思い立ってお出かけ‥飯舘、飯坂、鳴子、肘折編

- その6 肘折を楽しんだ上で一気に千葉へと帰着 -



17年ぶりに地蔵倉まで上がってみました。



さて、帰りの新幹線は新庄13:18発のつばさを予約していまして、ゆえに肘折温泉12:00発の村営バスに乗車すれば余裕で間に合います。いっぽうで朝ごはんは7:30だったのでまだまだ時間はたっぷり。というわけで地蔵倉を目指すことに。

以前訪問した時は車で直近の入口まで行ってから登り始めたのですが、今回は温泉街から登ります。実はここをスタート地点にしたのは2回目で、2020/10にもおしんこどんとともにここから登りだしたものの、途中の平坦地の記憶が全くなく、「これは‥道を間違えているかも」というわけで引き返したのでありました(その時のページはこちら)。

ただ、その時のページ作成時においても気づいていなかったようですが、2006/11の訪問ではすぐ上で書いたように直近の入口近くまで車で上がっていたわけで、ここ神社からは登っていなかったのです。下の地図は2020/11訪問時のページ内画像に情報を追加したものです。



2020は神社から登り始め、青丸のあたりで「こんな地形、記憶にないし」というわけで引き返したわけですが、そりゃそうです。2006にはオレンジ丸地点まで車で上がったうえで歩き出したわけですから記憶にないのは当たり前で、もしそれでもあったとしたら、それは「捏造記憶」というわけですからね(笑)。

というわけで今回はお宿で道を確認し、「間違いない」ことを確認した上での出発となりました。出発は右上画像の通り8:24。



階段を上がっていくと神社の本殿が。土俵はまだ現役なのかな?



さらに進むと平坦路に。さらに進むと車道に出ます。



さらに進むと地蔵倉入り口に。そう、2006はここから歩き出したのでした。



階段を上がると地蔵倉についての詳しい説明板がありましたが、内容についてはここでは割愛してさっさと登っていきます。

今だからもう書いてもいいかなと思って書きますが、2006年の訪問は11月末でありました。右上画像に見えている転落防止用の鉄パイプ柵ですが、実はこれ、取り外しが可能になっていまして、冬期間は雪崩による破損を防ぐために全て取り外されてしまいます。あの時はもうその準備が終わっていた関係で全ての柵が取り外されていたのでありました(2006/11のページはこちらです)。

地元の方々からすれば「柵を外したあとは登ってほしくない」はずなので申し訳なかったです。というわけで17年の時を越えて陳謝

さてでも今回は堂々と登りますよ!ただし「熊注意」かぁ(西本屋さんで熊鈴を貸していただけたので鳴らしながら行動しました)。それと、この日はこのあと雨が降る予報が出ていましたので、念のためお宿の貸し出し傘(温泉街散策用)を借りての行動でした。まだこの時点では雨は降っていませんでしたが。



上り坂を一通り登り切ると、急斜面のトラバースが続くようになります。で、この辺りで西方向から遠雷が聞こえるようになってきました。お天気は西から崩れますからちょっといやな感じですが、もう目的地まではそう遠くないはずなのでそのまま進みます。



柵があるので全く不安はありません。最後の登りはミニ岩稜帯です。



最後にちょこっと下れば、おお、地蔵倉到着です。到着時間は8:50ですから、温泉街からおよそ25分で到着というわけでよしよし。



地蔵倉付近はオーバーハング地形になっており、お地蔵さんたちは冬でも雪崩の直撃を受けることはありません(安全安心)。ただし地質は砂岩系で脆そうなので細かな崩落はありそうですが。



で、その岩壁には無数の五円玉が吊されています。「五円=ご縁」であり、縁結びや子宝祈願などのさまざまな願いが込められているのでしょう。

と、そんな感じで写真を撮っていたところ、どうやら小雨がポツリポツリと降ってきた様子。もちろん地蔵倉にいる限り雨は大丈夫なのですが、遠雷も先ほどまでよりすこぉし音が近くなってきた感じです(雷光はまだ見えていませんでしたが)。というわけで、





トラバース帯を過ぎれば樹林なので、そこまでは急ぎ目にね。

幸い雨はパラパラ程度のままで強くもならず、傘は平坦路で少しだけ使っただけでした。



「ここまで来ればもう安心」ということで、神社の鳥居まで戻ってきたのは9:18往復時間(撮影時には当然止まる+地蔵倉での休憩)は約55分のミニハイクでありました。

西糸屋さんに戻り「戻りましたぁ」と声をお掛けすると「え、もう戻って来られたんですか?早い!とびっくりされました。自分としては(下りのトラバース路を含めて)そんなに急いで歩いたつもりもなかったのですが、アラ還の自分もまだそんなふうに言われることがあるんですねぇ(まぁ悪い気はしません)。ちなみにこちらの公式観光サイト内「基本情報」によると、温泉街から地蔵倉への所要時間(片道)は「50分」とあるのですが、いくら何でもそんなにはかからないでしょうよ。

というわけで「山の汗」(そこまでのものではない)を流しに‥





先客さんがおられたので湯画像はありませんが、ここは万人向けのややぬるめ適温湯なんですよね(だから「冷え湯」と感じたのかも)。かつて入った仙気湯とかはかなり熱め設定だった記憶があります。あ、今回のお宿西本屋さんの湯もね(笑)。ちなみに上の湯入浴中、かなり近場で雷が「バリバリどどーん」と鳴りました。いいタイミングで戻ってきておいてヨカッタ。

さてこのあとはお宿に戻って少し休憩です。少し落ち着いたところで‥





前日の加水のリベンジとして臨んだチェックアウト前のトライアルでしたが、まさかの「熱湯返り討ち攻撃」に遭いました!(大笑)。入浴できるはずもなく上画像の右側で「怒涛の最大加水」を実行中です(苦笑)。西本屋さん岩の湯のポリシーは「常時熱めにしておきますから、お客さんの好みの湯温に自由に調整して下さい」という感じなのだろうと思います。この時はたぶん表面温度が50度くらいあったようで足も漬けられず‥





というわけでチェックアウトの11:00が近づいてきたところでお会計を済ませてチェックアウトとなりました。あ、荷物は入口近くのお部屋に置かせてもらい‥




(また飲むのね)

これもやりたかったんですよね。こちらのお蕎麦屋さん、夜は営業していないので泊まりの夜食場所としては利用できませんし、車で来たら連泊する以外に昼飲みすることはできないし。しかし今回は鉄旅ゆえOKなのですよ。なお昼の営業は10:00オープンとやや早めのスタートですが(閉店は15:00)、朝ごはん後ミニハイクとお風呂*2とでカロリーを使いましたからね。よっしゃぁ!



入店は11:00より前だったのでまだお店内は閑散。平日のこの時間なのですからある意味当然です(ただし先客さんはおられました)。テーブル席に座りメニューを確認。でも注文する品はもう決めていたので念のための確認です。





というわけでまずはお酒とざぶとん(地元産の焼き油揚げ)、それとお酒のアテとおぼしき漬け物が供されました。うん美味しいおいし‥ん?でもちょっと味が単調で途中で飽きてきた感あり。おかしいなと思ったら、以前注文した時はおしんこどんとシェアしたのでこの半分を食べただけだったのですね(それが自分にとって適量だった)。次回は「ひじおりとうふ」とざる(もり)そば、または天ざるそばでもいいかもしれないなと。

お蕎麦も美味しくいただきまして十分にお腹もふくれました。そんなこんなでごちそうさま、さていよいよ帰りますよ。







お宿で荷物をピックアップした上で、出発の約10分前にバス乗り場へ。往路はおおくらくん1号バスでしたが復路は2号です。確かこの2台によるオペレーションなのでこれでコンプリートです(笑)。出発時のお客は自分だけでしたが、温泉街の途中で複数名乗ってきましてよしよし。



肘折希望大橋をループでぐるぐると登っていきます。なお右上画像は温泉からかなり下った先に見えた崖ですが、これもまた地蔵倉と同じような地形地質のようです。



新庄駅まで戻ってくると、ちょうど陸羽西線の代行バスが回送で2台やってきました。そう、陸羽西線は令和4年5月14日から令和6年度中まで、並行して走る国道のトンネル工事に伴い運休しているのです。

鉄路の工事に伴うわけではなく国道工事に伴う全線全面運休というのは珍しいと思いますが、頼むしこのまま鉄路の廃止などとならないようにと祈るばかりです。陸羽西線は線形のよい区間も多く結構ふっとばしていた記憶もありますし。

そういえばこのページをタイプするにあたりバス代行ダイヤもチェックしていたのですが、なかなか面白いです。それによると‥



新庄13:00発のバスは2台来ていたと書きましたが、1台は快速、もう1台は各停なのです(余目到着までには30分以上の時間差が生じています)。また下りの朝便では代行バスながら「先発の各停バスを後発の快速バスが追い抜く」という、代行バスには珍しいダイヤが組まれているのがわかります。もともとの鉄道ダイヤに準じているのでしょうが、代行バスダイヤとしては珍しいのでは?



さてそんなわけで年貢の納め時、関東に戻ります。



ええっと、最後のあがきでお酒カップを2本です。



天童の出羽桜はさっさと空けてしまったので、米沢の東光を口開けしますが、これも福島駅到着前に飲み干してしまいました(笑)。昨日から車内ほかでどれだけ飲んでいるんだ?

つばさは山形県内では結構こまめに停車しますんでそこそこ時間がかかりますが、いっぽうでそれぞれの駅ではそこそこのお客さんが乗ってきます。ダイヤを見渡してみるとほとんどの列車の停車駅はほぼ同じで、いわゆる「つばさ号における列車ごとの格差(停車駅の多少)」はほぼ考えられていないようです。「全体に寄与する利便性>一部に寄与する速さ」と考えていることは明らかです。

途中の赤湯駅では(待合室に邪魔されてしまいましたが)、3セクのフラワー長井線車両が停まっているのを見ることができました。うわぁホントにお花いっぱい系の塗装だ♫

この辺りのローカル線は米坂線(2023現在長い区間が不通状況)と左沢線しか乗ったことがないですし、どちらもずいぶん前のことですからまた乗りに来たいなぁ、特に米坂線は!



というわけで上野で下車し、しばし歩いて京成線へ。乗車券は都区内までのものでしたからJRで帰るほうが明らかに安いのですが、ええ、ヨッパーですから「始発に乗って座って帰る」ほうを選択した次第です。夕方のラッシュ時が始まる頃でしたし。



というわけで八幡駅まで戻ってきて今回のお出かけ旅も終了しました。うん、なかなかに充実しておりましたぞと自己満足です。まぁそもそも旅行って自己満足の塊のようなものですよね?

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