足が弱りつつあるTakema母を車で待たせて鋸山へ(笑)。
ただしこの場所は本当の鋸山山頂ではなく、標高も260mほどのはず。


(2022年1月5.6日)

コロナ禍における不要不急のお出かけ自粛が叫ばれ続けていますが、いっぽうで宿泊業など観光に携わる方々には苦難の日々が続いています。

そんな(裾野の広い)観光業を支援するため、多くの自治体は「割引宿泊クーポン」などを発行してきました。直近では2021年末帰省時に富山県南砺市で利用させていただきました(この時です)。

ただ、わたしが住む千葉県でもそういう感じ(千葉県民限定でしたが)のキャンペーンはありました。その名も、


何だかダサダサのネーミングにも思えますが、千葉県在住者しか購入権のなかったこのキャンペーンチケットが、自分のような千葉県東側の人口密集地域(自分の住む市川市などいわゆる「千葉都民」)をターゲットにしていたことは明らかです。確かにこの地域の多く人々の目は明らかに東京を向いており、半島側のことは全然知らないですからねぇ。

で、2020/9に抽選販売で売り出されたキャンペーンチケットですが、そこそこの倍率だったにもかかわらずおしんこどんがアタックして当選!しかしその後コロナ禍のああだこうだでなかなかウェルカムキャンペーンも張れず、有効期限は何度も何度も延長されていました。

しかしさすがにナニかということで、事務局からは「2022/1下旬を以て最終利用期限とする」とのお達しが。というわけで年明けすぐに行くこととしたわけです。

さてこの「ディスカバー千葉」キャンペーンですが、1泊につき5000円の補助となっており、一度に4人まで利用が可能です。となると誰かも誘えるのか‥というわけで、



まぁ流れとしては実に自然に思えるかも知れません(同じ建物に住んでますし)。しかしこれまでこういう旅行に母を誘ってこなかったのには理由があります。というのも‥



いやもちろん一部に例外はありました。いわゆる「狩りもの」系となると目の色を変えて「やる気の権化」となっていましたし(いつぞやは「ふきのとう採り」に夢中になり、しまいには地下茎まで掘り出し始めたこともありました=この時です)。

ただそのような例を除けば、旅行に誘っても「疲れるしね」とか「(畑仕事が)忙しい」とかであまりいい顔をしてこなかったのも事実かと。まぁとりあえず声だけでも掛けてみるかと思って誘ってみると‥



え、まさかの二つ返事で参加表明。しかも続いての言葉が奮っていました。



ええーっ!これまで何十年もの出不精っぷりなどなかったようなこの発言!(大笑)。亡父は旅行好きで、いろんなツアーにも参加していましたが、いつも1人で参加していました。本当は夫婦2人で行きたかっただろうになぁ。

ま、過ぎたことをほじくり返してみても意味なし芳一なので、そろそろ本ネタのほうに進みましょう。

さてこの日の目的地は館山界隈なので、高速(京葉道路-館山道ほか)を使えば2時間ほどで到着してしまいます。というわけで「こういう機会だし」というわけでアクアライン経由で行ってみることにしました。



東京湾の最奥部に位置する市川市から房総半島に行く場合、まぁ当然ながら上画像の青ルートを利用することになります。間違っても「わざわざ混雑する首都高-アクアラインのルート」などを利用することはなく(まぁ京葉道路も混むんですけれどね)、自分がこれまでアクアラインを利用したのは確か2回しかなかったはずです。というわけで、





道中経路についての予告はしていなかったので、現地到着後Takema母に「ここ、東京湾のど真ん中だよ」と言うとびっくりしていました(そりゃそうですね)。喜んでくれたので良きかな。





で、朝ごはんを食べていなかったこともありここでランチに。おしんこどんはカレー、Takemaはとんかつ定食を注文。味は普通でした。あ、Takema母は朝食済みのためアイスクリームだけだったかな。

このあとは木更津JCTから館山道を南下、富津金谷ICで高速を下りて、そういえば小学校の遠足以来行ったことがなかった鋸山へ。バイク通行禁止の鋸山登山道路(有料)経由でぐんぐん上がっていきます。

ただ終点の駐車場から鋸山山頂まではまだそこそこの標高差があり、頂上に続く歩道も登山道レベルだったので、Takema母には車で待ってもらうこととなりました。これだったら素直にロープウェイで上がったほうがよかったかなと。



展望は実にいいですね。右上画像で対岸からやってくるのは東京湾フェリーでしょう。この画像ではそうでもないですが、南北の通過船舶数が半端じゃなく多い東京湾を頻繁に東西横断するこのフェリー、自分も何度か乗りましたが(この時とかこの時とか)、かなり旅気分が味わえるのでお勧めです。



ここは風も穏やかで確かにサイコーでしたね。



しつこいですがこの場所の標高は260mくらいです。看板に偽りあり。



日なたではニャンタがくつろぎ中。

年明け直後でまだ日も短いため、このあとは一気にお宿へと直行することに。R127を走るのも久々ですが、昔に比べれば道もよくなったよなぁ。というわけで洲崎灯台を回り込んだ先にあるお宿へ。





房総の宿に多めな「やや古めの施設をリフォーム」した感じですが、宿の雰囲気はいいですね。ただエレベーターがないのでTakema母はちょっとしんどかったようでしたが(とはいえ自宅も2Fなので同じ条件です)。

こちらのお宿は一応「温泉(たてやま温泉)」を所有しておりまして、まぁ千葉の温泉ですから当然のごとく加温+循環湯なのですが(ナトリウム-塩化物冷鉱泉)、いちおう湯浴みも楽しめるというわけです。



海は目の前、敷地内に神社、部屋は広々です。

さてとそれではお風呂に行ってみましょうかね。貸し切り風呂は母屋にありますが、男女別の浴室は一度建物を出た先にある浴室棟にあります(すぐお隣)。





かなり広めの浴室で、シャワーカランと浴槽との間に距離があるのも好印象。これが近いとシャワーのお湯などが浴槽まで飛んできちゃったりするんですよね。さてお湯は‥

若干ぬるめの気もしましたがまぁ適温、湯ざわりはさらりとした感じでそれほど特徴はありません。わずかに塩素臭を感じましたが、気になるほどではなくて好感です。



なお内風呂からそのままミニ露天風呂にも行かれます。というわけでじゃばっと浸かってビックリ、かなり強烈な塩素臭が鼻孔いっぱいに広がったので、10秒未満で「脱出」。これはちょっとたまらなかったので、内風呂で「肌直し」をいたしました(笑)。

あと、貸し切り風呂もあったのですが、そちらは温泉ではないと聞いていたので見るだけにとどめた次第です(右上画像マウスオーバーで別画像に変わります)。



そうこうしているうちに早くも日の入り時間となりました。冬至からまだ2週間ほどですからね。部屋の窓から夕景が眺められるのもなかなかです。女性陣もお風呂から上がってきて、さて夕ごはんタイムです。





今回のプランではアワビのお刺身も付いていて、ふだんお宿の夕食にほぼ縁がないTakema母は「すごいねぇ、豪華だねぇ」と感動している様子です。すまんねぇ(われわれはお泊まりお出かけごとに旨いものを食べまくっているので)。




(全部食べきりました=右上画像マウスオーバー)

このあとは部屋に戻って休憩。複数源泉所有だったりするといくつも浴室があったりするので嬉し厄介なのですが、こちらはそんなこともないのでがっつく必要もありません。夜討ち朝駆けも不要なんですが、なぜか宿に泊まると朝の目覚めが早くなっちゃうんですよね(二度寝)。



朝ごはんも前夜と同じ部屋(個室)でいただきます。伊達巻きやかまぼこの載ったお皿はうっすらとお正月の余韻を感じさせます(まだ松の内でしたから)。伊勢海老のお味噌汁、そんなに海老のダシ感を感じなかったのは気のせいか?(笑)。

さて画像はないのですが、この日は天気が荒れ模様で「場所によっては雪が舞う」という予報です。さすがに房総半島最南端の海沿いでは雨でしたが、鴨川方面に進んでいくにつれてみぞれ交じりとなりました。そうなるとどこかに寄り道しようという意欲も萎えますから、結局外房側では途中の道の駅でトイレ休憩しただけ。鴨川からは内陸に入りました。

すると、もっさもっさと降雪モードとなりました。まぁ道路上に積もるほどでもなく植え込みのあたりが白くなる程度でしたが、いずれにせよ、



でしたねぇ。実はわれわれのお出かけは結構天候状況に恵まれることが多いと思っています(例外はありますが)。この翌月(2022/2)に行った北海道も、札幌豪雪でとことん運休になったJR北海道、まさに自分たちが利用した日が「大幅復旧の初日」でしたし、そもそもその札幌に近づかず十勝-旭川-稚内というルート取りにしたのも功を奏しましたっけ。

さて話を戻して、次に車を止めたのは久留里駅前でした。何をするかって、もう、これしかありませんよね。





君津市久留里地区にはあちこちに湧水を汲める場所があるのです(もちろん無料)。ただ、いかんせん車で行くと駐車スペースがなくて難渋してしまうのですが、この久留里駅前にはそこそこ広い駐車スペースがあり(正しくは久留里駅に隣接する「交流センター」の駐車場なのでしょうが)、外来者でも車を駐めて水が汲めるというわけです。



湧水はとにかく出っぱなしですから、その豊富な水量には驚くばかりです。とりあえず車に積んでおいた複数のペットボトルに詰めてっと。もうちょっと空きボトルをたくさん常備しておくべきだったなという反省から、このあとは2L*6本*2箱を常備することにしました。Takema母も興味深そうに眺めたり飲んだりしていましたよ。

さてしかし、大して何もしていなくてもお腹は減るのです。ただ、この界隈には案外食事処が少ないのです(この場合の食事処に「ラーメン屋さん」は含まれないのがTakemaのデフォルト)。検索してみても「何でもありの定食屋」はいくつかあるようですが‥。お、少し先に進んだところに蕎麦屋さんがあるみたい!



というわけでR410の旧道沿いにある「食楽膳」さんへ。エントランスにはやや傾いた屋根付きの門があり、そこには「わ」と書かれた札が置かれていました。これはどういう意味なんだろう?(聞くのを忘れました)。

お店はコロナ感染予防の態勢はかなりきっちりしているように感じました。衛生上の観点からかもしれませんがお代はご主人(ワンオペ)に手渡しするのではなく、支払い用の受け皿に各自が置いていく方式です。

メニューは「1品のみ」(右上画像マウスオーバーで別画像に変わります)ということですが、会津産の蕎麦粉を使った手打ち蕎麦ということで期待しちゃいます。というわけでしばしの待ち時間のあとでやってきたのは‥





そしてそこに添えられた味噌こんにゃく他の副菜!これで\1,000(なぜか200円割引中でした)とはかなりコストパフォーマンスが高い気がしますよ!

というわけでまずは田舎蕎麦(茶)からいただきます。うわ、かなりどっしりのコシはなかなかのもの。好みはあると思いますが山形のお蕎麦に近い感じです。続いて更科(白)をいただきましたが、うん、こちらは予想通りのプリっとしたコシでいいですね。

田舎蕎麦に慣れていない母はちょっと難儀していて、食べきれない分をわたしがいただきました。ただ、2種を合わせた総量も自分としてはなかなか多めだと感じました。ここはお腹を空かせた状況で訪問するのがヨロシイかと。この界隈でランチとなれば再訪したいなと思いますよ。

このあとはそれこそ休憩なしで一気に市川まで戻りました。Takema母が喜んでくれた旅行だったのでよかったなぁ。

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