- その1 静岡市内のシブイ温泉とお蕎麦をタンノーしつつ梅ヶ島へ - 今回は寄り道しながらも着実に奈良@おしんこどん実家へ向かったというわけです(苦笑)。 |
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(2018年12月年末-2019年1月2日 1/3ページ) |
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出発は年末の平日(御用納め前)だったのでしっかり首都高の渋滞にオミマイされましたが、まぁこればっかりはしょうがないです。というか千葉人としては東名にしろ中央道にしろ「とにかく最初と最後に首都高を使わずには行かれない」という究極のボトルネックがあり、それゆえそちら方面には「めったに行かない」というのが現状です。それにどっちも日曜日の午後ともなれば上り線は激渋滞だし‥。 |
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あまりにもわかりやすい大岩掲示で、これを見過ごして通過してしまうことはないでしょう。4台ほど止められる駐車場に車を止めて坂道を下っていきます。ちなみに1回入浴(1時間)は500円で、加温の手間がかかっていることを考えれば良心的なお値段です。で、大広間休憩だと1000円/日、これもまあまあお安いし、実は個室休憩でも1800円というのはかなり破格値だと思うのですよ!(ただし個室での1日休憩ってやった記憶がないんですが=あちこち行きたいので)。 |
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お宿へはそこそこ急な坂道階段ゆえ、脇には荷物搬入出用の作業用モノレールが設置されていました。千葉に住んでいるとほとんど目にすることのないこのモノレール(モノ=1つ)なのですが、これ、いざとなれば人も乗れるんじゃないか?(乗りたい)。 |
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さて平山温泉龍泉荘玄関手前に池がしつらえられていて、「橋を渡って玄関へ」というのはなかなか凝った造りです。建物は古いですがこだわりを感じます。玄関扉を開けると木造りのキツネ?くんが「営業中」であることを教えてくれますが(右上画像マウスオン)、たとえば臨時休業の場合とかはどうするんでしょう?玄関内に「本日休業」の札を下げるんでしょうか?(余計な心配大きなお世話)。 |
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構造も大きさも男湯と同じように見えます。違うのは浴槽縁のタイル色がピンクというところでしょうか(男湯はブルー)。加熱かけ流しの源泉が第一湯船、そのオーバーフローが反時計回りで第二、第三湯船へと注がれて最後に浴槽縁から排出される構造になっています。当然第一湯船(上画像手前)の湯温が一番高く、第三湯船は長湯が可能です。男湯で読書中の人も第三湯船に浸かっていましたしね。 |
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注意書きには「長湯よりも複数回入浴のほうが卓効あり」とあります(読書するあの方はご存じなのでしょうか(笑))。またこれは注意すべきかと思いますが、ここの温泉では「石鹸の使用は御法度」のようです。「鉱泉水と石鹸原料の相性が悪く毛穴が汚れる」ためなのだとか。このような理由は初めて見ましたが石鹸のアルカリと化学反応する湯の成分は何だろう?(聞けばよかった)。 |
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というわけで湯上がりに再び坂を上って駐車場へ。で、自分がこちらの温泉を検索しているときにふと気づいたのであらためて右上画像の温泉案内岩画像を載せておきますが、すぐ脇の電柱にご注目。 |
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というわけでネットでこの画像写り込み電柱を見た瞬間、この日のお昼ごはん場所は即決定したわけです。念のため調べてみると、ご主人の独学で十割蕎麦を提供するようになっただの、ここは静岡、ゆえに「アレをセルフサービスで追加できる」だのと、実に魅惑的なお蕎麦屋さんであることがわかりました。というわけで平山温泉からさらに山あいの道を上がっていくわけですが‥ |
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まぁ軽自動車ならば何とかとも思いますが、わがフォレスターじゃ絶対無理です。というか、左上画像をよく見るとインコース側の「あとから追加したと思われるアスファルト部」にはいくつも擦った痕が付いています。無理をするとこうなるというお手本のようなものです(笑)。 |
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で、入口には看板があるのですが(ちなみに下から上がってくる時には見えません。石垣の上のほうに幟が掲げられているのでそれを目印にするしかありませんので念のため)、そこには「天ぷら 出来ません」の貼り紙が。ネットで情報を検索すると「天ぷらは奥さんの役目」「奥さんが病気で云々」「変わり天ぷら(干し柿とかバナナとか)」「量がすごいので1人1品にしないほうがいい」などと記されておりました。 |
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ずいぶんリフォームされているので古さは感じない建物ですが、建物自体は築100年以上なのだそうです。その余韻を残している?のが‥ |
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長年にわたって使われていた重厚な板戸と、額に入れて飾られていた出征時の武運長久の寄せ書きです。特にこの寄せ書き、地域の人々が記入なさったものなのでしょうが、布地が全く色褪せて黄ばんだりしていないことにびっくり。「池田家」で大切に保管なさっていたことがわかります。あ、やっぱりこのエリアゆえこちらは日蓮宗徒なんだなということもわかります。 |
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その昔、今は「次の世にてばりばりツーリング中」であるはずのライダー仲閒だったてっちゃんから、「しぞーかおでんの黒はんぺんが旨いんだ」と伺いつつキャンプで食べた記憶があります。その後も「黒はんぺん」自体はキャンプで何度か頂く機会がありましたが、、今回(珍しく)事前にこちらのお店を調べていくと「おでんもあるでよ」ということを知ったわけで、「これはウレシイ地元で食べられる!」という流れに至ったわけなのです。黒いだし汁、全て串、黒はんぺんもあるし、よっしゃぁ!天ぷらはなくともおでんアリで問題なし! |
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ええっと、ひとことで申し上げます。「じぇんぶ美味しいです」(洒落も工夫もないベタな表現ですが)。あえて言うならばおでんのツユがすくえたらなぁと(今考えれば囲炉裏の奥にあったポットがそれだったのかと?)。 |
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梅ヶ島温泉。実は今回が初めての訪問なんです。静岡は伊豆半島を除けば数えるほどしか入浴していないんですよ。というわけでとりあえずこちらの梅の家さんで立ち寄り入浴を乞いましてOK、500円です。 |
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男湯に先客さんが1名おられたので、女将さんが気を利かせて「女湯を2人で貸し切りでどうぞ」とおっしゃってくれました。左上が男湯(入浴後に撮影)、右上が女湯です。風情がずいぶん違いますがな。 |
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お湯そのものは透明ですが、湯花がそこそこ舞っていてなかなかいい感じ。 |
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このあとは対岸にある「おゆのふるさと公園」に行ってみることに。階段を上がった先には温泉神社(湯之神社)もあるのでお詣りもしましたよ。で、源泉エリアなんですが‥ |
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何だかもう、「お湯をめぐる権利の攻防」という感じで、各お宿までの送湯管が何本も延びています。でもこのタコ足配管、ビジュアル的には面白いのですが客観的にみれば明らかに変というか見苦しいと思うんですが。 |
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絶対に受けるし梅ヶ島温泉の目玉にもなると思うんですが‥あ、ちょっと調べてみたら、この岩風呂の源泉も各施設に送湯されているのだそうな。それじゃ無理ですね。でも、ならばこの手前に岩風呂を模した小さな入浴施設を作れないかな?営業時間はたとえば10:00-15:00とかの、各施設が余り湯を使わない時間に限定して、公園の向かいの湯元屋さんに集金を委託して、得られた収入は源泉の維持管理費や温泉地の整備に利用する‥とか、できないかなぁ?(たぶん権利とかいろいろのしがらみがあるとは思いますが)。 |
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現地で宿を始めて36年になろうとするかなり老舗の個人宿で(公式サイトはこちら)、ご夫婦2人と息子さんとで切り盛りなさっておられます。玄関を入るとすぐに囲炉裏のある部屋があり、もちろん火が熾っておりました。ご主人いわく、常連さんなどはここにゴロンと寝転んで本など読んでいたりするのだとか。というわけで自分もそうさせていただきました(ここを喫煙所にさせてもらったので)。 |
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こちらのお宿の源泉は梅ヶ島新田温泉 黄金の湯からの引き湯で、途中にいくつか貯湯槽を経由するため湯温が下がってしまい、あらためて加温しての供給です。でもですね、 |
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なかなかいいお湯でありましたよ(ナトリウム-炭酸水素塩泉)。そして夕ごはんは、何と囲炉裏テーブルでいただくこととなりました! |
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山間の宿ですからお刺身も川魚ですし、地元産の椎茸やこんにゃく、鍋には猪肉の煮込みなどもあったりして「山のごはん」がたっぷり。そしてご主人特製の手打ち蕎麦もしっかりと。 |
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というわけで全部食べきるのは至難の業でした。そんな中おしんこどんはちゃんとご飯もおかわりしていたよなぁ(すごい)。 |
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朝ごはんはあらかじめリクエストしておいたとおりご飯の代わりに打ち立てのお蕎麦!昨晩もお蕎麦は提供されましたが、口にするまでに時間がかかったからか、間違いなく今朝のお蕎麦のほうが美味しい!とおしんこどんと衆議一決。そうなんですよ、この「朝から手打ち蕎麦」が食べたくてこちらのお宿に決めたのでありました。もっとも繁忙期にもこんなリクエストが通るかどうかはわかりませんので念のため(この日の宿泊はわれわれだけでしたので)。 |
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朝湯をタンノーした上でチェックアウト‥ん?このカレンダーのチキドンって?伺うと、この梅ヶ島界隈で唯一残っている初午の行事なのだとか。息子さんも参加するようになったということで、地域の伝統芸能の灯はこれからも受け継がれていくようですね(よしよし)。 |
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とはいえまだそこに行き着くまでにはいくつかの寄り道を経るわけなんですが、まぁでも距離が距離ですからそこそこちゃんと移動したかなと。この続きは次のページにて。 |
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