− 2014 GW前半津軽行き(9) 津軽の湯*3をハシゴのあとは三味線ライブ見学 −



うん、津軽富士の名に恥じない端正な山容の岩木山!

そんなわけでこの日は再び弘前方面へと戻るような形になるわけですが、この時期の弘前といえば‥そう、「弘前城の桜まつり」!さらに2014は桜の開花が順調で、このGWがまさに満開御礼状態だということで市内は大渋滞必至!しかも今年から弘前城の改修工事に入るので、修理が終わるまでの約10年間は「工事現場と桜」ということになり今年がある意味ラストチャンスというおまけ付き!!

古遠部温泉の若女将も「昨日は日曜日だったから、うちお客さんも渋滞にはまってしまい到着がかなり遅れたんですよ」とおっしゃっていたっけ。そしてこの日は祝日なので終日激混みが予想されるわけです。

と、こう書いていると「まるでTakemaも行く気満々」のように思われるかもしれませんが、実際はその真逆で「わざわざ混むことがわかっている場所に行こうなんて全然考えてないもんね」というところなのであります。しかしおしんこどんはそこまで天の邪鬼な性格ではないので「見られるものなら見たい」ようです。さてどうなるのか?

まぁそれはともかくとして、まずは某所の最新状況を確認しに行ってみましょう。その某所とは‥



そう、「津軽湯の沢温泉」です。もともと三軒の温泉宿があったのですが、諸般の事情により次々廃業し、2012年秋、最後まで残っていた一軒も廃業。その現状を見たいと思っていたわけです(古遠部温泉からならすぐですし)。

しかし途中まで行ったところで、あれま通行止めですか。このゲートを設置なさった方々の意図を尊重し、ここから引き返した次第です。そして国道を碇ヶ関方面へと進めば、本日最初の訪問湯へと到着です。


名前の由来をぜひ聞いてみたい「あめりかや旅館」です。もっとも現在は旅館としては営業しておらず、地域の共同湯的な存在&温泉ファンの興味の対象湯としての位置づけです。カラカラと戸を開けるとセンサーが反応して音が鳴りますが特に誰も出てくる気配はありません。そのかわり玄関先には入浴料を入れるお皿が置かれています。

しかし、入浴料金を知らせる掲示がありません!地元の人はみんなご存じですから書かなくてもいいかもしれませんが、問題は勝手を知らない温泉ファンなのです(笑)。

ネット上の温泉ブログ等を見てみると、時期にもよりますが100円払った人、150円払った人、200円払った人とまちまちなんですねこれが。よし、ここで統一しておきましょう!チェックアウト前に古遠部温泉のご主人から聞いておいたので間違いないはずです!





というわけで上がらせていただき、通路を進んでいくと「階段」が出てきます。この階段がまたいっぷう変わっていて、スロープに後付けで板を置いたような感じです。しかも踏み板の表面が場所によっては水平にはなっていないところがシュールというか手作り感あふれるという感じで結構好きです。

そんなわけでいざ男女別の浴室へ!





実はわたくし、碇ヶ関温泉ってこれが初入浴なんです。奥の久吉温泉(「旧」も含めて)とかには入ったことがあるくせに(その時の様子はこちら)、碇ヶ関温泉は「いつでも入れる泊まりに来られる」という立地ゆえについつい後回しにしていたわけで、しかしその一方で、碇ヶ関の温泉旅館組合に所属する宿はもうほんの数軒になってしまったのだとか。というか、碇ヶ関の中心エリアで「まだ泊まれる」宿ってあるのでしょうか?豊荘はどうなんだろう?



さて、浴後にのどが渇いたので道の駅でリンゴサイダーを購入し国道を北上します。す、すると何だか懐かしい記憶のあるエリアにやって来たので、国道をそれて某所へ。あれ?何だかブロックで囲われてるし看板も立てられてるぞ?(左上画像マウスオン)。


ただし、捨てられていただけの頃より少なくとも「有効利用」されるようになっているのですから、これはこれで良しとしなければなりません。ただちょっとさびしくなっただけです(苦笑)。



さてそんなこんなで北上していくうちに、徐々に岩木山の姿も大きくなってきました。途中から国道を外れて県道おしんこどんはやっぱり行きたそう。さておしんこどん思いのTakemaはどうする?







多くは語りませんが、やっぱりTakemaとしては混雑しているところには近寄りたくないというのが本音です。おしんこどんも、Takemaがそういうところに行くととたんに不機嫌になるのを知っていますから(たとえばイギリスのストーンヘンジでもそうだった(その時の様子はこちら))、今回も強くは主張してこなかったわけで、それをいいことに‥申し訳ない‥。でもやっぱりいやなんですよぉ。

さてそんなわけで話を先に進めましょう。この日は風もなく本当に穏やかな花見行楽日和、岩木山も実に綺麗に見えていましたんでずんずんと近づいていくことに。と、ここでちょっと気になる湯としてメモしてあった温泉へ。


来てみたのは「あたご温泉」。家族風呂がなかなかよいという話だったのですが、券売機の前に立ったとたん、同時に2つの観念が脳髄内部を駆けめぐりました!つまりそれは‥


であったわけです。うわぁ、自分は自由に湯めぐりをしているつもりであっても、「実は(株)百沢温泉グループの掌上でもがいているだけ」だったのか!(笑)。ま、おかげでグループの湯をコンプリートできちゃいましたが(大笑)。



しかし混んでいるわけではないといえ常時4-5名の方々がおられたので結局浴槽周りは撮れずじまいでした。よって湯上がり後、脱衣場側からパチリとしてオシマイ。湯口は本家百沢温泉と同じあの形状(詳しくはこちら)。色づきとしては決して濃くはないながらもしっかりウーロン茶系色合いの湯はしっかりツル感&うっすらの泡付きもあり、さすがです。ちなみにここでもしっかり「トド族の生息を確認」しましたが、結構大きな施設ですから混雑時は無理でしょうね(笑)。

でもやっぱり、より鮮度の高い家族風呂にどうして入っておかなかったかなぁと今となっては後悔しきり(苦笑)。先人のアドバイスは宝、朝の果物は金!なのですから!(何だか一部論旨と関係ない諺が入りこんだことをお詫び申し上げます)。

さて、湯上がりにはしばしクールダウンで駐車場界隈をうろうろ。この日は気温が高く(というか4日間を通じて高かった。2日目の八甲田の雪の回廊で18度@4月下旬ってすごすぎです)、そよ吹く風で汗を止める感じでした。で、駐車場の向こうには‥




(もっともその手前にプレハブが写り込んでいるのが玉に瑕ですが)。

さて、このあとはとりあえず嶽温泉を目指すつもり‥が!かなり拡大表示にしていたカーナビ画面に「新岡温泉」の文字が見えてきたものですから‥「こっちも行くぞ」ということに。同意してくれた(というか「行っておきなさいよ」と背中を押してくれた)おしんこどん、ありがとう!(一連の流れを読んできた皆さんにとっては「おしんこどんに涙涙」系のオハナシですね(苦笑))。



何だか工事現場入口みたいな正規看板の先にその建物はありました。地図には「いい!」系のメモがあったのですが、あたご温泉からすぐ近くなので「どっちかだな」と思っていたのに「どっちも!」ということになるとは思いもしませんでしたわ(案外がっつかないというか、もう着たり脱いだりが面倒になっちゃうんですよ=着々とジジイ化)。



かなり鄙び系のたたずまいで、入浴料も「あれ?消費税増税に伴い系の変更もないの?」という感じで入浴料は200円のままのようです。帳場におられた方はそこそこ年配の女性でしたが、イラスト入りの掲示物などもあり、これは娘さんとかお孫さんとか(失礼)がお書きになったものなのかな?

さていざ浴室へ。かつては番台として使用されていたとおぼしき構造物あり。男湯には先客さん2名、でも女湯は誰もいないということで、おしんこどんにカメラを渡して浴室画像の撮影を頼みます。



ふむぅ、実にいい感じのオーバーフロー。これはまた何ともトド環境が整備されているようで‥(笑)。そんなわけで男性浴室へ。先客さんのうちお1人は途中で出て行かれましたが、もうお1人はまだまだお時間がかかる様子(身体洗いスタート)。というわけで、ここは着衣もポリシーも脱ぎ捨ててちょっとだけ撮っちゃいました(何だよお前のポリシーって!というツッコミには、今後懺悔の意味を込めてわが髪を自ら減らしていくことで懺悔いたします=自然の営みなんですけれど(超自虐))。



さてそんな自虐のもとに撮った画像がこちら。お花(造花ですが)の脇から大量に流し込まれる源泉、うんやっぱりこれは若い人のアイデアですね!浴室自体は年季が入っていて殺風景なのですが、この造花がしっかり色彩系のワンポイントとなっていていい感じなのです。これを撮りたくてマイポリシー違反をしちゃったわけです(これ本当です)。

そしてお湯は‥驚愕のツルヌル湯!泡付きも良好で、この湯はイイです!でも、浴槽内はともかく浴槽の外のタイル床まで妙に滑るのは本当に湯の成分かな?と思っちゃいました(それほど滑るんです=ちょっとアブナカッタ)。ただしネット情報によれば夜には湯を抜いて清掃とあるので、清掃不良による滑りじゃなさそう。ということはやっぱり凄い泉質ということか!新岡温泉恐るべし!



そんなわけで続いてやって来たのは岩木山神社。「岩木山の総鎮守様の目の前をスルー」することに心の中の何かがとがめたのか、それとも鎮守様のご意向だったのか、とにかく「寄る?」「寄ろうか」との簡単な掛け合いで駐車場へ。満車ではなくささっと駐車(しかも鳥居真横のベストポイント)できたのも神様の思し召し?いや実は(笑)。

ところで前回訪問時には気付かなかったのですが、参道の延長上のそのまた先にはやっぱり岩木山の頂上があるのですねぇ(右上画像参照)。神社創建の理由を考えれば当然のことなのですが、やっぱりこうやってそれを目にしてみると「なるほどなぁ‥」という気になってくるもんです。



参道沿いにも桜の木がありましたが、弘前市内に比べて標高が高いこともありまだ満開とはいかないようでした。でも「奥に岩木山の頂上を望む桜」は、Takemaにとってもう十分すぎるほどの「桜まつり」なのでありました(おいおい自己正当化にもほどがあるぞとのツッコミ上等@おしんこどんゴメンナサイ)。

このあと神殿に参拝した上で‥ん?どこからか三味線の音色が?実はですね、



その情報をお互い認識した上での「寄る?」「寄ろうか」のやりとりだったわけですから、われわれの信仰心も底が浅いような気がしないでもないですが(汗)、それだからこそ「神殿近くまで来たところで」はるか下の方から聞こえてきた三味線の音色には「あちゃー、もう下のどこかで始まっちゃったのかぁ」とちょっとがっくりきたわけです。でも案外すぐにその音色は聞こえなくなりましたが。

最初の鳥居(駐車場前)まで戻ってきたところで、すぐ脇の旅館「山陽」の直営茶屋があったので一休み&ランチということに。



2人ともお蕎麦をチョイス。ちなみにお店の方に「ええっと、さっき神社の参詣時に津軽三味線の音が少し聞こえていたのですが、ミニライブはもう終わっちゃったのでしょうか?またそもそもどこでやっているんでしょうか?」と伺ってみると、そのお返事は何とも嬉しいものでございました!


よーしよし!そんなわけで味としては案外普通の津軽蕎麦等を食べ終えた上でいざライブ会場(という名の鳥居脇スペース)へ。


うむ一番乗り!というかほかにお客さんの姿なしというか、そもそも演奏者氏もまだいなかったっけ(笑)。ちょっと待っていたらお越しになりましたが、その時点でお客さんはほんの数人。うーん、宣伝がちょっと足らない気がするんですが‥(始まる時間もどこにも書いていなかったし‥。左上画像の看板を(時間も見やすく表示した上で)国道沿いにもう1枚置くだけで、人の集まり具合も変わってくると思うんですけれどねぇ。



ちょっと長い動画です。

さてこのあとは、せっかくこんなに天気がいいんですからあそこに行ってみましょう!

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