− その1 2017夏も駒の湯温泉お手伝い♪ −



さすがにこの画像だけで場所がわかる人はいないでしょう。われわれが滞在中に造ったものですから(笑)。

(2017年8月14日-17日 その1)

さて、中央アジアのキルギス共和国から帰ってきたのが8月12日でありましたが(その様子はこちら)、何で8/12帰国のチケットを取ってしまったのか、帰ってきてもお盆で職場はお休みなんですよね(その期間はロックアウトされているので自主出勤も出来ないというホワイト職場(笑))。となれば、おしんこどんとともに、行きますかいつもの温泉に!というわけなのです。



というわけで、8月13日も間もなく終わろうとしている22:00にいざ千葉の自宅を出発。目的地は‥はい、もうご想像の通り、宮城栗駒の駒の湯温泉でのお手伝いです。深夜の常磐道をずんずんと北上。この時間に走ったのは「お盆期間中だからそこそこ混むかも」という理由からでしたが、今年はお盆のスタートが早かったからか、14日の未明に東京から帰省する車などほとんどなく実に順調でした。

深夜の四倉PAにて休憩。いつの間にか下り線にも休憩・販売施設が出来たようですね。確かに需要はありますよ、いわきJCTから利府JCTまで北上する場合、これまで売店や食堂施設があるのは南相馬鹿島SA1つだけだったわけですから。上り線の海鮮食堂も流行っているようでしたし、下り線での営業開始は当然でしょう。

それにしても、たった6年というのに隔世の感があります。6年前の2011年6月にここ四倉PAに立ち寄った際、停まっているのは福島第一原発事故に関連した車がほんの数台でした。北海道電力さんの応援車両とか、自衛隊員さんとか‥(左上画像マウスオンで、PAでタイベックを着用し終えた陸自隊員さん画像に変わります@習志野駐屯地からの派遣要員でした)。それが今は‥うん、日本、やるな。

このあと鳥の海PAでトイレ休憩ですが、このあたりから雨が降ってきました。2日前に日本に帰ってきたばかりなのでよくわかっていませんでしたが、この年(2017)、東北地方はとにかく雨ばかりで気温も上がらずひどい状態だったのだとか。そしてこの日も‥やっぱり雨でしたよ。

ちなみに常磐道北部といえば現在の帰還困難地域(この名称何とかなりませんかね?夢も希望も打ち砕きたいんですか?)を含む旧警戒区域内を南北に抜けているため、途中何箇所かその場所の放射線量を示した電光掲示板が設置されています。通るたびに最大線量が下がっているのを目にしていましたが‥



左上画像は常磐道が全通した2015/3、区間内で一番線量値が高い掲示板を自分が撮影したもの。5.4μSv/hと表示されています。一方で、今回の鳥の海PA内には各ポイントごとのリアルタイム計測値が掲示されていましたが、もっとも高い場所(左上画像の場所のはず)でも「2.8μSv/h」。わずか2年半で線量値は半分近くまで減衰していることがわかります!工事時にはもちろん除染作業も行われたでしょうが、その後は保守作業以外の新たな除染作業が行われたとは考えにくいです。これだけ減ってるんだなぁとしみじみ。ただしこの約1ヶ月後の9/10における最大値は3.6μSvでしたから、日々数値は上下しているんですけれどね。

事前に寝てきたわけでもないのになぜか眠くならず、結局そのまま北上し築館ICで高速を下ります。駒の湯のご夫妻には「朝のお風呂掃除に間に合う時間に到着します」とお話ししてありましたが、その前に朝ごはんを食べておかなきゃね。



そんなわけで朝5:30に築館のファミレスに到着です。ここ、24時間営業なので助かります。やっぱりコンビニおにぎりとかじゃなくてあったかいものを食べたいですよね。ちなみに右上画像のかつとじ定食も、左上画像マウスオンのみぞれ煮定食もどっちも590円(税抜き)って安いよなぁ‥。そんなわけでいざ駒の湯へと向かいます!



と、途中の酒屋さんに気になる看板&幟旗発見。何ですか?「夏のほでなす」って?

調べてみると「ほでなす」とは仙台弁で「ろくでなし、駄目な奴」というような意味らしく、ということは「1日しっかり働いたあとはこれらの酒をたっぷり飲んで、あなたも会津の小原庄助さんみたいになっちゃいなさいよ!」という感じなのでしょうか?もっともこれは勝手な解釈なので、仙台弁使いの方々御指南下さいませ。



で、駒の湯到着は8時前でした。ご夫妻、そしてわれわれと同じく「助っ人隊」の先客3人が朝ごはんの準備中で、よしよしこれからお掃除に取りかかります。あ、わたしの場合夜通し運転の疲れを癒やす朝風呂も兼ねてね(笑)。で、いざ浴室へ。




(左上画像マウスオンで以前の湯口画像に変わります)。

2015秋の湯小屋再建時、湯口の形状は被災前の浴槽と同じようにしつらえられました。そしてもちろん、保健所の検査もクリアしたわけですが‥その後、例の北海道での事故を踏まえて硫化水素ガス濃度の基準値および計測方法が変わり、その結果、「湧出場所からパイプでダイレクトに注ぎ込む@鮮度第一」の駒の湯源泉は、微妙ながらその新基準に適合しなくなってしまったというそうなのです。

念のため申し添えますが、このような基準値は食品に関する様々な基準値同様、「相当の余裕」を持って設定されています。かの北海道の事故報道では「事故直後の保健所の測定では(旧)基準を大幅に超えていた(朝日新聞)」とあります。ここ駒の湯の場合、お手伝いの過程で聞き知った情報によればせいぜい「より厳しくなった新基準にわずかに届かなかった」というレベルなので、少なくとも「湯小屋再開後これまでのお風呂」がガス濃度上危険であったはずもありません。誤解なきようお願いします。

というわけでこれまでにご主人の菅原さんからもいろいろな方策を伺っていたわけですが(一応アドバイスもしたかなと)、





しかし高湯温泉(左上画像は高湯温泉静心山荘)に比べ、ガードが結構ユルいですね(微笑)。つまり「高湯ほどまでにガードしなくてもいいというガス濃度」なのだろうと思いますし、一方で高湯は「とことんやらないとアブナイよ」ということなのかと(でも高湯のお湯、これがまたいいんですよ!)。

さてお風呂掃除を終えて浴室も浴槽もTakemaの身体もすっかりきれいになりました(笑)。さてここからTakemaは番頭業務(お客さんご案内)、そしておしんこどんは「ガーデニング作業」へと移行します。なお、この日の湯口温度は「37.6度」でありました。昨年同時期は「38.1度」あったんですよ。やはり昨年(日々是快晴)と今年(とにかくずっと雨で気温が低い)の天候の違いということで、パイプを通ってくる間に湯温が下がってしまうということなんでしょう。



さて小雨降る中、まずはおしんこどんガーデンです。GWに多少の植物(スズランとか)を植えましたが今回は大仕事!まずはこの「池」をバンバンします!聞けばここに樹木を植えるということで穴を掘ってあったそうなのですが、その計画がなくなったということでバンバン‥でも、雨続きの中ここにこれだけの水が溜まっているということは‥



考えてみれば現在の駒の湯の場所は、かの2008/6地震により一度は土石流で埋め尽くされた場所です。地下にも粘土を含んだ土砂が堆積しておかしくありません。でもそれなら対策を施すだけのこと。池になっている部分の底部を深くまで掘り起こし(右上画像マウスオン)、いくらでも出てくる石を取り出すとともに排水路を掘って水を出し、そのあたりには石を並べて下部の水はけをよくしてと‥ん?





すまんねぇ、雨ばかり続いたこの夏のお天気は、キミにここを「恒常的に存在する池」だと勘違いさせてしまったかもしれないね。でも違うんだ、ここは別用途のために掘ってあった穴で、いずれ穴はなくなる予定だったんだ、そして偶然ながら今日が『その日』になってしまったというわけなのだよ。

と言うわけでおしんこどんの手により池から上げられたカエルくん、そのうちどこかに行ってしまいました。いい安住の地を見つけておくれというわけでこの件はオシマイです。



さてこの日、朝に到着してから日が暮れて夜になっても雨は全く止むこともなく降り続き、それほど強い降り方ではないにしろ「まったくもう‥」という感じでありました。下界も天気がいいわけではないので、こうなると「わざわざ天気がより悪そうな山に上がろう!」という奇特な人が多いはずもなく、


(あくまでTakemaの個人的な思いであり、駒の湯関係者の公式見解ではありませんので念のため(笑)。

明けて翌朝、やっぱり降ってますねぇ。ご主人(湯守)の菅原さんいわく「本当にずっとこんな天気が続いています」とのこと。自分たちは2日半前まで海外にいたので知らなかったのですが、こうなると農作物、特に稲の生育の遅れや病気の発生が危惧されます。まだ時期的に早かったのかもしれませんが、来るときに見ていた水田でも、穂があまり大きく育っていなかったんですよねぇ。

さて、おしんこどんは前日の続きのガーデニング作業なのですが、長年愛用してきたノースフェースのゴア雨具、いい加減シームテープも剥がれてきたしということで全部引っぺがして作業したのですが、





ええっと、それってホームセンターコーナンのレジ袋ですよね(関西の方ならすぐおわかりかと思いますが最近はわが家の近くにも進出してます)。確か培養土を買ったときの大袋‥ま、それはいいとして、


(右上画像マウスオンでほぼ無意味な足上げ画像に変わります)

Takemaは番頭業務(お客さんの案内や誘導、料金のやりとりや雑談等)の傍ら、エントランス周辺および駐車場の草抜き作業に従事しておりました。もっとも前日同様お客さんが少ないので「草抜き専従、時折(車がやって来ると)急いで手を洗って番頭業務に復帰」というのが実際のところでしょうか。

個人的には、エントランス周辺の雑草って個人的に気になります。町中の温泉などでも、小さな庭の手入れがいい加減だと「これでいいという考えのお宿なのかな、それとも手が回らないくらいに人手が逼迫しているのかな?」とよけいな心配をしてしまいます(自分だけ?)。

でもふだんからそう感じてしまう自分だからこそ、あくまで自分だけの勝手な思いとして「山の中どっぷりの場所にある駒の湯温泉」だけにエントランス付近はきれいにしておきたいと思うわけなのです。たぶんこれはTakema自宅屋上のプランター群に生える雑草を徹底的に抜いている動機と変わらないのだと思いますが(苦笑)。もっとも、自分が草を抜いている画像などはありませんが、まぁそんなの誰も見たくもないって。

さてこの日は草抜きもさることながら、過去に足湯のみで復活した際に工事関係者氏が寄贈して下さったという堅牢な工事用看板、これを何とか活用できないかと考えた末、


そんなわけで作業をしたわけですが(この日は未完成)、何だかなぁこの日もまぁ徹底的に呆れるほど雨(悲)。



さて夕ごはんの準備はシェフ2人が並んでフライパンを振るという僥倖的光景に恵まれました。この日は助っ人総勢5名+ご主人夫婦=7名と大人数だったのですが、ご主人菅原さんはもちろんのこと今回はもうおひと方、関西からお越しのAさんがその方面の技術をお持ちで‥うわー、学生時代には厨房バイトもしていたTakemaですが、フライパンサイズに比してあの具材料、自分だったらバリバリにこぼしてるなと(苦笑)。

そんなわけで右上画像のように出来上がった夕ごはん、みんなで美味しくいただきましたぁ!

さてさらに翌朝‥空はどんより、少なくとも今回の駒の湯到着以来「雨が降っていない瞬間をも見たことがない」われわれでしたが‥



こんなツイートをしてしまうくらいに嬉しかったという当時の気持ちはご理解いただければと思いますよ(本音)。でも自分はこの期間だけですが、ここで湯を維持するご夫妻にとってはとんでもなく残念な2017お盆シーズンになってしまったわけです。だって、天候に恵まれた2016お盆はタイミングにもよりましたが、男性浴室の場合「4人ひと組として3組待ちですスミマセン‥」という案内を自分がしていたわけですから!!(2016お盆の駒の湯ページはこちらから)



そんなわけでこのあともまだしぶとく草を抜いたりもしていたTakemaですが(左上画像は「来て下さるお客さんに少しでも夏気分を感じてもらうために」お願いして入口に置いてもらったスイカです)、Aさんがそろそろ関西に戻る時間が近づき、最寄り駅の栗駒高原駅へ。ではでは、また駒の湯でお会いしましょう!

で、このあと100円ショップとホームセンター(右上画像マウスオン)を渡り歩き、某部材を入手して駒の湯へと戻り、Kさんにさらにパーツ作成をお願いし、それを貼り付けた看板画像がこちらです。




調子の悪いスマホカメラで撮ったので暗い感じになりましたがこれでも精一杯補正したのでお許し下さい。一番上に赤でW矢印を付けたのがポイント。少なくとも初めて来る人はここから一気に下り始める道に「この道でいいのか?と考えてしまうはず」と思い、ダブルで矢印を付けた次第です。下部の「駒の湯 営業中」はマグネットなので、お休みの日は別に用意してある「本日休業」を上の方に貼り付ければわかりやすいかなと。

そんな思いの中で固定した看板でありました。もちろんその後使い勝手の問題等で移動または撤去されていても問題はないです(あくまで手伝い人の勝手な作業ですので)。

ちなみにどうも夏前からおかしいなと思っていたスマホのカメラ、この撮影時でもおかしかったのですが(実は相当画像を加工して何とか上画像のように見せています)、どうやらもう駄目みたい(液晶画面もチラつくことがありますし)。このページをタイプしている9月下旬現在そろそろ買い換える気持ち満々です。ま、4年以上使ってきましたからね(温泉とか海外とか温泉とか)。え、新しいiPhone?滅相もない、新しい格安スマホに買い換えるだけですよ(微笑)。ダブル持ちのガラケーをどうする?というのはあるんですけれどね(早めに結論を出す予定)。

そんなことはともかくとして、そろそろわれわれも駒の湯から出発です。となると草抜きの成果なんぞはどうでもいいとして、どうなったのかおしんこどんガーデン?




(上画像マウスオンで別角度からの画像に変わります)。



数日前まで池だった場所はご覧のようにロックガーデンのようになりました。左下側に見えているのは全ておしんこどんが掘り出した石でして、これを並べて石組み通路としているのがすごいです(ただ放置してあるわけではありません)。



ちょっとした隙間にこれまた石を拾い集めておしんこどんがそれぞれ造り上げました。ご訪問の方々、興味があれば「ガーデンを見たい」とご夫妻におっしゃって下さいませ。ただし右上画像の温泉マークはそのうち何が何だかわからなくなってしまうことでしょう(オガクズに並べただけなので)。それもまた一興ということで「いつまでその形状の痕跡を残すか」を見るだけでも楽しい人には楽しいはずですし(何のこっちゃ)。

さてそんなわけで午後駒の湯を出発します‥、目的地はこれまたいわずと知れていますね、でもどっちでしょう?(笑)。



秋はいつ来られるかどうかわかりませんが、またおじゃましますよー♪

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