はすんなり。よーし、ひと月ぶりの温泉だぁーい♪

あとは‥どこに立ち寄るか(温泉以外を含めて)ですが、まぁそのあたりはざっくりと。2日目はどうしようかなぁと思案絡みのまま出発です。この日の未明時間、関東は大荒れの天気だったのですが、出発の頃には何とか雨だけは止んでくれました(道中では時折降りましたが車なので問題なし)。





とはいえ、いきなり「大谷」といわれても「ナニソレ?大リーグの?」と思われる方もいるかも知れません。しかし「大谷石」と言われれば「あ、石の産地ね」とおわかりになるのではないでしょうか。そう、今回最初の寄り道は「大谷(石)資料館」なのです。

この日は平日ど真ん中、しかも開館時間直後の訪問でしたからたぶんガラガラだろうと思っていましたが、確かに一般車駐車場はガラガラ。うん、これはよしよしと思っていたら‥



嗚呼そうなのです。ここ大谷(石)資料館は採掘後の地下スペースを見られるというわけで、小中高校生の「社会科見学」のスポットとしてまさにうってつけの場所なのです!というわけであちゃまーまさかの混雑?という感じでしたが、見学エリアが広いことから学生団体さんとバッティングすることはあまりありませんでした。もっともわれわれが退館する頃にはさらに多くの児童生徒が到着したようで‥アブナカッタかも(笑)。



一般客は下の駐車場に車を駐めますが、バスは上での乗降です。

まずは入場料を支払い、この直前に小学校高学年生の団体が構内に下りていったので時間差を設けるべく、まずは地上部にある資料室へ。



大谷石風呂。何だかお湯がすぐぬるくなるイメージしか湧きませんが。

とはいえざっくりとしか見なかったわけですが、大谷石って昔は千葉界隈でも比較的多く見たよなぁと。わが家のすぐ近くにも大谷石を使った塀がつい最近までありました。だいぶ劣化して剥がれ始めていましたが(その後そのお宅自体が解体され、今は塀も含めて跡形もありません)。

今回ここを見学したあと車を走らせていたところ、普段なら全然気にしてもいなかった「大谷石を使った構造物」があちこちにあることに気づきました。やはり一世を風靡した建材だったというわけですね。

さて、いよいよ地下の採掘場跡地へと行ってみましょう。



地底宮殿?へと続く階段の先には‥おお!









予想以上に広く天井の高い空間が広がっていました。これだけ掘りまくるのにいったいどれだけの時間がかけられたことでしょうか(資料室に書いてあったのだろうと思いますが記憶なし)。

それにこの柱(というか強度維持のために残さざるを得なかったと思われる部分)に残された、切り出し時の文様が何ともいいですね。別の場所では機械切り出しの幾何学的文様も目にしました。



これですね。何だか不思議とエジプトの遺跡をホーフツとしてしまいます。



こちらの場所の天井には地上へと続く「穴」が空いていました。これって、この上の段もすでに採掘されたあとってことでしょうか?(たぶんそうなのでしょう)。ということはこのあたりの地下はもうかなり「スッカスカ」ということなのでしょうか。

なおこちらは資料館として保存されているのでそのままですが、ほかの採掘場などでは崩落を避けるために「埋め戻し」がなされているということです。そりゃそうだよなぁ。



そうそう、場内には假屋崎省吾氏の手によるオブジェが2箇所保存されていました(右上画像マウスオーバーで説明画像に変わります)。假屋崎氏、案外あちこちでいろいろやってるのね。そういえば浪江の道の駅オープン(2021/3)にあたってもフラワーアレンジメントが飾られていたっけ(その時のページはこちら)。




それにしてもこれだけの規模の「異空間」であれば、これまでいろいろな特撮モノのロケ現場としても使われたんだろうなと思いましたが、それは予想通りでありました(右上画像マウスオーバーで別画像に変わります)。仮面ライダーとかもロケに来たんじゃないかな?



場内を歩いていたら、なぜか「特設撮影ブース」がありまして「記念写真はいかがですか?」とのこと。ええ、あとで写真購入という古典的手法の商売だなというのはすぐにわかりましたが、サムネイル的な画像は無料でいただけるということで撮っていただきました。手にしているのはなぜか餃子だったりします(笑)。

このサムネイル画像をスキャンしてみましたが、どうやらわざと画質を落としてあるというかうっすらぼかし加工をしている感じです。まぁそりゃそうですね商売なんですから。ただ、せっかくならもっと奥行きを感じられる構図での撮影ポイント&撮影距離にすればいいのになぁと(買わなかったくせに口だけ出してゴメンナサイ)。




(奥のほうに人が見えており、ここの広さがわかります。)



出口近くには、壁面から塩分が結晶化した場所もありました。気温が下がるとこのようになるのだそうですが(夏場は出てこないらしい)、触るなとの注意書きはなかったので触ってみると、パリパリかと思っていたのにまさかの綿のような柔らかさでちょっとびっくり。なめてみると(自己責任)うっすらとしょっぱい感じでした。どういう成分なんだろう?



というわけで表に出てきてみると、いつの間にかお天気は「快晴」となっておりましてちょっとびっくり。出発前の千葉は大荒れどしゃ降りだったわけですが、関東一円も一気に天候回復というわけで何よりです。

さて予想外に時間をかけての見学となりましたが、そろそろお昼なんですよね。われわれの旅先お昼ごはんといえば海鮮系かアレかと相場が決まっているわけですが、ここは内陸部ですから海鮮たる必然性はありません。というわけでアレにいきましょう!







ツーリングマップルにも載っている有名なお店へ。実は近隣には「天ぷら等のオプション一切なし、蕎麦だけで勝負」のお店もあったのですが、自分は何だかにら蕎麦が食べたかったのでこちらにした次第です。テーブル席はほぼ満卓でお座敷席へと案内されました。



何でもこちらのお店の建物は地元の名士加藤氏の旧邸を利用しているらしく、確かに風情があります。お座敷の窓際はなかなかいい感じでしたが先客さんがおられたので左上画像のような中途半端な画像撮影となりました(苦笑)。Takemaはにら蕎麦、おしんこどんは天ざる蕎麦+オプションで蕎麦だんごを注文。



お蕎麦はしっかりとコシがあって、味に丸みのあるツユとの相性もいい感じでした。天ぷらはちょっと衣が厚めかな。蕎麦だんご、自分はにら蕎麦完食後に食べたのですが、提供後すぐに食べたおしんこどんによると「うん、温かいうちに食べたほうが正解だった。(冷えると)少し固くなってる」とのことで失敗でした。



食事後はお庭を散策(というほどの距離でもないですが)。何と「二宮尊徳手植えの桜」ですと!加藤翁、どんな方だったんだ!(それでも調べようとはしない不精者)。



おしんこどん、池の縁でのんびりしております(餌づけはしていません)。敷地の横には川も流れており、確かにいい感じの立地です。



本来の正門には三角コーンの簡易ゲートが。でも歩行者の通行禁止というよりは、間違って車がここから入らないようにという意味なのかなと思います(駐車場は少し奥なので)。

そして門の両サイドは蔵になっているようですが、出たぁさっそくの大谷石!そして開口部の屋根の意匠があまりにもこだわり度満点のど飴でスバラシイではありませんか!

というわけでまずはお昼までの部終了です。このあとは2箇所寄り道した上で今宵の宿へと向かいます。

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