− 出発直前のどたばたを乗り越え、何とかタイ国鉄車中の人に −

さて、メニューページにも書いたように今回は旅行決断から出発までの期間が2週間弱と非常に短かったわけです。「行く!」と決めてからまずは往復の飛行機を押さえ(正しくは往復便とも空席があるのをネットで確認した上で「ならば行くぞ!」と決断したわけですが)、そのあと旅行のルート作りをあたふたと考え、必要な予約&発券を急いでお願いし(今回は飛行機利用が多いしクリスマス休暇と見事にぶつかるので必須でしょ)、気がつけば「うわ、もう明後日の朝には出発なんだ!」という感じになっていたという、ある種当然の助動詞「べし」的な慌ただしさでございました。し、しかーし!そんな出発2日前の12月20日。

いまだ届いていないチケット。それはまさに2日後、バンコク到着後さっさと乗り換える予定のタイ国鉄ノーンカイ行き夜行寝台の切符だったのであります。これがないとその後の予定は大幅に変更を余儀なくされてしまいます。何たって、この夜行でノーンカイまで行き、そこから国境を越えてすぐにそのままラオス航空国内線に乗り換える予定なのです。そのヒコーキに間に合わなければ、次のヒコーキは翌々日まで全くないのであります!

こりゃコマッタ、在バンコクの旅行社にネットで申し込んだんですがもしかして「ア・ヤ・シ・イ」系だったのか?いや、確か随分前にも頼んだ気がする会社だしそんなことはないはず。EMSは高いので普通郵便でお願いしたのがまずかったか?まぁとにかく、翌日(出発前日)までに届けば問題はないし、連絡を受けた発送日からいってもさすがに明日あたりには届きそうな根拠なき予感がするので、とりあえずもう一日待つことにしたわけです。

明けて翌日。仕事を早じまいして午後1時過ぎに帰ってきてトキメキどきどきガラメキ温泉!(あ、こりゃ違った)、まぁとにかくおそーる恐るのテクマクマヤコンポストチェック!

さぁてこりゃ本格的にキビシイですヤバイです。だって出発は翌日だとはいっても朝6時前に家を出てしまうわけですから(ちなみに通常Takema家は郵便物の午前配達エリアです)、だめだこりゃ、どうみても明日以降、あるじなきわが家にむなしき到着でしょ(笑)。まーさかいささかサザエさん、夜明け前に郵便配達の方が訪れて二度ベルを鳴らして下さるという「妄想」が叶うはずもなく(お、ちょっとジェームズ・M・ケインになってしまった(微笑))、とにかく現実としてはこのままでは

という状況が約30時間後に迫ってきたというわけだったのです!うわぁどうするどうする?その瞬間、敬虔なキリスト教徒でもないTakema(うちは真言宗だって)の頭に「God helps those who help themselves=天は自ら助くる者を助く」という言葉が天からの啓示としてTakemaに与えられたのであります(うそ)。ちなみにこの言葉は新(旧)約聖書の言葉ではないらしいですが、わたしゃ異教徒なので突っ込まないでね(笑)。

話がそれました。この時点でまだ14:00過ぎ=バンコクは12:00。まだオフィスアワーど真ん中のはずですから、何とかして「チケットが届かなかった場合の対応」を現地の旅行社に問い合わせなければ!というわけで以下に、当日現地とのリアルタイムやりとりを赤裸々に公開!(笑)。なお、一部の個人情報および敬語表現ほかについて省略&記載変更していますがご了承下さい。なお念のため申し上げれば、タイ国鉄の場合事前の押さえ予約は不可能で、予約即発券となります。
差出人 日本時間 メ ー ル や り と り の 内 容
Takema 14:40 12/12に「12/22発夜行列車チケット本日発送」の連絡を頂いたTakemaです。

しかし、本日12/21午後に至るまでチケットの到着はなく、明日早朝出発ですので、もはやチケットを受け取ることは不可能となってしまいました。

このような場合何か対策はあるでしょうか?チケットには私の名前などは入っていないと思いますが、たとえば二人分の席の予約番号などがそちらに残っていて、それを元に予約センターに泣き落とすとか‥。

再発券が不可能な場合、ファランポーン駅であらためて購入するという方法も考えられますが、こちらからでは予約状況がわかりません。かといって「いざ現地に行ってみたら空席なしと言われて往生した」というのではどうしようもないものですから‥。

ただ、23日の午後にはビエンチャンからの国内線の予約が入っていますので、遅くとも昼までにはラオス入りをしておく必要があります。

そのことを最優先で考えると、追加の料金が発生しても、事情を全てご理解いただいている貴社に再度の手配をお願いしたほうが確実だと考えます。早急に方策をお教えいただけないでしょうか。本日中であれば常にメールをチェックしていますので‥。

よろしくお願いいたします。
旅行社
Hさん
15:28 時間がありませんので、エキスプレスで12日に発送しております。 郵便事情または郵便事故があり得ますが‥

明日のEXP69号は上段ベットのみ6席の空きしかありません。郵送しました切符のコピーは保管しておりますが、そのコピーをタイ国鉄に提出してもそのままでは再発行してくれません、無効になります。

 【このような場合は以下の方法をとります。】

1.警察に紛失届けし、紛失証明書を貰います。
2.その紛失証明書をタイ国鉄窓口に提出し同じ席を再購入します。
3.まだ届いていない切符が後日出て来た場合45日以内でしたら払戻しをしてくれます。

席も時間もありませんので、紛失届け後再購入になりますが その場合はお客様のご負担になりますのでご了承下さい。発券後は市内のどこかでお会いし切符をお渡しになりますが明日バンコク到着時間は何時でしょうか。

取りいそぎ、紛失証明発行の手配をいたします。発行されましたらご連絡いたします。
うーんあまりにもありがたい速攻対応!長期旅行なら現地で何とかなるかもしれませんがここはとにかく「初日の足」は確保できそうな予感♪というわけで、旅行社HさんあてにBKK到着時刻と待ち合わせ場所&時刻について次のようなメールをタイプしていたわけです。
Takema 15:40頃 Takemaです。お手数をおかけいたします。また、臨機応変の対応、大変感謝しております。郵便の件は、年末ということで通常よりも時間がかかってしまったということなのでしょう。日程的にもあまり余裕はありませんでしたから、やはりEMSにすべきでした。反省しております。

ところで「紛失証明」ですか!そのような方法があるとは思っていませんでした。

こちらとしては、H様のおっしゃるとおり再購入をお願いしたいと思います。その場合、再購入代金+手数料を合わせた額を直接お支払いすることになりますよね。引き渡し&支払い場所ですが、次のうちのいずれかでいかがでしょうか。

1.スワンナプーム空港内(場所はご指定ください)

わたくしどもは成田発SQ631便で14:40到着です。そのあと、出発ロビー内にあるラオス航空のオフィス?でリコンファームをした後タクシーでファランポーン駅に移動します。

2.ファランポーン駅周辺

あまり雑踏の中というのも問題があると思いますが、場所はお任せいたします。たとえば駅前近くにあるバンコクセンターホテルのロビーなどでしたらすぐわかります。

3.その他 
 
場所はお任せいたします。

必要な金額をお支払いいたしますので、総額をお教え下さい。また、バーツ払いか円払いかの別もお教えいただければと思います。なお本人確認についてですが、必要であれば私自身の顔写真を添付ファイルにてお送りすることも可能です。必要でしたらお申し付け下さい。
と、上記メールをほぼ打ち終えたタイミングでなにやら外階段を上がってくる足音が!(この時の耳ざとさはやはり緊張していたからでしょうね)。そしてポストに何かを入れた音!急いで玄関の外に出てみると、階段下方には何と郵便局員さんの後ろ姿が!

ポストを開けると‥うっはぁビビビのネズミ男!いや違った一瞬身体が嬉しさで震えましたわ!そこには旅行社さんからの「プラチナチケット」が今まさに到着していたのですから!

よっしゃーこれで全てOK!‥おっとOKぢゃない!!バンコク市内では今まさに「このチケットの効力をなくすべく現地の皆様が奮闘努力中」なのです!。うわー、こんな時間に郵便が来るとも思わなかっただけに動きまくって墓穴を掘ったとも言える?いや状況に応じて尽力していたとは思えるんだけれどなぁ日本人的に(笑)。そしてHさんもまさにリアルタイムで‥いや回顧している場合じゃない、

というわけでいっそぎまくって次のようなメールをお送り申し上げたわけでございます。たのーむ、間に合ってくれーい!
Takema 16:00頃 早速のご手配ありがとうございます。

よって、受け渡しの件についてのメールを書いていたたった今、何とチケット現物が到着してしまいました!

どうすればよろしいでしょうか!まだ再購入まで手順が進んではおりませんでしょうか?取りいそぎご連絡申し上げます。それにしても、午後4時を回って郵便が配達される地域ではないだけに、ポストに何かが入ったかすかな音に驚きました。

ご連絡をお待ちしております。ご面倒をおかけして大変申し訳ございません。
いやー困ったコマッタ小股の切れ上がった粋な‥いやそんなネタはまた今度にしておくとして(いつなんだ?)、とにかくこのメールがバンコクの現場におけるストッパーになってくれと願うばかり。‥そしてしばらく、数千kmの春夏秋冬一期一会はんにゃはらみた(何のこっちゃ)はともかくとして数千kmの距離を一気に越えてた高速メールが!(いやメールに高速も低速もないんですが=自己ツッコミ)。
旅行社Hさん 16:38 Takema様

到着なによりです。 紛失証明書発行済みですが、再購入まではしておりませんのでご安心を。Takema様所有のチケットは有効です。よい旅をお楽しみ下さいませ。
というわけでチケットは何とかなったというわけです。しかし‥「有効です」と伺ってもこりゃーちょっと素直に喜べないのも事実です。「警察への紛失届」が発行済みということは、会社関係者のどなたかが警察署まで走って下さったはずなのですから。

というわけでお礼かたがた今回の件についてのお願いメールを送信いたしました。
Takema 16:46 M&M WORLD H様

Takemaです。

本当にこの数時間というものドタバタしてしまいまして申し訳ありませんでした。と同時に、貴社の迅速かつ適確な対応に本当に感謝しております。

つきましては、紛失証明書の取得料ほかの費用をお支払いしたいと存じます。ご請求いただければ、出国前はもう無理ですが12/29の帰国後すみやかにお支払いいたします。たとえ少額でも、責任を持って行いますので、ご請求方、よろしくお願いいたします。

本当にありがとうございました。
すると、ここからは「緊急」扱いから外れたためかしばらくはお返事が来ませんでしたが、それでも約3時間ほど経って次のようなメールをいただきました。
旅行社Hさん 19:35 Takema様

僅かな費用が発生しました。警察署への交通費(バイクタクシー往復20バーツ) 、警察で証明書が発行されるまでの待ち時間(約1時間)ほど無駄になりましたが、請求額よりお振込費用が高くなりますのでご配慮無用です。次回、機会がありましたらご利用下さい。

このところタイは暑い毎日ですので体調を崩されないように。
いやはや、出発前日のとんだドタバタでありました。それにしても在バンコクの旅行社、M&M Worldさんの対応には本当に頭が下がる思いです。確かに手数料として\1000円/枚(日本への郵送料含む)はかかりますが、今回のようなときの対応も含め利用価値は非常に高いといえるでしょう。タイ国鉄を事前予約なさりたい方には切にお勧め!ただし、日数的に余裕がないときは必ずEMSによる発送をお願いしましょうね(大笑)。



このチケットのためにどれだけあたふたしたことでしょ‥(苦笑)。

明けて翌日の早朝、心おきなく京成電車の成田空港行き始発列車に乗り込むTakema&おしんこどんの姿がありました。バンコク経由シンガポール行きSQ631便はほぼ満席。最後部の窓側席を確保しあとは野となれ山となれモードのまま白ワインをたらふく飲んでいるうちに(これはTakemaね)、早くもバンコクに到着してしまったのでありました。

新空港を利用するのは初めてでちょっとあたふた。都心直結の鉄道はまだ工事中ということでタクシーかバスで行くしかないようですが、これはちょっと不便だし高いし何だかなぁと思っているうちに、「そういやクアラルンプールのKLIAも開港時には鉄道が間に合っていなかった」ということを思い出して「まぁこういうのはこんなものなのか」と思っているうちに、「そういや成田空港だって開港時にはまだJRも京成も空港まで乗り入れていなくて、『陸の孤島空港』なんて言われていたんだっけ」と、ふるーい記憶までよみがえって来ちゃいました。

まぁそんなこんなで、路線バスがあるというところまでは遠いので面倒くさがって素直にタクシーでファランポーン駅まで移動。タクシーの運ちゃん、スタート時にメーターを倒さなかったんで「なぜだ、メーターを使いなさい!」と言ったんですがなかなか倒さない。到着したところで難癖を付けるのかと思っていたら(昔はよくありましたよね)、最初の1kmくらいノーメーターで走ったところで、もうその話はすっかり終わっていたのにいきなりメーターを作動。あのー、それってどうみてもあなた側の損になるはずなんですけれど(笑)。サービス区間だったのかどうなのかは運ちゃんが英語を解しなかったので作動し忘れていたのかは不明ですがまぁいいやということで。

ちなみに空港からファランポーン駅までは400Bかかると言われ、そりゃないだろうよと思っていましたが、結局空港チャージ+高速代(25+40B)とメーターで350Bくらいでした。ああドンムアンが懐かしい、タイ国鉄だったら‥(笑)。

駅到着後、数時間の待ち時間のあいだ荷物は邪魔なので構内の一時預かり所に預け、身軽になったところでまずは‥サンダルの買い出しです(笑)。実はおしんこどんがバヌアツで買ったサンダルを置いてきてしまったので、タイ人御用達のサンダルを手に入れようというわけだったのですが、この時に買ったサンダル、ヒジョーに具合が良かったようなのです。あえて難点を言えば?各宿の部屋に備えられていた備品サンダルの多くが同じ品物だったということでしょうか(笑)。幸いいつも色違いだったので「あらぬ疑惑」を立てられることはなかったようでラッキー。

ちなみに「今回バンコク線の往復チケットがなぜ直前にも取れたか」と関係するのですが、ちょうどこの年末、タイの国政総選挙だったんですね。政情不安を考慮した人々は旅行を差し控え、その結果「え、何それ知らんかった」というTakema夫婦がタナボタ的にチケットを入手できたというわけだったようです。そんな選挙直前ということからか、地下鉄の入口にはかならず警察だか警備員だかがいて荷物検査を行っていました。とはいえ「全員検査」ゆえそのチェックはかなり甘いもので、デイパックのファスナーを開けて中身を上から見せれば「OK」。あのー、テロリストはもっとわかりにくい場所に爆弾等を隠していると思うんですけれどね(笑)。



駅前の裏道に入るとシブいモード全開であります。

さーて今更バンコク市内観光でもないので、駅近くの食堂にてビールなど飲みつつおつまみなどを摂取しつつ、たっぷーりの時間つぶしタイムといたしました。ちなみにこのごくありきたりの食堂、味も特筆すべきものはないのにまずほとんど毎回利用してます。店の名前も知らないけれど、この店に来ると何だか落ち着くんですよ。皆さんにもそんなお店ってありませんか?

しかーしそれにしてもまだまだありあまる時間。列車の発車時刻は20:45なのですから。というわけで、今回は珍しく文庫本を持参したTakema、じっくりと読み始めます(上画像マウスオンでその時の画像に変わります)。

ちなみに今回持参したのは「項羽と劉邦 司馬遼太郎」全三巻。こりゃまたシブイの持って来ちゃったなぁとも思いますが、今回は何かと飛行機を多用する=待ち時間が長いので、まぁいいかなというわけです。それにしても家にあった本とはいえ古いなこりゃ、何たってまだ消費税がない時代に購入してますからね(とはいえ買ったのは自分じゃなくて家族の誰かですが)。ちなみに結局ラオス旅行中に全三巻を読了しましたから、持ってきた甲斐はあったというところでしょう。

さてようやく辺りも暗くなってきました。となれば次なる課題は‥

これに決まってます!旅行者はまず座らない(タイ語しか通じないので座りたくとも座れない?)このゴザ屋台は、Takemaがバンコクに泊まるときはほとんど毎度のように利用しているわけで、拙サイト内にもいくつかアップしています。確か一番最初に座ったのは1990年、NZワーホリの帰りだったと思いますが、そのあと1996年にも、1999年にも、そして2004年にも座ってますね(笑)。

しかし、何だか待ちくたびれモードのTakemaは19:00過ぎに顔を出してみると「まだどの屋台も出店していないのね」。今考えてみればどの屋台も21:00前後に開店(駅前にやってきた時間がイコール開店時間)だったっけ。今回は21:00前に列車が出てしまうから間に合わないのね。きれいに忘れていましたわ。

それにしても2004年、ミャンマーから帰ってきた時のソムタム屋台ページは我ながら充実しているなぁとあらためてびっくり&嬉しくなりました。こりゃ次回はあえてバンコク泊まりにして必ずまた「座らなくっちゃ!」。いつまで続く露天商売だとも限らないし、そもそもここ10数年のバンコクの変貌ぶりを考えれば、下手にカオサン界隈で飲むよりも絶対に「価値ある一杯」となるはずなのでねぇ(ちなみにTakemaはいまだにカオサンに宿泊したことがありません。行ってはみたけれど見るだけで退散しました。ただしだからといってかつてのジュライホテルとかに泊まろうと思ったことも全くありませんが(笑)。要は、「みんなが行くところはイヤ」という天邪鬼なんですね)。



ファランポーン駅構内だってこんなに小綺麗になってから何年も経ちますよね‥。

さて列車は結構早くから入線していたので、エアコン車内で涼を取るべくかなり早めの移動といたしました。ソムタム屋台が早めに「オープン」したとしても居られるのはせいぜい15分くらいだったろうし、それに今日来たばかりでまだ暑さ慣れしていないわれわれにとっては結構ぐったりした数時間だったので、「まぁ今日はしょうがないかな」というところでした。

そういえばこの2等エアコン寝台車(左上画像)も、日本製と韓国製の2種類あるとはいえ確かどちらも1980年代後半に納入された車両じゃなかったかな。となればそろそろ陳腐化により更新の時期を迎え‥るようなことはなさそうですね、さらに古い2等座席車両とかが十分現役なのですから(右上画像)。でも大事に使われている(日々のメンテナンスがしっかりなされている)のは確かで、車内の水周り関係も全て正常に機能しています。考えてみれば日本の国鉄JRも一部で古い車両を今でも改造しつつ大切に使ってますよね。サスはへたれるだろうし足回りとかはだいぶ変えているのかなと思いますが。

いざノーンカイ行き夜行に乗り込んでの次なる課題は「食堂車」なのであります。ちょっと自慢すればタイ国鉄の主要幹線にはほとんど乗っているTakemaでありますが、実は食堂車を利用したのは1990年にバタワース(ペナン)〜バンコクの列車に乗り込んで以来なのであります。実は勝手に「タイ国内列車の食堂車は各席へのデリバリー制なのだ」と思いこんでいたからなのですが、それはある時デリバリーの売り子さんに質問した時にそういう返答があっただけのことであって(そりゃ彼らとしてはリベート&チップが命なのですから当然なのでしょうが)、実際はもちろん食堂車で食べられるはずでは?

これに関しての質問は前出M&M Worldさんにもしていまして、「問題なく食堂車で食べられます」という回答をいただいていましたから、あとは「満席で食いっぱぐれないような」対策を考えるだけです。

というわけで駅停車中の列車の食堂車まで行き、直接「開店は何時か?」と聞いてみると、「発車と同時に開店します」とのこと。よぉっし、久々に「窓満開の食堂車でビールを飲めるぞぉ!」。

列車が定刻に出発してほどなく、さっそく食堂車に移動。実はファランポーン駅出発後しばらくの、街中をゆっくり進む列車の雰囲気も好きなんですよねぇ。

食堂車はエアコンがないため喫煙OK。いまだ煙草と縁の深いTakemaにとっては「天国にいちばん近い車両」といっても過言ではありません(笑)。ちなみに案に相違して?食堂車両はガラガラでした。ただしデリバリーの係員さんは忙しそうでしたから、タイ人の方々は「お席まで運んでもらう」のがお洒落なんですかね。となると、タイ国鉄がコスト削減を考えた時には「途中停車駅でタイ国鉄版出来たて弁当を積載すればいいではないのさ」ということになりそうで何となく不安ですな。ただしタイ国鉄の場合今のところ「コスト削減」のにおいをリアルに感じ取ることは出来ないので、これはまだまだ先のことになるかも知れません。というかコストパフォーマンスだけで物事を判断し始めると、長い目で見れば結局遠回りになる(得たもの<失ったもの)という気がするのですが‥。

ちなみにごく普通の料理と思われた「海鮮&野菜炒め物ライス」を頼んだら、右上画像ではそうも見えませんが激辛でした(笑)。画像の炒め物の中で赤く見えているのはもちろん唐辛子、青く見えているものの半分もこれまた唐辛子でしたから。大汗をかきつつ唐辛子以外を完食。でも十分に満足できました。Viva食堂車!

というわけで、実は早めに切り上げて寝台ベッド国の王様になったのでありました。今朝は起きるのも早かったしなぁ、さ、目が覚めたら国境の街ノーンカイだぁ!‥たぶん。遅れなきゃね(笑)。
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