− アイスランド2010夏(18) 南部エリアの滝見学*2 −

前ページで書いたようにHella(ヘットラ)からVik(ヴィーク)まではたった90kmくらい。しかしその途中には見ごたえのある滝が2つあるのでもちろん寄り道です。これらの滝は有名&ほぼ国道沿いにありますので、この地を訪問する旅行者はほとんどの皆さんが立ち寄るのではないかと思われます。ま、「基本観光ルートご紹介」という感じですね。もっとも、ほかに寄り道する場所も思いつかなかったんですが(笑)。
ただし、もう少し日程的な余裕があれば間違いなくHeimaey(ヘイマエイ)島に渡ったことと思います。というか北西フィヨルドとともに次回は是非行ってみたいぞ。

Seljalandsfoss(セリャランスフォス)

そんなわけでHellaから40km弱?まずは最初の滝、Seljalandsfoss(セリャランスフォス)です。さすがハイシーズン、駐車場はほぼ満車でありました。とはいえこれがもし日本の観光地だったら数時間待ちはあたりまえでしょう。イメージとしてはかつて畳平まで上がれた頃の紅葉の乗鞍岳渋滞という感じです(わかる人にしかわかりませんね)。

でもやっぱりここはアイスランド、ある種すごいなぁと思うのはこれだけの観光地なのに移動式の軽食売店(アメリカンドッグとか売っているアレね)すらないというところです。絶対に売れると思うんですが‥あ、これもまた日本人的な発想なのかな?

タイミング良く空いていたスペースに車を駐車して少しだけ歩きます。とはいえ肝心の滝は目の前に見えているので全く問題なし‥と!激烈ポーズを取る東洋人カップルにビックリ(やられた)!



すみません、潔く「負け」を認めますわ(苦笑)。さすがにそれはやったことなかったよなー。見た感じでは中国系新婚ご夫婦という感じのようにお見受けしましたが、是非是非お幸せにねーと願うTakema夫婦@結婚10年経過なのでありました。いや実は到着直後にちょいと口げんかで一寸いやな雰囲気になっていたのがこの時の現実だったので(笑)、このお二方の仲むつまじい行動はTakemaの心をほぐしてくれました(拙サイトの読者なら大体おわかりかと存じますが、この見当の喧嘩は大体において「Takemaのワガママ」が発端です)。

さてそんなことはどうでもいいとして、このSeljalandsfoss(セリャランスフォス)には大いなるお楽しみポイントがあるのです。それは‥

世界各所に滝は多くあれど、裏側を通り抜けられるような構造の滝はさして多くないというか少ないというか(まだるこしい表現はやめましょう)、日本では長野県の雷滝などがそれにあたりますね。世界ではこの滝が最初かな‥いや、違った!


(このロゴをクリックすると2000年3月の該当ページが別ウィンドウで開きます)

三段にわたる総落差580mの大滝くぐりをものともせず果敢に挑むおしんこどんパワーは、到底Takemaのかなうところではありません(笑)。ちなみにあの時Takemaが滝くぐりに行かなかったのは、疲れていたのと、水しぶきでメガネが濡れて視界不良による行動不能化を恐れたこと、そして何よりも「わざわざそんなことをする意味なんてないっしょ」という、人生に対する大変消極的な精神態度であったことを反省の弁として付け加えます(笑)。

話をアイスランドに戻して、そんなわけでいざ滝くぐりに向かいましょ。

まずは滝の右側の斜面を登っていきます。しっかりと踏まれているので運動靴であれば問題ありません(まさかここをハイヒール履きでチャレンジしようと考える女性などいないと思いますが)。あ、Takemaはカカト付きのスポーツサンダルで行きました。アイスランド旅行中はほとんどこれを履いていたっけ。ちなみに水しぶきの関係で歩道は濡れて滑りやすくなっていますのでご注意あれ。



少し登ってきたあたりでお馬鹿系写真撮影タイム。滝の裏側がかなりえぐれているのがわかります。



ほぼ真裏までやって来たところでおしんこどんが滝壺へと向かいます(右上画像マウスオン)。

うーん、滝となると妙に気合いが入るおしんこどん、何が彼女をそこまで駆り立てるのか?そういえばレソト王国山中の大滝直下でも彼女の方が積極的にうろうろしていたことを思い出しました。もしかしたらマイナスイオンがおしんこどんを活性化させているのかも?(笑)。



滝の裏側はこんな感じ。風向きにもよるのでしょうがあまり飛沫は多くありませんでした。



一周のあとで正面写真。構図をめぐるTakemaのゴネによってまたもや夫婦仲キンチョー(笑)。

ま、われわれの場合多少キンチョーしても「すぐに流してしまう」のが暗黙の了解なので、離婚の危機にまで行き着くことはなさそうです(笑)。え?そう思っているのはTakemaだけ?(ドキドキ)。

そんなわけでここSeljalandsfoss(セリャランスフォス)の動画をご覧下さい。同じようなカメラの動きが連続しますがお許しを。
「Seljalandsfoss(セリャランスフォス)全景」


この後は再び車でVik(ヴィーク)方面へ。と、国道からもはっきり見える位置に大滝が!そう、次の滝である「Skogafoss(スコーガフォス)」に到着です。Seljalandsfoss(セリャランスフォス)から30km弱なので、感覚的には「連続して滝見」という感じですね。

何だか「正々堂々の大滝」という感じで、ほとんど滝壺がない感じに見えます。落差は62mで、上流の広い川幅が狭まることなくそのまま落下駐車場からトコトコ歩いていくと滝の直下までそのまま近づくことが出来るのですが、右側の斜面にはしっかり展望台への遊歩道が。ここでもまたマイナスイオンのなせる業?滝下での撮影後、おしんこどんは「じゃ、ちょっと登ってくるわ」。いやぁ本当に滝となるとやる気満々です(笑)。



このあと滝上まで上がっていったおしんこどんでありました。Takemaは下でのんびり。

登る手間を惜しんだ根性なしTakemaゆえそれほど強い印象はありませんでしたが、晴れていたらまた印象も違ったのではないでしょうか。このあたりだけがずっと鈍色雲だったし‥そんなわけで頑張って登ったおしんこどん動画を中心にお楽しみ下さい。
「Skogafoss(スコーガフォス)上から下から」


ということで2滝連発の観光をクリアしたあとはいよいよこの日の宿であるVikへと向かいます。が?ちょいと勘違いしていたようで(苦笑)。
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