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- 深夜の北上後、まずは山形盆地の湯でしゃっきりと -



朝6:00からのオープンなので助かります。地元の皆さんもちらほらと。

(2020年10月30日~11月1日 その2)

8月に北海道(この時)に出かけたあとはおもに蟄居モードのわれわれでありまして、9月はどこにも出かけませんでした。そして10月も初旬の平日の那須エリアに日帰りお出かけしただけこの時)。でもそれじゃあまりに切なすぎるので、10月オーラスのタイミングで南東北に2泊のお出かけ(&お手伝い)をしてきた次第です。訪問場所はタイトル通りで、初めて「GoTo トラベル」とやらも使いましてということで。



今回は金土日の3日間なので、効率よく時間を使わんとして木曜の深夜11:00に出発です(出発前に仮眠しましたがウトウトしたくらい)。常磐道をひた走り、最初の休憩は日立中央PA。この翌日も平日の金曜日ですから普通車は少なく大型トラックが多い。週末のSAPAなどは普通車ブースからあぶれた車が大型車ブースに入り込み迷惑車両となっていますが、この夜は逆に「普通車ブースを大型車がほぼ占拠」しておりました。まぁそれでも何とかなっていたので問題なしです。

このあとは久々に磐越道に入り阿武隈高原SAにてトイレ休憩。出発前の算段ではここで休憩=仮寝をしようかと思っていたのですが‥



そんなわけでここはトイレ&喫煙休憩のみで出発。このあと郡山JCTから東北道を北上し、吾妻PAで仮眠ということに。コンビニ併設ということもありそこそこの光量ありなのですが、寝袋を掛けてしっかり眠りました。

そこそこ(2h弱)寝てから再び移動開始。夜明け前、山形方面に向かう東北中央道はもちろんガラガラです。しかしガラガラ=順調すぎてこれじゃちょっと早すぎるというわけで、途中で下りて米沢の道の駅へ。無料区間なので気兼ねなしなのがありがたい。



おしんこどんは車内で眠っていましたが、自分はもう眠くないんですよね(たぶんお出かけアドレナリンが‥)。そんなわけで下道で時間を稼ぎつつ上山(かみのやま)温泉。



というわけで、朝6:00からやっている下大湯公衆浴場へ。すぐ前に公共駐車場があり利便性もよし。上山温泉は伊勢屋さんふぢ金さんにしか入ったことがなく、共同湯は今回が初めてです。

撮禁掲示はないようでしたが先客さんがおられたので湯画像はなしです。とにかく湯に浸かって「あふーっ」。やや熱めの湯ですが(それでも43度台?)その熱さが深夜運転でボーっとした身体に活を入れてくれます。ぬる湯浴槽もあり浸かってもみましたが、やっぱりこれじゃイマイチ(ダメとはいいませんが)。

メインのあつ湯浴槽ですが案外表層部と底部に温度差がありました。ほどよく入浴者があればうまく攪拌されるのでしょうが‥と思ったらこのあと何人も入ってきましたから何とかなったことでしょう。150円と格安の料金でシャッキリできました。感謝です。



湯上がりには火照りによる汗を多少なりとも解消せんと、すぐ上にある観音寺へ参拝することに。エントランス階段の途中には手水の「洗心の湯」温泉が。もちろん手を清めたことはいうまでもありません。熱々なのかと思いましたが、どうやら加水されているみたいでぬるいくらいでした(笑)。でも冬には冷え切った手に優しいかも。

本尊およびお地蔵さんに手を合わせた後は再び北上です。この日の宿泊地までは実はもうそれほど遠くもないので(この時点でまだ6:40AMなのに!)、もう高速は使わずに一般道で北上します。

しかし朝ごはんをどこかで食べたいぞ。そんなわけで24時間営業のファミレス(ジョイフルとか)を検索してみますが、何だか近隣にはほとんどない様子。というわけでR13を進んでいけば何かあるだろうと思ったわけですが、全然ないですね。まぁいいやというわけでイートインコーナーのあるコンビニでコーヒーとパンの朝ごはんといたしました。あ、普段はイートインを利用することもなかったので「普通に買って普通に店内で」食べちゃいました。ハイ、これはちょっと何かパーセンテージ的にナニですよね。途中で気づいて店員さんに報告しましたが、にこやかに「まぁ、いいですよ」と。すみませんでしたね(まぁ、お店の取り分は一緒なのか=バカな税規定だこと)。



さて続いてやってきたのは海老鶴温泉。2回ほど来ていると思いますが、SNS情報によると「10月初旬に新館オープンのはずが『女将さんが怪我をして入院治療のため』この日(2020/10/30)においてもまだ旧施設での営業中」だということで、



というわけでやってきたわけです。左上画像の左側がこれまでの施設、右側がこれからオープンする建物です。でももしかしたら旧施設もまだしばらく存続しそうな気もしますが(肝心なところを聞きそびれました)。



引っ越しのためなのか、それともコロナ対策なのか、フロント近くのロビーはテーブルなどが撤去され、またお土産品などの展示販売コーナーもなくなり広々とした空間になっていました(やや殺風景ともいいますが)。

そんなわけでいざお風呂です。個人経営の温泉としてはあまりに安すぎるとも思える入浴料300円をお支払いして脱衣場へ。おお、先客さんなし!





以前の訪問時にもお風呂画像を撮影しましたが、その時はほんの数分だけの貸し切りだったので、今回はゆったりと撮影できて何よりでした。しかもオーバーフロー部分を除くタイルは乾いていて、しばらく誰も入っていないことが明白。というわけで、





ちなみにこちらの湯は基本透明湯ですが(多少の色付きはあるかも)、撮影角度が逆光気味になるのでどうしても色付きが濃く見えがちです。実際は右上画像の通り。味はうっすら塩気と微妙に複雑な味(何のこっちゃ)。そして源泉温度47.0度と高温なのに、浸かっているうちにしっかりと泡付きがあるというなかなかの実力派。湯ざわりはツル感ありというところですがこの泡付きによりポイントが高く感じます。

また画像にはありませんが、この日は全ての湯カランから温泉絶賛放出中でありまして、湯量のあまりの豊富さにびっくりさせられます。山形の温泉は結構「先細り」(最初は濃度も濃く湧出量も多いが、年月を経るごとにお湯が薄くなり湧出も減少する)パターンが多かったりするようですが、こちらはいまだたっぷりの湯量のようですね(なお掘削自噴泉です)。

湯上がりに女将さん(というか「大女将」さんだったか)としばし湯談義。もともとの家業は自動車修理工場だったそうで、嫁入り後は幌の修繕のため工業用ミシンを日々操作なさっていたのだそうです(今もまだあるらしい)。で、いろいろあって温泉掘削に成功したはいいものの、その圧力がすごすぎたのか、「掘削業者も手に負えない(噴出を泊められない)状況」に陥ったらしく、噴出湯はあれよあれよという間に周辺の水田や畑に流れ込み、まるで大きな池のような状況に。

「ちょうど田畑に作物がない時期だったからよかったけれど、あの時はもうとにかく農家に謝って謝って大変だったのよ」とは大女将のお言葉。でもその次のシーズン、温泉水に浸かったエリアの田んぼは周辺に比べて稲の生長が明らかに良かったのだとか。温泉ミネラルのなせるわざだったのでしょうかね。



新館での営業がスタートした後こちらの旧館がどうなるのか、この辨慶号と合わせて気になりますが、新館ができるということはこれからも営業を継続なさる気持ち満々ということであり、あちらこちらから「廃業」「閉鎖」の残念なお知らせを多く耳にする中、実に心強いお話なのであります。しかも個人営業ですからね(法人化はされているかもしれませんが)。

町営バスは‥ええっと、河北町役場発着のバスが1日3本です(11:10、14:32、16:52 2020/10現在)。9人乗りのジャンボタクシーで、何と料金は一律200円という太っ腹。ちなみにこちらは通過点ではなく、町内中心部からわざわざ最上川を渡ってここで折り返しとなっています。高齢の町民には実にやさしい設定かなと。そういえば以前はデイサービスとおぼしき利用者の方もおられましたっけ。





自分としては百目鬼(どめき)温泉よりもこっちのほうに惹かれてしまうのでありました(もちろんあちらもいいお湯ではありますが)。さてそんなわけで先に進みます。近隣には某ガチガチかき揚げのお蕎麦屋さんもありますが(笑)、まだ開店前ですしこの日は別のお蕎麦を食する気満々でしたのでスルーした次第です。



「田畑にポイ捨て、やめましょう」はなかなか見ないメッセージです。

この後立ち寄ったのはR349沿いにあるこちらの酒屋「いとうや」さん。なかなか意匠を凝らした形状で、何と右側には簡易郵便局まで併設しております(後付け(増築)のような気もしますが)。以前偶然立ち寄ったときに、「限定品を含めかなり力を入れている酒屋さんだ」ということを知り(那須の月井酒店と同じような感じかなと)、ついつい寄ってしまいます。

が、なぜか雰囲気的に以前のような「やる気」が薄まっているようにみえたのは気のせいでしょうか。ウェブサイトを見ても2018年でオンラインショップも閉じているみたいだし‥ちょっと気になりました。でもしっかり酒田市は東北銘醸(「初孫」の蔵)の「魔斬(まきり)」を購入しましたが。今確認したところ公式ページに画像がないボトル(黒)とラベルでして(「初孫」の記載なし)、これもまた限定品だったのだなと(嬉)。

で、県道に進んでいったところで気になるお店ハケーン!



幟こそ華やかですが無人販売店です。で、車を駐めてのぞいてみたところ‥





だって、山形を代表するブランド米たる「つや姫」が、「5kg精米=1600円」「10kg玄米=2700円」(税込)ですよ!激安です!(ちなみにJA関係のサイトで確認したところ、2020年新米は5kgでおおよそ2700円台でした)。「規格外」なのかも知れないとも思いましたが、そうであればそもそも「つや姫」を名乗れないはずですし、この場所は観光地でもないローカルエリアですからそもそも商売になりません。なお玄米30kgだと8000円でした(これまた安い)。

というわけで白米5kgと玄米10kg(トータル4300円)を購入しました(嬉)。なお無人販売とはいえ最後のほうには家屋のご主人が顔を出し「美味しいお米だよ」と念を押して下さいました。というわけで現在のTakema家ではこのお米を絶賛消費中です♪ちなみにわが家には精米機があるので玄米貯蔵はだいせいかーい♪

このあとは「とりあえず」この日の宿泊地へと向かいます。そのあとまた移動するんですが、とにかく「アレ」を食するために!

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