紅葉にはまだ早く、山麓の蕎麦畑もまだ花が咲いていて青々と。

(2020年10月9日)

コロナ禍もありお出かけ激減のTakema&おしんこどんです。結局9月はどこに出かけることもなく悶々。そもそも休みシフトが金曜日なもので(土曜日は出勤)泊まりは無理なのですが、10月に入り第1週の金曜日はお天気サイコーだったにもかかわらず持ち帰り仕事に忙殺されておりました。

でも多少なりとも頑張ったせいか第2週金曜日のこの日は純然たるお休み&お出かけを満喫できることとなりました(日帰りですけれど)。しかしですね、



全然ダメなお天気じゃないですか!でもまぁ、雨の平日だしどこもガラガラだろうということでとりあえずおしんこどんとともにおでかけです。でもって本日のミッションは‥


さて目的地ですが、中央道と東名道は帰路に都心のど真ん中を首都高で通過しなければならないのでパス(箱根とかに行く気もなかったし)。関越道経由の温泉はかなり遠距離になっちゃうのできついし、やはり東北道ですな。

でも日光だと源泉が湯元温泉由来ばかりになりそうだし、金精峠を越えて片品村の温泉という手もありますが、そうなると帰路は関越道経由となり走行距離が500kmを超えちゃうので走ってばかりになりそう。ならば‥やはり塩原か那須だな。どちらにしようか悩みましたが「塩原界隈にはお蕎麦屋さんが少ない(スープ入り焼きそばには興味なし)」というあまりにも明確な理由により那須に決定。湯本温泉までの県道沿いにはそれこそ何軒もお蕎麦屋さんがありますからね(過当競争気味ともいう)。

というわけで出発。雨です。関東北部の方が雨の降り方は弱いが午後からは北部でも強くなってくるという予報の通りでした。まぁ車で回るだけだし。

那須ICを下りて湯本方面にしばらく進んだところにあったお蕎麦屋さんへ。11:00前でしたが「営業中」という文字に惹かれて特に事前情報もないまま入店です。



「天坐留」さん。個人経営のお店のようです。

店主の奥さん(たぶん)が、元気のいい声で出迎えてくれます。うん、こういうのいいな。メニューを見ると「ちょっと全体的にお高めかな」と思いましたが、まぁいいでしょう、おしんこどんの蕎麦欠乏症治療?のためには。

で、注文後出されたのは刺身こんにゃくと梅味のお漬け物。この刺身こんにゃくが何とも美味しい♪味噌ベースのタレと相性バッチリで、Takema早くも決断、「すみません、この刺身こんにゃく、味噌ダレとセットでお土産に!」(メニューに「お持ち帰り可能」と記載されていたので)。

しかし、お土産に出すほどの在庫がなかったということで、Takemaの希望は叶いませんでしたとさ。残念。



さて、三宝そばと天ざるがそれぞれ到着。三宝そばはいわゆる三昧そばで、御覧のように大根おろし、とろろ、そして鴨つゆ(温)でいただきます。鴨つゆは鴨肉も多く具だくさんでしたし、とろろは「これ、自然薯か?」と思う程の粘り気でかなりの上物かなと。大根おろしは普通でしたが(辛み系ではなかった)、蕎麦の量もそこそこあり(ザルがとても大きいのです)自分としては満足でした。

なお天ざるの蕎麦と色味が違うように見えますが、撮影のオート設定の違いでありたぶん同じものだったかと。この日の一番客ゆえある意味当然ですが、「新しい油でからっと揚げてある」(おしんこどん談)天ぷらはなかなかだった様子。蕎麦つゆはややぴりっと刺すような強めの味付けでした。お蕎麦はコシも香りも平均点かな(やや田舎蕎麦寄りだったかなと)。あと、鴨つゆはちょっと塩味が濃いと感じましたが、味わったおしんこどんいわく「もうひと山越えれば東北だしねー」というわけで勝手に納得した次第です(微妙)。

蕎麦湯はゆで汁に新たに蕎麦粉が足された状態で提供されました。貧乏性ゆえかも知れませんがこれはこれで嬉しい♪白湯みたいなやつだと(それが真実なのでしょうが)何だか物足りないなぁと思ってしまいます。これまでで「一番濃い(蕎麦粉増量)」と思ったのは長野の稲核(いねこき)ダム沿いにある渡辺そば店かなと思いますが(何度か訪問していますが直近2017年のページはこちら)、こちらでも最初から「ややどろ」系で出てきましたっけ。



このあと、お店の裏にある蕎麦の畑をちらりと見学。まだ新蕎麦収穫までにはしばらくかかりそうな感じでした(まだ花が咲いてるし)。

このあとはお風呂♪8月末以来の温泉ですが、嗚呼、あの温泉浴槽はもうなくなっちゃったのですねぇ(その時のページはこちら@千鹿谷温泉)。

というわけで那須湯本温泉ですが、そんなに工夫もなく県道沿いの中藤屋さんです。入浴したことがなかったんで。鹿の湯源泉を引く湯宿かと。



県道沿いのお宿によくある中規模な温泉宿です。場所柄露天風呂はありませんが‥





この日は日帰りでのんびりと湯に浸かるだけの予定だったので(ずいぶん大人しくなりました)、湯っくりと身体を湯に沈めます。左側の小さい方がぬるめで40度くらい、右側が熱めですがそれでも42度あるかないか(たぶんない)の適温でした。長めに浸かり、身体もしっかり洗いました。もちろん洗った後に頭から鹿の湯源泉をたっぷりかけて「硫黄臭の人」になったことはいうまでもありません(笑)。



さすがに雨の平日お昼時、温泉入浴に関して三拍子揃ったネガティブ状況なのでどなたも来ませんでした(実は到着時には先客さんがおられたのですが、お宿の関係者氏でした@湯から上がったら帳場におられたので判明)。はふー、久々の「硫黄補給」完了!(8月の北海道以来)。

湯上がり後、中藤屋さんのすぐ上にある駐車スペースに「鹿の湯分湯場」があったのでのぞいてみました。いや、誰でもガラス越しに見学できるようになっていますが、やや奥まっていることもありこれまで全然知りませんでした。



なるほど、鹿の湯源泉が手前の区分枡ごとに均等に分配されているのがわかります。もっとも温泉の権利ははるか昔からいろいろな紆余曲折を経た上で現在に至るわけで、中には「複数の枡(の権利)」を有しているお宿もあれば、規模は大きくても「実は枡は一つだけ」しか持っていないお宿もあったりすることでしょう(これ以上はツッコミません)。

というか、このような分湯施設がきっちり整備されるまでにもいろいろな「湯をめぐるバトル」があったことでしょう。それはもちろんここ那須湯本温泉に限ったことではなく、昔からの温泉地であればどこでもあった話でしょうから。あ、稲作農家さんの水争いだって同じことです。



で、このあとは雨の中温泉神社にお詣りですが、本殿までこんなに遠かったっけ!しかも雨しっかり風もそこそこで(覚悟はしていましたが)そこそこ湿っぽくなりました。でもさすが那須の核心部というべきか、この三拍子ネガティブにもかかわらずちらほらとお詣りの方々がおられました。

なお本殿の右奥には稲荷社があり、こちらにももちろんお詣りしましたが、その右脇からは殺生石及び羅漢像(お地蔵さん)を俯瞰できます(右上画像マウスオン)。もちろん遊歩道も設置されている「観光地」ではあるのですが油断は大敵です。
2020/9上旬に撮影された画像のようですが、高濃度の硫化水素ガスにやられたようです。自分も気をつけなければですね(何のことやら)。でも最近はとんと野湯にも行っていないなぁ。というか基本的に行動自粛モードなのですが、こと野湯に関しては感染とはまったく縁がない気もしますし。

さてこのあとはどこへ‥と思ったところで、そういえば板室温泉はわれながらこれまで「手薄」だったことを思い出しました。はーるか昔に「板室健康の湯グリーングリーン」に入りましたが(この時です)、そこそこ混んでいたのと塩素臭ありとであまりいい印象は残っていません。2006年には近隣の幸乃湯に立ち寄りましたが(この時です)、お湯はよかったものの場所は温泉街から離れたところにありなおかつ独自源泉なので、「板室温泉」と一緒にするべきではないのかも(公式サイトでも「奥那須」という語は使われていても「板室」とは一切名乗っていません。

というわけで「板室温泉街のかけ流し湯に浸かりたい」という欲求がホーハイとしてわき上がってきたわけです!しかしなかなかガードが固いんですよね板室の温泉宿。そもそも日帰りをやっていない宿も多いし、やっていても午後2時以降からとかだったりしますし、しかもコロナ禍の中日帰りを休止していてもおかしくないし、そしていつもの通り下調べはしていないし(苦笑)。

結局、郵便局員さんに聞いてみたところ(実にアナログな手法=たまたまお金の出し入れをする用事があったので)、すぐ隣の勝風館さんがやっている(はず)とのこと。おじゃまして入浴を乞うとOKとのことでよかったー!(入浴料は500円と関東では良心的な料金でした)。というわけで‥





男女とも貸し切りでした。浴槽底のタイルが実にお洒落です。そして湯口の岩(をモルタルで固めた)の上には‥



言い方はナニかもしれませんが「何とも無造作な感じで」地元神社の御札が鎮座なさっておりました。台座が固定されているようにも見えませんし、たまに落ちたりしないんでしょうか?まぁ湯浴み客がペタペタ触るような筋合いのものでもありませんから大丈夫なんでしょうね。

お湯は板室4号泉で源泉温度は34.9度とのこと。というわけで最小限の加温をされてのかけ流しのようです(それでも40度に届くか届かないかだったと思います)。というわけで長湯に最適。pHは9.6とアルカリ度強めですが、特にツルツルというわけではなく優しい肌ざわり&無味無臭。

そこそこのんびり浸かっていたので「これで那須湯本の硫黄臭も取れたか」と思っていたのですが、家に帰ってPCの前に座っていたらじんわりの「那須湯本臭」が。こっちでもかぶり湯をして同じ条件にしたのですが、やっぱり硫黄はねばり強いなと実感(笑)。



「融合」とは何だったのか、「超音波」はどこに出ていたのか、それぞれわからぬままでしたが十分満足いたしましたのでどうでもいいのです。いいお湯をありがとうございました。

日帰りのお出かけですのでここからは一気に‥というところですが、せっかくですので塩原のチーズガーデンでお土産を購入した上でそれこそ休憩なしで一気に自宅へ帰着‥おっと、その前に。




(上画像以外にも食べましたが)

そんなわけで秋の日帰りお出かけでした。次は10月末にもう少し遠くまでお出かけします(2泊予定)。

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