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- その4 安楽温泉で風呂付き部屋宿泊の翌日は協和温泉へ -



あっちの湯には入れずこっちの湯(再訪)にしました。



(2023年7月28日-8月16日 東北編その4)

というわけでやってきたのは羽後本荘市内にある「安楽温泉」でありました。こちらの湯には日帰り入浴をしたことがありますが、今回はあえて宿泊を選択してみました。だってさ、GWとかお盆とかの超繁忙期でもなかったので、2室しかない‥





和洋室でお部屋も広めですし居心地はよしよしです。しかし当然居心地の良さだけではありません。そう、この部屋には‥





ちなみにかなり熱めでしたので湯揉み棒があるのは有り難い。これでまぁ何とかなりましてまずは「入浴の儀」となりました。結局滞在中、大浴場には1度しか行きませんでしたっけ(前回とは違い現在は撮禁となっていたので画像はありません)。

この時は1泊朝食付きで11,000円(通常時料金)で、ネット経由で予約しました。街中にある温泉なのに、部屋の湯も大浴場や露天風呂も「山の中」にいるような感じでなかなか。前回訪問時から「ここはいつか宿泊でも」と思っていたので念願成就というところです。

あ、室内設備ですがさらに特別なものがありますよ(笑)。





多少年季は入りつつあるようですが全ての機能が問題なく使えました。湯上がりの休憩後にこれに座り、お好きなコースを選んでポチっとボタンを押せば‥ハイ、左上画像マウスオーバーで出てくる「おしんこどん至福」モードが誰でも楽しめるというわけです(笑)。

ちなみに滞在時にリアルタイムでツイッターXにこの部屋のことをツイートしたところ、「わたしの常宿かつ常部屋です」とのリプライをいただきました。やっぱりいい部屋なんですね。

さて予約時に夕食なしとしたのは「市内だし外に食べに行けばいいか」と思ったからなのですが(旅館夕食の「大ご馳走てんこ盛り」は避けたかったのです)、事前に調べていたとはいえ実はちょっと遠いのですよねよさげな飲食店。食べて飲んでいい気持ちになってから15分歩くのはどうかなぁ?(いやよくやっていることではありますが)。というわけで今回は‥





無精ここに極まれりという感じですが(計画時には寿司屋に行くつもりでした)、まぁ和洋の各種メニューがありまるでファミレスみたい(誉めてます)。で、気になったのがひつまぶしならぬ「にくまぶし」。よし一品はこれだなと決め、定食が1つあればあとはおつまみ系で構わないので刺身盛り合わせと鶏唐揚げを注文した次第です。鶏唐揚げを注文するあたり、まだ食は若いか?(笑)。いや最初はビールでしたのでね。



鶏唐揚げででビールを仕上げたあとは(色が濃く写っていますが実際は揚げすぎではありませんでしたので念のため)、まさに地元酒蔵の「雪の茅舎」へと移行します。このお酒、もう30年くらい前からお気に入りなのでありました。

東北のお酒はそれぞれに個性があって大好きなのですが、あえて自分の好みからセレクトするならば「山形や秋田のお酒」に好きな銘柄が多いような気がします。ミーチャンハーチャン(死語)と言われるのを承知でいえば自分は「香り吟醸&重くはない」お酒が好きなのかなと。「雪の茅舎」、30歳くらいで初めて口にした時から「うん、これはいいかも」という印象でした。そのお酒を蔵のある地元で飲む悦楽たるや!



というわけで「にくまぶし」も登場です。こちらの食べ方は「1/タレのかかったお肉とごはんをいただく、2/各薬味を添えていただく、3/出汁をかけていただく」、というのが作法なのですが、メニューに記載された最後のアドバイスがなかなか心にくいですね。ええそこには‥



というひと言が添えられていたのです。「いちおうお勧めの食べ方の流れは書いておくけれど、別にこれを厳守してもらう必要もなくて実際は各自でご自由にどうぞ」という「厨房諸氏の思い」が伝わってきてなかなかよろしかったです。あ、にくまぶしメイン担当のおしんこどんはその順番通りに食べていたようでしたが(そういう性格なので)。

で、量的にはちょうどくらいでしたので(にくまぶしはおしんこどんとTakemaでシェア)、食後の飲み物やデザート(クリームブリュレ)やらをいただいてとっても満足。部屋に戻ってマッサージチェアほかでくつろぎ就寝です。



明けて翌朝もまずは部屋風呂からスタートです。なかなか熱めで湯揉み棒が大活躍。しゃっきりしたところで大浴場にも行きましたが、内湯は結構加水されているのか万人向けの温度になっていました。露天はやはり熱め。



朝食をいただいた上で出発です。この日はそこそこの移動距離があり、かつ寄り道もそこそこあるのでやや早めにスタートしました。あ、郵便局のATMにも立ち寄ったっけ。ちなみに駒の湯滞在中にスマホ充電用のタップがお亡くなりになっていることに気づいたので、前日のうちに市内のケーズデンキで買っておいたのでした。この日は大きい街を通らない予定だったのでね(高速経由で通過しちゃう)。

さて自分は2回目の安楽温泉入浴だったわけですが、郵便局で用を済ませて走り出し、すぐ先の信号で赤信号待ちをしていたときにふと目に入ったあの建物‥もしや、あれは‥


この時です)

あの時は最初みんなで「お蕎麦にしよう」と言っていたのが、GWお昼の超混雑で断念しこちらのお店に入店したのでありました。なお2023現在唐揚げはラーメンセットには付かないようで、このご時世ですから経費節減なのでしょうかね。

さてここからはしばし日本海側を北上です。



山形の笹川流れあたりとは異なり比較的淡々とした風景の海沿いR7を北上し、途中の道の駅ではまったく必然性なくパクチーの種を購入。来年はわが家屋上で芽吹くことになるのでしょうか(笑)。この道の駅には温泉施設も併設されているようですが、湯欲がわかずパスしました。

で、このあとは内陸へと進み協和温泉へと進みました。協和温泉といえば以前の訪問時に「藤久」で入浴し、からまつ山荘で昼食をいただいた記憶がありますが、「その筋の方々」にとっては一番メジャーな?「四郎兵エ館」は未湯でしたので。

そんなわけで「四郎兵エ館」へとやってきました。え、え、えええ?





となると、あとは「四季の湯」か「からまつ山荘」となるわけですが、どちらもそこそこ大規模施設なんですよね。そうなるとついつい遠慮がちになってしまうTakemaでありまして、四季の湯の駐車場までは行きましたがそこそこの車が駐まっておりまして(たぶん従業員さんの車もあったのでしょうが)どうもなぁと。というわけで‥





と、ここで「ハウスタンバランって何よ?」とお思いの方が多数かと思いますので説明します。パプアニューギニアのセピック川流域には現地の信仰に基づき一定の年数ごとに神殿というか本殿が建てられます(伊勢神宮と同じあり方です)。その建物は屋根の端が外側に突き出た形状になっているわけで‥



このリーゼント形状が特徴となっています。この建物は当時すでに「新たな神殿」が建てられていたため神様はいないという扱いでしたが、これを見ると藤久さんのリーゼントはかなり控えめながらも、お仲間形状であることは間違いありません!(なおパプアニューギニアの該当ページはこちら。もう20年も前のことなのね)。

というわけでお風呂をいただきます。入浴料はこのご時世にして破格の150円/人!最初、「じゃ、300円ね」という女将さんのお言葉に、しっかり2人分で600円を準備したのはここだけのヒミツです。ええっと、値上げしてもいいですよ!





前回訪問時(2013年、その時のページはこちら)はGWだったこともあって浴室は湯気に満ちあふれていましたが、今回は真夏で窓も網戸で開け放たれていたこともありいい絵が撮れました。

してお湯は‥投入量がやや抑え気味だったようで、左側のメイン浴槽は体感で46度、そのおこぼれがやってくる右側浴槽は45度弱くらいという感じで快適に浸かれました。この日はそれほど気温も高くなかったのでまぁ何とかなりました(ただし湯上がりの水分補給は必須でしたが)。



よく見ると、加水用の水栓蛇口は取り外されております(笑)。



お湯は潔いほどの完全ピュアな硫酸塩泉透明湯です。



靴箱にはいくつもの靴が並んでいましたが、われわれ以外に湯浴み客はいなかったのでこれはお宿の皆さんのものですね。玄関には立派な屋号を記した看板がありましたが、よく見ると右側に「コミュニティペンション」と記されています。表の看板には「食事 休憩 宿泊 宴会」としっかり書かれていましたが、ざっくり検索したところネット上に宿泊のレポートはないようでした。現在も泊まれるのでしょうか?



さてこのあとは高速利用で秋田市の市街地をスルーし、五城目八郎潟ICへ。実は、できれば協和ICから高速に乗る前にその界隈で食事をとっておきたかったのですが、ICに至るまでに飲食店は皆無でありました。協和温泉から奥のからまつ山荘に行けばレストランがあるのは知っていましたが(前にも利用しましたし)、どうも面倒で‥で、今このページをタイプしながらふと思ったのが「協和温泉の『四季の湯』には食堂はなかったのか?」ということ。

あらためて調べてみると、ちゃんとあったようですね。しまったそちらで食べればよかった。ただし2023/10から火水木曜日のランチ営業は休止となったようです(スタッフ不足のため)。ここにも人手不足の影響が及んでいるようです。なお再開しているかどうかについては公式サイトでご確認下さい。

で、秋田市北側の五城目町にやってきたわけですが、この町は2023/7中旬に発生した豪雨により河川の氾濫および内水氾濫が発生し600棟以上が浸水被害に遭ったほか、水が引いてからもしばらくは上水道機能が完全にストップし続けた「被災地」でありました。



災害発生から約2週間が経ったこの時にはそこそこ復旧作業も進んでいたようでしたが、右上画像を見るとやはりまだ災害の爪痕が一部に残されているようでした。道路の路肩にも土が残っているようでしたし。

さてそうなれば「現地でお金を使うに如(し)くはなし」、ランチは‥ええっと道の駅まで来ちゃったぞというわけでこちらにてランチと考えたわけですが‥。





でもまぁ翌日からは営業再開というわけで何よりですし、とりあえず道の駅のショップやカフェは営業を再開しておりましたのでとりあえずは軽食でいいやということで、




(あらためて言いますがわれわれは少食夫婦なので)

まぁ、遅めのランチだったので「あまり食べると宿夕食に差し支える」という兼ね合いもあったのですけれどね。

ちなみに五城目町は伝統的木工業が今も維持されているようで、いくつもの会社の製品が展示されていましたがどうなんでしょう、こういう家具を購入する需要って令和の世においてどれだけあるのかと思ってしまいました。もはや伝統工芸品といわざるを得ない造りです。

秋田杉の産地であるがゆえに長年造り続けてきたのではあるでしょうし、その技術や意匠は卓越しているのではあるのでしょうが、いかんせん令和の趣向には合っていないとも思います。若い人を入れて画期的な発想に基づく製品を販売すればとも思いますが、各社は公式ウェブサイトさえ構築していない様子ですし、これは‥(以下略します)。



このあとは近隣の赤倉山荘の湯を目指しましたが、残念無念の休館日でありまして(いつもながらの甘い下調べ)、どうしようかなぁというところで「普通なら行こうとは思わない」あそこの湯へと向かうことといたしました。というわけでこの続きは次ページにて。

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