いただいちゃいました♪

− 2009北海道ツーリング本編その5 富良野界隈にてうろうろと −



ここは数年前通ったときは一面のひまわり畑でしたっけ。

明けて翌日は夕方まで別行動の日となりました。この日の宿泊地は天人峡温泉なんですが、前述の通りバイク3人乗りは道路交通法上日本では禁止されています(笑)。でも札幌にバイクを置きっぱなしというのは「取りに戻る不便」を考えても、そして「安全なバイクの保管場所」を考えても割に合いません。

で、このことについては計画段階からのネックとしてかなり頭を悩ませた問題だったのですが、熟慮妄想画策の限りを尽くした結果、Takemaは出発前とある宿の予約時に次のようなお話をしたのでありました。その内容はといえば‥

というわけで、3人旅行中のバイクは道楽館さんの駐輪スペースに置かせていただけることになったわけであります。ただしここでひとこと申し添えれば、これはあくまでSottoooさんのご厚意によるものであり、いつでも誰でもこんなわがままが自動的に通用するわけではありませんので念のため(というか、この申し出自体が十分わがままですって(苦笑))。さてこの日の予定といえばそれぞれ次のようになっております!
Takema

夕張まで高速を使い、そこからR452で北上し道道135で富良野へ、そこから上富良野の道楽館さんにバイクを止めさせてもらった上ですぐ上の深山峠からラベンダー号(定期バス)にて旭川へ。駅前でトヨタレンタカー(予約済み)を借り出した上で旭山動物園にておしんこどんペアをピックアップ、そのまま天人峡温泉へ。
おしんこどんペア

市内の徒歩圏内某ホテル前から出発する定期観光バス「旭山動物園と美瑛の丘散策ツアー」に乗り込み旭山動物園へ。しかしここで定観バスを下車し(事前に申し出て「前途無効了解」を文書にて提出済み)、動物園をタンノーした上でTakemaの到着を待ち、天人峡温泉へ。
ちなみにTakemaは最初「お母さんが札幌観光をしたことがないのであれば、半日観光バスで羊ヶ丘とかに行って、その上で特急で旭川に来るのがいいんじゃない?」とアドバイスしていたんですが、おしんこどんは何やら別に考えることがあったらしく上記のように「旭山動物園一本勝負!」に出たようです。人それぞれ考え方は違うのね(そりゃそうだ)。

荷物のくくりつけに時間がかかり、気がつけばおしんこどんペアの方が先に出発していきました。ちなみにこの日の天気は曇りで気温もそれほど高くありません(でも寒くはない)。道央道をそのまま北上するのもナニなので、またいつものように夕張を目指します。でも時間のことを考えて高速でね。

札幌市内から高速に乗り(実は思い切り道を間違えて遠回りしましたが)、今日は一人なので気楽にバイクを操り(意味不明)、でも数台前に覆面様がおられることに気づいたもんで「テールトゥノーズ」状態の四輪に「どうぞ」と譲ってみたら、あちら様は思いっきり加速したと思ったら思いっきりブレーキで結局Takemaの後ろへ。よかったねー気づいて(笑)。道東道に入ってからはそんな「他人の不幸」系の楽しみもなくなり(あのね)、前の車のテールランプを見ながらただただ定速走行するばかりでありました。夕張ICで高速を降りとりあえず紅葉山へ。

「やっぱり高いな夕張メロン」と思いつつ、いつも利用する店で一部の方に発送完了です。左上画像の背後にある直売所がそうなんですが、これだけ目立つ看板を出しているから商売っ気バリバリ伝説というわけでもなく、特に息子さん?はTakemaバイクの方まできてしばし雑談にのって下さるとともに以前は東京でルートドライバーをしていたということで、Takemaの住む市川市内も「あー、コルトンね♪」とかよくご存じでしたっけ。

で、右上画像は言わずと知れたというかTakemaとしてはここに来たら必ず停車してしまうまさに「道の駅」、旧南大夕張駅なのであります。若いライダーさんは知ってか知らずか、駐車場に停車中のTakemaにピースサインは出してもそのまま通過していきましたが、そんなことではワンガリ・マータイさんが「北海道ツーリングに来て道路のすぐ横にあるこんな産業遺構に立ち寄らないなんて‥モッタイナイ!」ときっとおっしゃることでしょうよ(そうかなー)。

ちなみにこの「駅」に初めて立ち寄ったのはたぶん2003年の秋でした。まだかろうじて30歳代だったのね。その時のページはこちらですが、今は「これ以上壊さないで」の掲示はありません。これらの車両は現在「北海道遺産」に指定され、地域及び周辺の方々、そして修繕資金を募金という形で提供する多くの(全国の)方々により大切に保存されています。Takemaの訪問時にはまだ手が入れられていなかった後部車両(ナハフ1など)も、今後は少しずつ現役時代を髣髴とさせる状態に修復されるのでしょうか。なお、こちらを管理されている団体のウェブサイトはこちらです=三菱大夕張鉄道保存会

さてここから出発してR452に入ればもう対向車もほとんどなくなる‥はずだったのですが?

このローカル国道には考えられない、ものすごい数のダンプカーが行き交ってます。しかもあちこちに工事車両の入口があって、警備誘導員の方々が道路沿いに立っておられるし‥これって、

しかし本日段階(2009/9/6)政権が民主党に移行することがはっきりしている現在では、群馬の八ッ場(やんば)ダムでさえ本体工事の入札が止まっています。あちらは国の直轄事業だそうですが(ただし何を以て直轄というのかまでは知りません)、こちらはどうなんだろう?特に北海道は自民党の現職が軒並み小選挙区で落選し「体力」を落としているだけに(何とか比例で復活しても発言力は低下しますから)、この事業が今後どうなるのかについては予断を許さぬところです。ただ、鳩山さんって地盤が室蘭なんですよね(謎笑)。

いや、そんなことを書いている場合ではないんです。拙サイトは旅行記なんですからそのレポートが先に進まない限り永遠に終わりはなく、つまりは本業にも支障をきたしかねないわけですからさっさと次にいきましょう。

で、道道135のながーいトンネルを走っているときに、バックライトで表示されているデジタル時計は「10:45」と表示されていました。このトンネルを抜けたらすぐに富良野です。こんなに早くこのあたりまで来ちゃうとは思っていなかったんですが、そうなればやっぱり‥

「まさ屋」。オーナーのまさ屋んさんと初めてお会いしたのは2000年のことでした(お店の存在について知ったのは1999年)。その頃はまだお互い結婚する前でもあり(苦笑)、また当時は現在よりも駅から離れた場所(でも同じ通り沿い)で「関西風お好み焼き」の看板を背負って営業なさっていたわけですね。その時のなつかし系ページはこちらですが、とにかくあの時に幟を振って見送って下さった記憶はたとえミラー越しであってもはっきりと覚えております。今は地域及び観光両方の人気店になっておられますが、まさやんのあの気心は変わるはずもないんで‥。

というわけで開店直後のまさ屋さんに到着。「あれ、Takemaさん今日はお一人なんですか?」とまさ屋ん。2月にも来てますからすぐに思い出せていただけたようで一安心です。

今回はオムカレー。これからしばらくは宿の食事が続くので、なかなか宿では出てこないだろうメニューを狙ったわけですが‥ふと考えてみるに、宿の食事がお好み焼きや鉄板焼きというのはもっと可能性が低いんじゃないでしょうかね(笑)。ま、その辺はあまり深く考える必要もないやということで力ずくの一件落着ということにいたしましょ。
2000 2002 2009
2000年 2007年 2009年
ちなみに上記の画像はそれぞれの年にまさ屋んと記念写真を撮ったときのものですが、あれま、いつもコテを持っての撮影だったんだなぁということがよくわかります。ちなみに2000年の画像は旧店舗でのもので、何だかとっても懐かしい。それにしてもまさ屋ん、全然変わりませんね(Takema自身についてはあえて言及しませんが)。

そんなわけでオムカレーをおいしくいただき、さてあとは深山峠の道楽館に向かうのみ!旭川行きのバス(ラベンダー号)は深山峠14:42発ですから余裕ですね。とはいえR237で北上するのはあまりにも面白味がないし、歓迎せざる「網」に引っかかるのも困るので、やや山沿いを行く道道759で北上することにしました。こっちの方が楽しめるしね。

しばし北上していくと、中富良野町の畑の真ん中に一軒の農家が。その入口には宅急便の幟が数本はためいているのが見えました。一度は通過しましたが、「ちょっと待て、案外こういうところのメロンが美味しかったりするんだぞ、それこそ間違いなく生産直売だし」と思い直してUターン。

自宅の裏手にある駐車場とでもいうべき広場にバイクを止めると、こちらのご主人が出てきてくださり、味見とともにしばし談笑することに。



わざわざTakemaのためにメロンを切ってくださいました。

聞けば、こちらは35年ほど前からメロン栽培をなさっている農家なのだそうで、赤肉と青肉2種のメロンを作っておられるそうです(品種名は聞いたけれど忘れました)。植え付け時期をずらしてあるので8月末まで収穫できるのだそうですが、いわく「うちは特に宣伝をしていないんで、長年の付き合いのある人から注文を受けるくらいだね。手を広げすぎると管理が行き届かなくなるんで、これからもこのスタイルでやっていこうと思う」とのことでした。また「青肉の方は保ちが悪いんで、収穫したらすぐ出荷だね。置きすぎると肉の部分がどろどろになっちゃう。いわば夕張メロンの青肉版といったところかな。赤肉の方は比較的追熟ペースがゆっくりしていて肉質も比較的しっかりしているんだけれど‥」。

ということは、すぐ食べるのであれば青肉がいいということなんだろうなということでしょうか?(イマイチ自信なし)。今回は発送のために立ち寄ったので赤肉を送りましたが。

事務所内には、収穫されたメロンが収穫日ごとにケースに入れられておりました。ちなみにすぐ裏にはハウス群があったので許可を得て外からのぞかせてもらうと、まだ小ぶりのメロンがずらっと並んでおりました(ちゃんと台の上に置かれていますね。これはお盆頃に収穫するのだそうです)。ちなみに「1つの苗から1つだけ収穫する」のだそうで、そのほかにもいろいろお話を聞かせていただきました。

さてそれではというわけでおいとま申し上げようと思ったところ、ご主人から思いがけないお言葉が。それは‥

というわけで、今朝収穫したという青肉メロンをありがたく頂戴してしまいました!今朝収穫ということは、数日後が食べ頃というわけですね。よってこのあとは毎日このメロンの色づきをチェックすることとなりました。さーて、いつどこで食べたんでしょうか?それはまたおいおいと言うことで。

道道759号線を北上して千望峠から581号線を下る道はなかなかの好展望路で、通る車もそれほど多くないので結構お気に入りのルートだったりします。途中には山あいの牧場もあったりして風情もなかなかです。ちなみに右上画像の場所、2006年に通ったときは道路の左側が一面のひまわり畑でしたが、今回は一面の麦畑になっていました(マウスオンで画像が変わります。また左クリックすると2006年のページが別ウィンドウで開きます)。

というわけで無事道楽館に到着です。バイクの排気音を聞きつけてsottoooさんも出てきてくださいました。これから4日間で必要なものだけをケースから取り出して(もちろんメロンも(笑))、それ以外のものはすべてバイクに積んだままにします。こういう時ハードケースというのは便利ですね。あとはヘルメットとキーをsottoooさんに直接預かっていただき、さて深山峠へ徒歩で向かいます(とはいっても10分もかかりませんが)。

バス停の向かいには「かみふらの八景」と書かれた看板があり、遅咲き(というか咲き遅れた)ラベンダーが多少なりとも残っておりました。



国道ゆえ通行量は多いですが、何だかのんびりした空間です。

バスが来るまではすることもないので上のような写真を撮っていたわけですが、そのうち一台のワゴン車が止まったかと思うと、中からこんな人たちが出てきました!



おおおおーっ!ちなみに右上画像にマウスオンするともっとズームした画像に変わります。

このお二人はおそらく近隣諸国の方々なのかな?カメラマンその他は日本人で、日傘を差し赤い靴を履いた女性が通訳かなという感じがします。かなりの時間をかけていろんなショットを撮っていましたからねぇ。それにしても晴れていてヨカッタねと思っているうちにバスも到着し、一気に旭川へと移動です。



さすがメイン国道、すぐに数珠つなぎの車列に追いついちゃいました。

このあとは旭川駅前でレンタカーを借りだし、旭山動物園でおしんこどん親子をピックアップしたわけです。さてそんなわけでこの日のお宿は天人峡温泉!ただしこの続きは次ページにてということで。
[戻る] [次へ]