- その2 年末豪雪の魚沼エリアをうろうろ -



年末の関越道、関越トンネルを抜けるとしっかり豪雪でした。

(2024年12月24日-27日 その2)

ではでは千葉から奈良@おしんこどん実家への帰省スタートです。まずは関越道方面に向かいますが、以前は常磐道に向かったことも何度かあったのでまだマシでしょう(笑)。この日はまだ平日の12/24だったので外環道の朝渋滞を避けるべく早出で、そのため最初の休憩地であった駒寄PAに着いた時点でまだ7:15頃でした。これは早すぎるでしょ(笑)。

渋川伊香保ICを通り過ぎると関越道は一気に山岳路線となるわけですが交通量はがっつり減りました(平日だし)。と、先行車両がハザード点灯&ブレーキ。



なるほど、ここから先は雪ありということで全車両を赤城高原SAに導き入れてタイヤ確認というわけです。なお「チェーン装着確認」とは、スタッドレスタイヤ装着(またはノーマルタイヤ+チェーン装備あり)の確認ということのようで、これが「チェーン規制」になるとスタッドレスタイヤを履いていてもチェーンを装着しないと走れなくなります。

実はこの時、新潟県内では(年末の時期には珍しく)大雪になっていて、湯沢ではこの日正午の積雪深は115cmとなっていました。おかげでどこのスキー場も年内からフルオープンできていたわけですが、道路は予断を許さない状況だったわけです。



ついでにちょっと休憩。この日最後に見たおひさまとともに。



山あいを進むにつれて路面にも雪が出てきまして、水上ICあたりからは雪道に。というわけで谷川岳PAに入って水汲みです。この谷川岳PAと新潟県側の各SA/PAには散水設備があり、駐車場に雪はありません。本州だからこの手が使えますが、より寒い北海道では大変だよなぁ。



関越トンネルを抜けた先で、これまた全車両が土樽PAへと誘導されます。これもまた安全対策なのでしょう、トンネル内をハイスピードで走ってきた車がトンネルを出た瞬間に雪道に突入‥いやぁそれって怖すぎるし。

さすがにここでは休憩せずにそのまま本線に戻ります。



というわけで雪の関越道を走っていきます。「新潟県へようこそ」の看板も雪を被っており、何だか「試されている感」があります。というのも本格的な雪道走行は久しぶりなのです。慎重にゆっくり進んだつもりですが、他の車に追いつかれたのは1台のみでした。かなり前方を行く車と同じ距離を保つように心がけ、塩沢石打のSAで休憩。

六日町ICで高速を下り、まずは‥お風呂に行きましょうかね。実はほぼひと月前に六日町温泉には浸かっているのですが(この時です)、こぐりやま山荘は引き湯距離が長いのでぬるめだったのです。そこで、今回は源泉直近でガツンと熱めの湯をいただこうということに。



ということで日帰り施設の湯らりあへ。こちらは朝9時から営業していますので、到着時(9:15ころ)はばっちり営業中、しかも先客の車は見当たりません。よしよしと思って入館してみると‥係員さんいわく、



しかし心やさしきわが妻の「せっかく来たんだから入っていきなよ、わたしは待ってるから」という言葉に背中を押され(うそつけ入る気満々だったくせに)、いざ脱衣場へ。撮影禁止の掲示はなかったのですが‥



というわけで湯画像は諦めて静かに入浴いたしました。冷えた身体にしみ渡る湯は体感で44度ほどでしょうか、聞いていたとおり熱めの湯です。六日町温泉13号・15号の混合泉ということですから、源泉は先述のこぐりやま山荘と同じですが、源泉から近く熱いこともありピリ感あり。しかしまぁ浸かってしまえば湯ったり湯らりあ。

で、おしんこどんも待っているので先客さんより先に上がり身体を拭いていたら、その方も上がってきました。ん?脱衣棚からスマホを取り出して‥無人の浴室をパチリ。あれ、ということは地元の人じゃなかったんだ。そして当然ながら自分も1枚だけ撮らせてもらおうという気になり‥





なお上にも書いたように館内に撮影禁止の掲示はなかったと思いますが(必ず確認しているので)、ネット上には「撮影禁止になった」との情報もありますので、もしそうだとしたらゴメンナサイです。

なお服を着て出てきたところおしんこどんは神妙に待ってはいましたが、女湯の設備工事も終わっていたということで、「あなたも入ってきなさいよ」ということに。心優しいTakema‥というわけではなくて、この日はもう全然急ぐ必要はないというか、ここから今宵のお宿までは‥グーグルマップによると1時間ほどで着いてしまうので(まだ午前10時前なのに!)、とにかく時間をつぶす必要があるのでした。

このあとは十日町方面へと、R253の新道である八箇峠道路へ。旧道はワインディングが続く峠越えだったので、雪道だと不安になったでしょうが、新道は長いトンネルで峠を抜けるようになっているので安心です。

で、この新道ですが(写真はありません)、道路標示には「上沼道」と書かれています。「越魚」ということですね。何と読むのだろう?北海道の「札樽道(さっそんどう)」のように音読みにしちゃうなら「じょうしょうどう」か?で、調べてみたら「じょうぬまどう」が正解でした。なるほどそのまま読めばいいのか。ところでこの道路の正式名称を調べてみると、



なのだそうです。道路名に「快速」という単語が用いられているのは珍しい気がします。そのうち「○○特別快速特急道路」とかできませんかね(可能性なし)。それはともかく上沼道は全長60kmにもなる高規格道路ということですが、全線開通はいつになることやらです(いまだに未事業化区間があったりしますので)。

さてトンネルを抜けてさらに進み、十日町の市街地までやってきました。さすがに11時近くになっていたのでお昼ごはん処を探すことに。普段であれば間違いなく「へぎ蕎麦」の一択なのですが、この日はとある事情によりランチで蕎麦は選べません。近場でどこかないかなぁと検索してみると、グーグルマップに「高評価」と記されたお店がありましたのでそちらへ。



いわゆる定食屋の「志なのや」さんに11時の開店と同時に入店。多くの定食以外に鰻の取り扱いもあり、また夜の部用の一品料理も豊富です。ご夫婦でのツーオペのようで、奥さんの接客が丁寧でした。しかし雰囲気だけで「高評価」が付くわけでもないでしょう。

実は、高評価のポイントは「いい盛りっぷり」(おかずもご飯も)にあるのではないかと思われます。かつ定食のカツも大きいし、焼肉定食の肩ロース肉も厚め&枚数が多く(肉の下にも肉がひそんでいます)、要は「お腹いっぱい食べられる」ところにもあるのかと。

しかしそうなると少食人種のTakemaには「試練の時」となります。というわけで心の中で‥



を発動しました(笑)。おかげでこの時ばかりはおしんこどんよりも早く食べ終わりました(普段は自分のほうが遅い)。よーし残さず全部食べたぞ!やればできるわけですが、普段それを回避しているのは「(1)満腹になるとてきめんに眠くなることが多い(運転危険)」のと「(2)食後しばらくすると個室トイレに急に行きたくなることが多い」からなのです。

もっともこの日は(1)は回避できました。そして(2)の訪れはかなり後の時間&ちょうどいいタイミング(道の駅近く)であったため、あたふたせずに済んだ次第です(微笑)。

さて今宵のお宿は松之山温泉なのです。ここからだと40分もかかりませんが「まだ正午前」なのです。どこかで時間を‥ポク、ポク、ポク‥‥チーン!



もくじページのトップにトンネル画像を貼ったのでもうおわかりかと思いますが、われわれが目指したのは「清津峡渓谷トンネル」でありました。絵的に映えるということで近年有名になった場所ですね

でも冬季営業は‥ネットで確認すると、うん、やってる!(入坑料が結構お高いのね)。では行ってみましょう。なおこの行程があまりに「大回り」であり、「最初から塩沢石打ICで下りておけば楽勝だっただろ」というツッコミはなしでお願いします。



ちなみにこの日の清津峡までの行程図です(笑)。



さてしかし、R117からR353に入り十二峠方面に進んでいくと一気に雪が深くなりました。モリモリ降ってます。このあたりは新潟県内でも豪雪地帯ということですが確かに。またちょうど除雪の合間だったらしく路面にもそこそこ雪が積もっており、慎重なハンドルさばきでわだち部分をトレースしていきます(上画像は帰り道に撮影した、除雪作業後のものです)。何といっても、地元ナンバーの軽トラがわだちを外して山側の側溝にはまり動けなくなっていたくらいですから(JAFを呼んだようでした)。



さて清津峡の駐車場に到着です。ここに来たのは2回目で、かつて存在した日帰り施設の「よーへり」に入浴したんだっけ(この時です)。今は秘湯提灯宿が1軒だけになってしまいましたね。

到着時にはそこそこ多くの車が駐まっていまして、しかもその多くがレンタカー。ということはインバウンドの方々?(雰囲気的には半々かなと)。おそらくはその多くが湯沢側から峠のトンネルを越えてやってきたのだと思いますが、雪道の運転、怖くなかったのかなぁ?(知らぬが仏だったのかもしれません)。



というわけで、われわれも長靴に履き替えて歩き出しました。普通の靴だと雪に潜って濡れるからという理由からでしたが、この長靴は実に重宝しました。特に清津館前の道路は水たまりに雪がたまってシャーベット状になっており、そのため一見すると水たまりには見えず、普通の靴で来た皆さんはそのまま進んで急に「うわ何だこれ!」と、初っぱなから「靴の中びしょ濡れ&つめツメタイ」モードになっていたようでした。



清津峡渓谷トンネル。かつては渓谷沿いに遊歩道が延びていましたが落石事故のため通行禁止になりました(その昔の登山ガイドブック地図にも通行禁止の記載があったことを覚えています)。しかし貴重な観光資源を生かすために掘られたのがこのトンネルというわけです。そのためトンネル内には3本の「横穴トンネル」があり、そこから渓谷美を鑑賞できるようになっています。まずは入ってすぐの事務所で入場券(1000円/人)を支払いますが、カードも使えるんですねびっくり。

ここから長いトンネルを歩いて行きますが、脊柱管狭窄を抱えたわが身には長いなぁ。微妙に上っているのでいっそうこたえます(下りより上りがしんどいので)。でもまぁ歩けるだけまだましですかね。

トンネル内は区間ごとに照明の色が異なっていて、青だったり赤だったりしますし、一部では不思議な効果音も流れていて、空気がひんやりと冷たいこともあってちょっと寂しげというかおどろおどろしい雰囲気です。



さて「横穴その1」にやってきました。当然見に行くと、眼下に渓流が見えるのですが(当然)、流れる水の表面には雪なのか氷なのかがたくさん浮いています。もしかしたら上流の斜面が雪崩れて大量の雪が沢に落ちたのかもしれません(違ったらゴメンナサイ)。

そしてさらに「横穴その2」には一風変わったトイレが設置されておりましたが画像はなし。そして「横穴その3」には‥




(何のこっちゃ)





ここがトンネル終点なのですが、この場所には人為的に浅く水が溜められていて(1.5-2cm)、ええもうおわかりですね、水面に映る影とともに写真が撮れるフォトジェニックなポイントとなっているわけです。 したがって、普通ならトンネルの外に展望台を設けて云々なのに、ここを訪れる人はトンネルの中ばかりを眺めることになります(笑)。このアイデアって実にシンプルなのにありそうでなかったですよねぇ。

もっともこの時は降雪がトンネル脇に降り積もり、また風によりさざ波が立ってしまっていましたが、まぁ仕方ない。先におられたアジア系のグループが「お撮りしましょうか?」と声をかけてくださったので何枚かお願いすることに。












(皆さんから歓声が上がる)

ちなみにアジア系のグループは「一斉ジャンプ」などをしていたようですが、そうなると間違いなく足下はびしょ濡れになっていたでしょうね。われわれは長靴着用なので何の問題もありませんでした(ジャンプもしていませんし)。



そうそう、見事な柱状節理。雪と岩とがいいコントラスト。



このあとは再び十日町市中心部まで戻り、なぜかワークマンプラスでお買い物。おしんこどんはウィンターブーツを購入し「ええ買い物したわ」とご満悦の様子でありました。

さてそれではいい時間になりましたので、今宵宿泊の松之山温泉へと向かいます。途中の国道は路面も出ていて何の問題もなく普通に走れてよしよし。松代あたりで急に「個室トイレを所望」感がホーハイと巻き起こりましたが、道の駅まつだい直近だったので事なきを得ました(こんなことを書く必要はないのですが、個人の記録としてね)。

ではこの続きは次のページにて。

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