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− その4 マンダレー到着、市内中心部は阿鼻叫喚の交通状況!−



マンダレー市内は車とバイクの右往左往で、普通の日本人なら運転困難(苦笑)。



さて翌朝です。この日のフライトは10:55発なので余裕たっぷり。国際線だから早めチェックイン必須ですが、何といってもチェックインカウンターまで徒歩圏内ですからね(笑)。そんなわけで朝のお散歩です(というか屋外喫煙所に行ったついでにうろうろ)。

アマリホテルと空港とは屋根付きの歩道橋で繋がっていますが、その下にはタイ国鉄の線路や片側4車線の一般道、さらに上部には高速道路も通っています。1990年代初頭、高速道路の存在はおろか一般道もこんなに車線はなくて、深夜到着でもバンコクへの道路はしっかり渋滞していましたっけ。深夜の路線バス(24時間運行)でバンコク中心部に向かったこともあったなぁ、それを思い起こせば隔世の感があります。

それと、タイ国鉄の線路の脇に高々とそびえ立つ高架用のコンクリート柱は、いずれこの北部幹線も高架化されるということなんでしょうね。ちょっとさびしいような気もしますが、その一方で羨ましくも思います。25年前から今に至るバンコク周辺のインフラ開発の動きの早さに。嗚呼外環道千葉区間よ(苦笑)。

さて、タイ国鉄ドンムアン駅の界隈には仮設という感じの飲食店街が並んでいたのですが(当時の訪問記はこちら)、記憶を辿るに当時の飲食店横丁エリアは今や道路またはコンテナ置き場として接収されてしまったようです。右上画像に見えている紫スロープ手前の階段、かつてはこの階段を下りると飲食店が続いていたように記憶していて、深夜でも空港関係の制服を着た人たちがご飯を食べていたんですよね。でも今は強者どもの夢の跡というかその跡すらありません。



そんなわけで歩道橋をうろうろしていくと(まだホテルをチェックアウトしたわけでもないので思いきりラフな格好のTakemaです。石巻ポロシャツ着てるし=実は昨夜の寝間着のまま)。と、歩道橋上にもアニメキャラを配した朝ごはんレストランがありました。でもやっぱりお値段高いのよね。というわけで‥





それでも場所柄外国人の利用もそこそこあるからか写真付きメニューが張られているし英語メニューもあります(お店の人には英語は通じませんが)。

すぐ横には通勤通学の車やバスやバイクがひっきりなしに通りますが、うん、やっぱりバンコクの朝ごはんはこういう感じで食べたいです!というわけで、




(両上画像ともマウスオンで別画像に変わります)




というわけで8時過ぎに朝ごはんを終えてホテルの部屋へ。お互い全然眠くなかったのはやっぱり機内でそこそこ眠れたからでしょうね(計算するとTakemaはホテルでは4時間くらいしか寝ていないはずですが)。



タイ国鉄の夜行列車にも久々に乗りたいなぁ。あ、ギャラクシーノートのような「高級品」はもともと持ってません(笑)。

というわけで8:45頃にチェックアウトした後そのまま歩いてチェックインカウンターへ。うーん、リーズナブルで美味しい朝ごはんを含めたこの利便性はあまりにも捨てがたき楽々さで、こりゃ次回のバンコクもこのパターンがいいかも!(次がいつになるのかは未定)。

そんなわけでマンダレー行きエアアジア便にチェックイン。今度はフラットベッドじゃありませんよー(というか近距離便なので基本的にモノクラス)。イミグレも空いていましたし手荷物チェックもまぁまぁ(ある機器が設置された列に並ぶとバンザイ姿勢を強制されることが判明(笑))。どうやらバスによる搭乗のようなので、空いている別搭乗口付近で時間をつぶします。



ノックエア(Nok Air)のフェイスは何ともヨロシイです。そしてなぜかこのタイミングで京銘菓の阿闍梨餅が登場!(笑)。



時間が来たので移動しバスに乗り込んで搭乗。この時期(冬)ということもあり、基本的に皆さん長袖ですねぇ。



座席は機内の一番前。今となっては予約時の記憶はないのですが(半年近く前だし)、この席は間違いなくホットシート=追加料金を払っているはず。たぶん予約時に「もともと安いんだから、ま、いいかぁ♪」と勢いでポチったものと思われます(笑)。



海外空港の係員さんも出発機に向かって手を振るんだぁと何だか感激。さ、いよいよミャンマー入りです!



エアアジア機は順調なフライトでマンダレー上空へ。ん?あれはマンダレーとサガインを結ぶ橋みたい?というわけでマンダレー空港に無事到着。最前席というアドバンテージゆえイミグレーションもほぼトップで通過。ちなみにミャンマーのビザは今やネットで取得できるんで、一昔前のアライバルビザよりもさらに便利になりました。ビザ免除になれば一番楽なんだけれどね。

というわけでまずは銀行で両替。12年前は外国人が普通に利用しそうな交通機関や宿はほぼ全てUS$払いだったのですが、どうやら最近はそうでもないみたい?まぁ、そこそこの額をミャンマーのチャットに両替しておきました。ちなみに「US$両替の場合も、額面によってレートが違う」という話でしたが、なるほど窓口のガラスにレート表が貼られておりました(右上画像マウスオン)。$1だと1349チャットなのが$50とか$100札だと1364チャットかぁ。差し引き15チャットの差ということは‥「1円≒11チャット弱ということで‥



なお、この旅行中は「1円=10チャット」で計算してました。よく使うお札である1000チャット札=100円という換算ですからわかりやすいです。

さて到着後はとにかくマンダレー市内へ。しかし空港から市内への公共バスの運行はなく、タクシーか、下画像にあるホテル直行系のシャトルバス(US$4/P.P.、チャット払い不可)しか選択肢がありません!下調べ段階では「エアアジアのマンダレー線利用者専用の市内直通バスがある」ということで簡単に考えていたのですが、どうやら廃止されたみたい(聞いてみても「そのサービスはもはやない」ということでしたし、そもそも空港を出たところに止まっていたバスは上記シャトルバスだけでした)。



シャトルバスはマイクロですがこちらも日本からの中古車ですねぇ(右上画像マウスオン)。

というわけで空港内カウンターでチケットを購入します(US$4×2=8ドル)。予約時や乗車時に宿泊ホテル名を聞かれますが予約の有無までは聞かれないので、とりあえずそのホテルまで行って、満室または料金的に納得できないようだったらそこから歩いて探すという使い方もありかなとは思います(ただし荷物をホテル内に運ばれるので公共バス代わりの利用はできませんよ)。

ただ、このバスは目一杯乗客と荷物を詰め込みます。自分のバックパック(焼酎の紙パックとかペットボトルとかが入ってる)の上にはスーツケースほかの荷物がてんこ盛りです(圧力で割れないことを祈りましたが、日本製のペットボトルは強固なのでこれまで漏れたことはありません)、また座席も補助席を使うのはもちろんのこと、小学校中学年くらいの男の子をお父さんの膝の上に座らせることを強要するなど、いろんな扱いがイマイチでした。

ちなみにあとで知ったことですがタクシーの場合市内まではシェアで$8、貸し切りでも$12という固定料金でした。このあとインレー湖から再びマンダレー空港に戻ってきたときは、迷わずタクシーにしましたわ。ま、その時はバスターミナルまで行ってもらう必要があったからですが(マンダレーに泊まらないのでそもそも乗れない)。

いずれにせよソロ旅行 or とことん切り詰めた旅行でない限りは、タクシーを使うというのも選択肢としては十分ありかなという感じです。というかそもそも2択しかないので(苦笑)。



空港からマンダレー市内まではそこそこ整えられた道路で結ばれています。しかしその新しさにもかかわらず路面および付帯施設の状況はそれほどいいとはいえません。こりゃ日本じゃなくて近隣の某大国が施工したんじゃないかな?ちなみにここを含め整備が行われた主要道路は有料になっていて、あちこちに「TOLL PLAZA(料金所)」があります(右上画像がそれです)。

ちなみに自分が見てもミャンマーのインフラ整備に日本がイニシアチブをとって動いているプロジェクトは非常に少ないような気がします。軍政時代に「日本政府や国際社会に気を遣いすぎていた」(その間にあの大国がどんどん入り込んだ)というのももちろんあると思いますが、ミャンマーの政治が民政に移管されるかどうかの時期でさえ、日本企業の動きは欧米各社に比べて遅かったようにみえるのです。

もちろん個人的には、軍政時代からミャンマーに駐在してビジネスチャンスの芽をうかがい、行動していた商社マンの方々が多くおられたことも知っています。ただ、そんなビジネスチャンスにゴーサインを出すか否かの決断は日本の本社が出すわけで、そこの判断が(中国はもちろん欧米に比べても)遅かったのではないかと思うのです。以上は素人の想像ですが、実際のところはどうなんだろうなぁ?



マンダレー市内に近づくと交通量も増えてきますが、やはり多いのは日本の中古車です。ミャンマーの道路は右側通行(日本とは逆)なので右ハンドル車は間違いなく扱いにくいのですが、上画像のトラックやマイクロバスはもちろんのこと、こと普通車はそのほとんどが日本車(しかもここ数年内に輸入されたいわゆる低年式車ばかり)なので、ある意味統一が取れているともいえます(カムチャッカ=この時よりも低年式車の比率が高い印象あり)。

まぁその実情についてはあとで書くとして、まずはホテルにチェックインいたします。



やってきたのは「ETホテル」。実は12年前に泊まったホテルで、設備としてはいわゆる「中級ホテル」なのですが、オーナーさんご夫婦?およびスタッフがとてもフレンドリーだったので気に入り、今回も宿泊というわけです。それにしてもこのホテルもネット経由で事前予約できました。時代の流れにびっくりです。



予約していた部屋は広いんですが、やっぱりシャワーあたりはもう「懐かしい」(古い)感じが否めません。ちなみに以前のミャンマーでは停電が多くまた電圧が安定しないのが常でしたが、やはりそうなると家電機器にも悪影響があるらしく(以前屋久島で聞きました)、今回は液晶TV用?にこんな機器が装着されていました。でも公称では220-240Vなんですよねミャンマーって。やっぱり電力状況はまだまだのようです。時には190V近くまで下がっていることもありました。

さて「12年前に泊まった時の印象が良かったんでまた来たんですよ」とリップサービスをかました上で、いくつか質問&リクエストを。まずは宿代の支払いですがドルかチャットかと聞いてみると「Up to You」、つまりはどちらでもいいとのこと。ちなみにハイシーズンだけあってドル払いだと$30とのことですが、おぼろげな記憶によると12年前はシングルで$20だったような‥今回は2人だし、変わってないじゃん(笑)。

続いてこの日このあとのお出かけチャーターです。前回は増水で行かれなかったアマラプラに行きたい+翌日の鉄道チケットを買う+エアカンボーザのオフィスでリコンファームをしておきたいとリクエスト。ホテル経由なので高いんだろうけれど言い値で行ってもらうことにしました。が、いざ走り出すと‥




(ホテルまではバスだったのであまり気づかなかったんですが、乗用車の目線だとね‥)

12年前と比較することに意味はないかもしれませんが、当時は市内中心部にもサイカ(自転車タクシー)がいっぱい走っていて、それに乗りながらマンダレーの風情をタンノーしたものでした。それというのも、車やバイクが圧倒的に少なかったからなのです。

そして2016現在、マンダレーの中心部、しかも信号のない交差点界隈は「隙あらば前に出る」バイクと車とでかなりとんでもないことになってます。左上の画像だって、道路中央で交通整理をしている婦警さんの後ろを通ってこちらに向かってくる3人乗りのバイク。「それ、逆走でしょ?」という概念は通用しないようです。中央車線はみ出しは全くノープロブレムで、バイクも車もある意味「やりたい放題にわが道を行く」という感じです。

それこそ12年前の車やバイクが少ないときなどはこういうマナーでも大きな問題はなかったのでしょうが(ここまで無理矢理に走る必要もなかっただろうし)、その頃の運転習慣(マナー)がそのまま現在に引き継がれているところに問題があるのではないかと思われます。特にバイク。

「マンダレーがこれならヤンゴンはもっとひどいんじゃないか?」と想像されるところですが、ヤンゴンではバイクの規制が行われているのに対しマンダレーでは特に策が講じられているわけでもないのだとか。いずれにせよこれは運転コワイわー。日本で日々渋滞をすり抜けている剛の者ライダーも、たぶんこっちじゃビビルかと。ちなみに今回の旅行中、われわれの乗った車や三輪タクシーなども何度か接触手前で回避という危なっかしいミッションをクリアしてました(苦笑)。

さて、まずはKBZ(エア・カンボーズ)のマンダレーオフィスへ。ミャンマーの国内線は予約していてもリコンファームしておいた方がいい(オーバーブッキングはもちろんですが急な運休や時間変更があり得る)ということ、そしてネット予約時になぜだか一部チケットの名字と名前が逆になっているという問題があった(もちろん訂正を要請するメールを送信しましたがなしのつぶてで返信なし)ので、それらを含めて翌々日のラーショー〜ヘーホー便のリコンファームというわけです。

結論。その1「リコンファームは搭乗前日にしか行えません。よって明日ラーショーのオフィスに電話して下さい」(オフィス一覧電話番号付きのカードをもらった)。その2「SurnameとFirst nameの順番が逆ですって?それについては全然問題ありませんから当日そのままチェックインして下さい」。

1については国内線だしまぁわからないでもないですが、2は「それでいいのかエアカンボーザ?」という感じです(笑)。実はネット上にもこの問題に関する情報が出ていて、その方は日系旅行社勤務の方なので「もしチェックイン時に難癖を付けられたらどうしようもないのでいつも気になる」という旨をお書きになっていました。ということは、しばしば名字と名前が入れ替わってるのか?それってシステムの基本バグでしょ!(大笑)。

ま、マンダレーオフィスの方が「全然問題ない」というのですから、おそらくこの問題はエアカンボーザ全社的に「問題ない」という認識を共有しているのだと思います(実際何の問題もなくチェックインできましたし)。



さて続いてはマンダレー駅へ。おぼろげな記憶と全然違う駅舎だなと思ったのですが、どうやらここ12年のうちに建て替えられたみたいです(その割にはうすボケてますが、かつての駅舎はこんなビルではなく、ホームの横に三輪タクシーが止まっているのを見た記憶がありますから‥。

それはともかく、翌日の列車予約に来たわけです。アッパークラスとオーディナリークラスがあり、もとよりオーディナリーの方は予約不要ですが、木の椅子なので10時間以上乗るにはナニだよなぁというわけで、窓口で「アッパークラス、2枚お願いします」とお願いしてみると‥。



ちょっとびっくり、ハイシーズンということもありどうやら最後の2席のようでした(窓口のガラス越しに席の割り振り表を見ていたら、車両の端っこで「客扱いせず」を意味する斜線が引かれていた席をあてがってくれたようなので)。すべり込みラッキーというわけです。もっとも12年前はアッパークラス(当時は外国人はオーディナリークラスのチケット購入不可だと思っていましたが、実は当時でもOKになっていたようでした)なのになぜか木の椅子だったけれど、特に苦痛を感じた記憶なしでした。だから別にオーディナリー席でもいいんですけれど。

ちなみにティーボー(シーポー)までのアッパークラス料金は3950チャット/人(÷10=日本円!)。しかも左上画像のチケットをよく見ると「Life Insurance 2.59Kyat(チャット)」を含む料金のようです。生命保険付きのチケットだぁ!ま、万が一の保険金は日本円にすれば微々たる金額でしょうが、その心意気がイイ!‥え、でも、これは特にこの路線ゆえの「そろそろ万が一があってもおかしくない」ということなのか?(詳細は後述)。とにかく激安です。10時間以上乗るんですよ!

チケット売り場から下を見ると列車が止まっていました。しっかりラッピング塗装された車両が見えています。明朝の列車の出発時刻は何と「4:00」!早起きしなければ!(12年前は4:45発でした。何でこんなに早発になったのさ?)。

でもこれでマンダレー市内でのダブル寄り道終了、このあとはいざ夕刻のアマラプラを目指します。あ、最後にマンダレー市内の交通状況を動画でどうぞ。こんなもんじゃなかった気もしますが(苦笑)。





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