− その1 いざ奥会津へ!大塩温泉日帰りのつもりが気がつけば? −



雪の散り舞う中、季節限定露天風呂の朝湯に入れるとは!

(2016年1月10.11日訪問【その1】)

成人の日がらみの3連休はお正月から間もないこともあり比較的空いているイメージが強いのですが(スキー場とかは除きます)、今回は何も事前の計画を立てておらず、初日などは自宅でぐだぐだしていたほどです(笑)。

しかし、「そんなことではイカンでしょ!残りの2日でどこかにお出かけすべし!(意味なき義務感)」と一念発起。というわけで‥



そんなわけでまずは東北道北上。しかし、途中のPAでいわき湯本の心当たりのある宿に電話してみると「残念ながら満室でございます」とのこと。考えてみれば連休中ですからある意味当然です。おそらくは会津方面のどこの宿も似たり寄ったりでしょう(穴場を探せば空きもあるのでしょうが、今回も事前の下調べをしていないので‥)。そこで、



まぁ、往復で600kmを優に超えるんですけれどね(苦笑)。そんなわけで西那須野塩原ICで高速を下り塩原方面へ。塩原温泉もまだまだ未湯のところだらけなんですが、今回もまた通過するのみでした。そのうち本腰を入れなきゃなぁ(苦笑)。

さて1月も半ばだというのにこの雪の少なさって何よという感じです。山王峠も全然雪なしでしたし、これならノーマルタイヤでも余裕という感じです(ただしひとたび雪に降られたら身動きできなくなるので絶対にノーマルで来ちゃ駄目ですよ関東平野人各位)。さて、会津田島まで来たところでお昼ご飯といたしましょう。



会津田島の駅前にはお蕎麦屋さんが2軒並んでいて、一見すると明らかに過当競争だし大丈夫なのか?と心配になりますが、実際のところはどちらのお店にもそこそこお客さんが入っているんですよね。

で、われわれのお気に入りはGSの並びの「みやもり」さんです。もっとももう1軒のお店と味比べをした結果の選択とかいうのじゃなくて、単純に経営者のご主人がTakemaの地元(千葉県市川市)に縁のある方だというわけでこちらを選んでいるだけです。面白いことに、このあと訪問したたつみ荘のご主人は「自分はもう1軒のほうでしか食べたことがないなぁ」ということでした。それぞれのお店に「それぞれ常連客が付いている」ということなのでしょうか?(笑)。

さて田島からの400号線は山越えルートなので、ここからはさすがに雪道となります。



雪道を走るのは今シーズン初めてなのでやっぱり緊張するなぁ。履いているスタッドレスタイヤも「今シーズンは何とか大丈夫でしょうが来年は駄目ですね」と診断された寿命末期のやつなので、まぁとにかく慎重にいくばかりです。

田島では青空が広がっていましたが、山に入るにつれて雪雲エリアとなり、そうして当然雪が降り出しました。ベチャベチャの重たい雪です。それでも何とか峠道終了、玉梨とうふ茶屋で定番のおからドーナツをお土産購入しつつ、いざ大塩温泉たつみ荘に到着です。

ご夫婦にご挨拶してまずは温泉談義。2011以後湧出のなかったこの季節限定露天風呂ですが(共同浴場の引き湯期間はもちろん除きます=くわしくはこちら)、そもそもこの時期に湧出すること自体が珍しいとはいえ、実は2009年にもこの時期(1月)に湧き出ていたそうな。また今回の湧出はご主人がとある意図(とりあえず謎)を抱きつつ只見川の鴨を見て(探して?)いたところ、偶然その視界内の露天風呂が目に入り「ん?おおおっ!」という流れだったのだとか。

しかし「季節外れの露天湯噴出!」というニュースはネット上の温泉ファンを狂喜乱舞させ当然の助動詞的に訪問者続出。自分もその1人ですが(笑)、われわれのたつみ荘訪問時にも先客さんが複数入浴中でしたし、あれれリビングにはTakemaのお知り合いであるGさんペアまで(びっくり)。

Gさんたちは日帰り訪問だということで「われわれもなんですよ」と話していたところ、ご主人が「今日は1組キャンセルが出ちゃってねぇ」とひと言。



そこでおそるおそる、「あ、あのぅ、キャンセルが出たということは‥われわれがそのお客さんの代わりに泊めていただくということは‥可能でしょうか?」と(笑)。



キャンセルせざるを得なかった千葉のご夫婦には申しわけありませんが(どうやら旅行中にお風邪を召したらしい)、われわれにとっては本当にラッキーでした。日帰りできていたGさんペアからは「いいなぁ、うらやましい。うちは明日仕事だからなぁ」とのご発言が。すみませんねぇ、順番からいえばGさんペアに優先権があったのに。

さて、そうこうしているうちに先客さんも上がったようですので、おしんこどんとともにいざ、お年玉噴出中の季節限定露天風呂へ!





ご覧の通り絶賛噴出中!ただしこの時期ゆえ「脱衣&着衣の瞬間だけは鬼のように激寒」だということは覚悟しましょう(苦笑)。またご覧の通りこの日はベタ雪が降っていましたので、こういう時には服を入れる大きめビニール袋が必要です。

なおこの日、Gさんたちのご厚意により脱衣カゴ&Newスノコが寄贈されました!(スノコは上画像に見えているものです)。われわれは‥スミマセン手ぶらで来ちゃいましたぁ!(おはずかしい)。











そんなわけで「われわれにしては長風呂」をタンノーしました。というかお湯がぬるいのでいつまでも入っていられるのと、湯から上がった瞬間の急速冷却モードのことを考えるとおいそれと上がれないんですよね(苦笑)。まぁ、暗くなってきたこともあってダッシュ着衣の儀でありました。ふぅ‥。

炭酸泉ですから、服を着てしまえば身体はじわじわとホカホカ感が持続します。でもまぁせっかくなので共同浴場のほうで髪とかを洗いにいきましょう(少なくなりましたが=嗚呼自虐)。



夕食時間前の17:00過ぎなのに先客さんの姿はなし。近隣に観光地があるわけでもないのでこの時間になると地元の人しか入りに来ない=住民数がさして多くないので一気に混んだりしないということなのでしょう。そういえば前回宿泊時に女将さんが「このあたりの人は基本的に朝湯の習慣がない」とおっしゃっていたっけ。というわけでたつみ荘宿泊時にはぜひとも朝湯をご堪能下さいませ!



湯上がり後しばしで夕食です。派手さはないですがバラエティに富んだおかずでごはんもお酒も進みます。今回はずいぶんお酒の振る舞いをいただいちゃったので(上画像マウスオンでその一端が垣間見えます)、次回訪問時には必ず差し入れを持参しまぁす!



明けて翌朝。朝ごはんをいただいたあと、いざ「朝湯」へと向かうわれわれでありました(微笑)。それにしてもすごいのは、この湯が出たと聞きつけるやいなや、季節限定露天のサポーター(湯仲間)の方々が「お風呂のメンテナンス=湯を全部抜いての完全お掃除」にやってくることです。もちろん手弁当のボランティアですし、GW頃ならともかく1月中旬のこの真冬の時期に半裸または全裸での作業はあまりに過酷なのに!

それだけではありません。湯仲間の方々の中には夜の雪道を運転し朝に到着するやいなや清掃作業に取りかかるという猛者もおられます(この日の早朝、まさにそのとおりの方がお越しになったおかげで、われわれはタナボタ的に入れ替えたばかりの新鮮湯をいただくことができたのでありました)。

それでは行ってみましょう!





大塩温泉の湯は外気に触れているうちに黄土色系にごり湯化していくので(共同浴場の湯がそんな感じですね)、透明湯は新鮮な湯である証拠。浴槽底からの大量湧出により浴槽内の対流&オーバーフローの量も十分なのですが、それでも清掃をするのとしないのとでは透明度が明らかに違うのです(掃除もしていないのに言うことだけはいっちょまえでごめんなさい)

なお今回のお年玉噴出ですが、そのパワーは過去の噴出に比べて弱いように思えます(2005年の様子と比較したい方はこちら。ついでに2007はこちら)。女将さんいわく、「今は地下の水位はあまり高くないようだから‥何とか今月いっぱいくらい(噴出が)続いてくれればいいんだけれど‥」ということでしたが、このあとの動静についてはこの旅行記の最後に記すことといたします。



前日とは違い、わずかに舞い落ちる小雪も乾いていましたし(前日のはベタベタ系)、右上画像のように時には薄日ものぞくまずまずの天気の中、のんびりと湯を楽しんだわれわれでありましたとさ。



さてそろそろ出発です。とはいっても基本的に大きな寄り道はせず途中1-2湯に浸かればいいかという感じなのでまぁのんびりといきましょ。

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