台湾温泉巡り2009

− 2009/12 台湾湯めぐり編その7 キタ━━(゚∀゚)━━!! 「蘇澳冷泉」満喫! −



魅惑の冷泉、温度は22度!あのー、台湾とて冬なんで寒いんですが(笑)。

そんなわけで蘇澳駅に到着です。もともとのメイン駅でしたから、ローカル線の駅には似つかわしくないほど大きく立派なたたずまい、もちろんこちらの駅にも行李房があります。何だ結局蘇澳新駅であたふたする必要は全然なかったのね(大笑)。

窓口でこの後に利用する列車の切符を購入し、よーしこれで万全!(今度は急行の(キョ)光号を利用します)。蘇澳発の列車の出発までは時間は1時間15分あるのでゆっくり蘇澳冷泉とやらを楽しめそうであります!ではではいざ!

何年か前に全面リニューアルしたとかいう蘇澳冷泉公園、入口で「冷泉と加温湯の2浴槽からなる家族池利用料」1人NT$150也を支払って公園内へ。普通は「湯池」なんですが「湯」が抜けているところがやっぱり冷泉ですね(笑)。家族池は一番奥にあるということで園内をてくてく歩いていくわけですが‥

ひろーい園内は何だかローマの遺跡をモチーフにしたような構造物が多く見られるわけですが、前出のたなーちょさんによれば「台湾の人は気温が20度を切るとダウンを着始める」そうなので、まず間違いなく20度以下であるこの日この時間は「こんな寒い時に冷泉?冷泉は暑いときに入るからこそ気持ちいいんだよ」というところでしょうか。ま、平日の午前10時過ぎから入りに来られる地元の方自体が少ないでしょうが。日本ではよく真冬の海に入る神事があったりしますが、台湾の人たちは「正気の沙汰じゃない!」と思うでしょうね。いやこれは自分だってやりたくないって(大笑)。



ここは水着着用の冷泉プール。夏の週末には芋洗い状態になるそうです。



今日に限らず、利用者のいない冬期には掃除が行われないのか、湯花が浮遊しております。

そんなわけで一番奥にある家族池へ。利用券を見せると部屋に案内してくれます。この界隈で唯一、「他のお客さん」である女性がドライヤーで髪を乾かしておりました。結局公園を出るまで、他のお客さんはこの人だけだったなぁ。



個室が整然と並び、空間を広く取った造りはなかなか。ポスターでは「22℃」の文字が誇らしげ?

扉を開けると、そこには何とも魅惑的な世界が広がっておりました!玉砂利敷きの冷泉浴槽と、懐かしい形の木製加熱湯浴槽です!



これはちょうど加熱湯を入れ始めたところ。交互に入って楽しむという利用法です。

さてその肝心の冷泉ですが、その玉砂利の下から自噴しています。自噴というか下に配管があるんでしょうけれど(笑)。右上画像の左側あたりで少し水面がボケたような感じになっている場所から湧き出ています。もちろん循環ではなく源泉かけ流しです。

湧き出し部の表面ではシュワシュワの泡がどんどんどんどんはじけていて、体中がアワアワになるのにも時間はかかりません(左上画像マウスオン)。加熱浴槽にも湯が張られましたが、おしんこどんいわく「冷泉から入ったから熱く感じるのかと思った」、その蛇口からの湯の温度を計測したら何と56度を記録!そりゃ入れるはずがないよねということで、冷泉を加えて「100%源泉の適温湯」に調整しました(笑)。

それにしても冷泉と加熱湯に交互に入る入浴スタイルってどこかにあったなぁと思ったら、新潟の駒の湯温泉がまさにそうでしたね(その時の記録はこちらから)。でもあちらの源泉は32.9度でしたから、難易度としてはこっちの方が高いですね。おっとでも、北海道某所のこちらは18.9度だったっけ(笑)。

ここ蘇澳冷泉ですが、数分入っているうちに身体がポカポカしてきます。泉質は炭酸カルシウム泉で比較的珍しい泉質だということですが、同泉質の人工温泉はそこそこあるようですね。ちなみにこの冷泉はかつて「毒水」といわれて利用されていなかったのを(魚は住めないし水に落ちた昆虫も皆死んでしまうので)、日本が台湾を統治していた19世紀に日本人の調査により無害の水(というか鉱泉)として利用が始まり、その炭酸の濃さを生かしてラムネなども売り出されていたのだということです。ん?どこかで聞いた話だと思ったら、奥会津の大塩炭酸井戸と同じですね。

さて、ここで取り出したのは防水デジカメ。今までカバンの底で眠っていましたが、せっかくなのでこの冷泉の浴槽内をじっくり動画で撮影してきました。アワアワのすごさをお楽しみ下さい!ちなみにバックで流れているオルゴールは館内音楽ですので念のため。
「水中アワアワもバッチリ!」
レンズに泡がつき見にくくなるときがあるのはご愛敬(笑)。

ところでこの家族池の利用には時間制限がありまして、われわれが行ったときは「1回50分」だったかと思いますが(40分かも)、超繁忙期には「全36室とも1回10分」というものすごい短時間でお客を回しても「数時間待ち」になってしまうこともあるのだとか。ということはやはり12月って思いっきりシーズンオフなんですね!(そりゃそうでしょ(笑))。

家族池の受付前には飲用の蛇口と壺がありました。ここは入園料(NT$70)だけを支払っただけでも利用できるんで是非ペットボトルを持参して‥あ、Takemaが壺から汲んでいる画像が見えていますが、飲用はすぐ脇の蛇口でね(このあと汲み直しました)。ちなみに汲んだ時は完全な透明湯でしたが、今PCの横に置いてあるこのペットボトル内部はわずかに茶系の色合いを見せています。やっぱり鉄分がそこそこ含有しているんでしょう。

というわけで11:00にこの場を離れて駅へと戻ることに。蘇澳新駅行きの普通列車の出発は11:17なのでもうあまり時間はないのですが、公園の一番奥からでも7-8分あれば十分駅までたどり着けますし、もう切符は買ってありますから「ここでTakemaにいきなりギックリ腰が勃発して動けなくなったりしない限り(笑)」まず大丈夫でしょう。そんなわけで駅前のセブンイレブンにてビールも買いこんで準備万端(笑)。



そんなわけで駅正面のセブンイレブンで台湾ビールの買い出しまでも完遂し、駅に戻ってきました。



もちろん乗りはぐれることもなく、無事蘇澳新駅まで戻ってきました。

さ、再び鉄路の旅となるわけですが、今度はどこに行くのでしょうか?このエリアについてご存じの方は「ははぁあそこかな、崖下の‥」と考えることでしょうが、たぶんそこは通過です!
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