7/29〜8/1 まだ自分に「夢」というものがあった頃


7/29 深夜の東京港出発! 

10月一杯で運行終了になる釧路行きフェリー「サブリナ」は、定刻より約30分遅れて岸壁を離れた。もともと出港時間が23:55ということで、普通乗り込んだらさっさと寝てしまう人も多いものだが、Takemaはちと違う。華やかな夏休みのスタートが「寝る」というのでは、あまりに人生暗くないか。一度しかない人生だし、こんなときゃパーッといきましょよ!というわけで、このHPにも行きの船内から始まる「宴会要員募集!」の呼びかけをしていたのだ。幸か不幸か、Randyyさんという方が偶然同じ船に乗り合わせることがわかり、「じゃ、船の一番後ろのコーヒーラウンジで!」という事前の打ち合わせはできていたのだ。

しかし、Randyyさんも驚かれたことだろう。彼が現れたとき、すでにTakema及び「手取川吉田蔵大吟醸」一升瓶他の酒のまわりにはすでに何人かの宴会要員の輪ができていたのだ(現地で声をかけたわけですね)。この日はかなりへべれけになりながらも、ま、無難に解散。就寝。

7/30 船上で日焼け真っ赤+酔っぱらってカラオケ!

この日はどんなに深酒しても、もう1回飲めるというラッキーな日ゆえ(どうせ到着は翌日の朝7:30)、起きてしばらくして後方甲板上にて短パン一枚になって昨日の残りの酒を飲み干す(その時のおぞましい写真はここから行ってね)。その後は当然のようにビール。しかしTakemaは忘れていたのだ。背中真っ赤日焼けの翌日以降に及ぼす影響の深刻さを。そして当たり前ながら翌日は確実に二日酔いになるであろう当然の帰結を。夜は夜で船内最後尾にあるカラオケルームで阿鼻叫喚。何やってんだろねまったく(Ranryyさん、こんなTakema達に最後までつき合っていただきまことにありがとうございました)。

7/31 いよいよ釧路到着!和商でメシを食い…

船は定刻に釧路港に接岸した。しかし問題が…。二日酔いじゃない、まだ酔っている(?)自分がいた。ふらふらするとかいうのではなく、頭の中が真っ白なのだ。ホワァーとしたさわやかな眠気がTakemaを襲う。それでも、和商でメシ食ったらだいぶすっきりした(和商でのメシはこちら。いくらだったか値段は忘れました)。
そこからはそれぞれがばらばらに走り出す。Takemaは海岸沿いの道道142(北太平洋シーサイドライン)経由で厚岸へ。そして、厚岸では国道経由できたRandyyさん達と再び遭遇。厚岸のカキはやはり解禁前日ということで食べられず。いいもんね。明日から大量に摂取してやるもんねと心に誓いつつ霧多布方面へ。霧多布キャンプ場の近くに何と温泉ができたらしい。知ってたら足のばしたのに…。それにしてもあんなところで温泉出るのか?さぞかし湯沸かししてるんじゃないかと、つい勘ぐってしまうのであった。まあ、今は昔と違って「温泉」の定義が随分甘くなったからそれでもいいんだけれど。
さて、そのまま根室方面へと走り続け、辿り着いたのは花咲港。ここでカニを送るのが何だか習慣になっている。安いし、おばちゃんもいい人なので、根室駅前よりもこっちの方がおすすめ。今食べたいと言えば、座敷に上げてくれます。詳しくは「北海道何でもおすすめ」のページへ。ここから行って、見終わったら戻ってきてね。
さて、もともと大雪山に登るなら進む方向が正反対じゃないか?とお思いになるあなた、あなたは正しい人です。でも、実はこの時、道南・道央・道北地方は見事に大雨で、各地で土砂崩れによる通行止めが相次ぐほど。そんなときに山に向かっていくのは自殺行為。しかも、この間、道東地方だけはよく晴れてたんですよ。だから、ま、1日2日くらいは天気待ちのつもりだったんです。どれくらい晴れてたのかはこちらをご覧下さいな
そしていよいよ多和平へ。夕陽も美しく、明日の晴天間違いなし(こちらです)。…とまあ、この日は少なくともこれからの旅行計画に夢ふくらむTakemaであったわけですね。明後日あたりには旭岳へと思っていたわけですから…。ま、この夜は花咲でただでもらったカニ3杯をつまみにしっくりと飲みました。

8/1 多和の天気はいいのだが…

天気予報によると中央部の天気はまだ良くない。特に山の上はもっと良くないはずだからと、しばし考えたふりをして(いやいやこの時はちゃんと考えてました。こんなふうに。)結局あきらめ、もう一日道東で停滞とする。
さてどうするか、今度こそ真剣に考えた末、裏摩周〜神の子池〜斜里〜越川温泉〜川北温泉〜薫別温泉のルートを取り、途中で釣りもすることにする。うーむ、距離的にはそう長くないとはいえ、盛りだくさんだぞ!おまけに薫別は初めてだし。どんなダートかな、ふかふかの砂利だったら最悪だな。

裏摩周も快晴。神の子池はほとんど人がおらず(その割にはちょっと期待はずれ)、とにかくのんびりとする。ちょっと暑いのが玉に瑕だが、聞けばここ10年のなかで一番暑いとのこと。宜なるかな。

斜里からはウトロ方面には行かずに根北峠へと向かう。越川・川北・薫別の3露天風呂制覇のためだ。まずは越川へ…と思いきや、越川集落のすぐ手前に小さくまとまったひまわり畑を発見。最近はいろんなところに広大なひまわり畑が出来たが、こんなシンプルなのもいいものだ、ということでしばし小休止(こんな感じでした)。

そのあとは、もう何年も前、まだまだ地図にも載っていなかったころに発見した越川温泉へ。今回は誰もおらず、久々に貸し切り温泉を堪能…しようとしたのだけれど、悲しいかな日焼けが痛くて入れない!それでも我慢大会よろしく肩まで浸かってはみたものの、10秒であえなくリタイア。こんなことでは、この後の川北・薫別はどうなるのだろう。入浴後、すぐ下の川でしばし釣りに興じる。5年位前に来たときは結構型のいいのが入れ食い状態だったんだけれど、年々魚影が薄くなってきた。おまけに渓相が大きく変わってしまい、何だか広い河原状態になってしまっていたので、小さいのを少し釣ったところで納竿。Takemaでも釣れる、楽勝ポイント、また見つけなきゃなあ。

さて、川北温泉はここ数年で超メジャー化し、いついっても無人なんてことはない。今回も先客が5〜6人(それでもすくない方だ)。途中のダートは、まさにこの日、全体に砂利が薄く敷き詰められた日で、ふかふかとまではいかないけれど、走りにくいことおびただしい(それでも風呂に入りに来たライダーはみんなオン車だったから笑える)。

最後は薫別へ。ここだけは初めてだったので(もっと道中が険しいと思ってたので)結構期待して臨む。川からの水くみ作業に精を出し、さあ入浴といきたいのだが、ここでも日焼けが災いし、ゆっくり入浴とはいかない(写真はこちら)。


そんなこんなでこの日は「正しい北海道ツーリング」を満喫。ではこのあと、夢と現実のはざま(勤勉と怠惰のはざまと言ってもいいかも)で揺れ動くTakemaの人間模様をごゆっくりお楽しみ下さい(笑)。