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- その10 寄り道しながら道南ぐるぐるで知内温泉へ -



何だか着々と「人形(ひとがた)」として完成しつつありますねぇ。

(2021年7月-8月 その10)

というわけで昨日通った峠を戻る形で八雲町(の噴火湾側)へと戻ります。なぜかって?真っ直ぐ日本海側を下ってしまうと時間的に早すぎるのと(だったらそんな計画立てるなって)、それと、この前日だったかにFMラジオでこんなニュースを耳にしていたからです。インタビューされていたのはレストラン「ハーベスター八雲」の支配人さんだったかな?



というような感じだったと思います。もちろんその言外には「その訪問前後には『ハーベスター八雲』にも是非お立ち寄り下さい」という意味合いもあったとは思いますが(当然のことです)。ひまわり畑といえば北竜町とかが有名ですが、いつの間にか大人気スポットになってしまってねぇ、前回訪問時にはその人出を当てこんで自衛隊の方々が車両展示や音楽演奏などもなさっておりましたっけ(この時です)。いや、アンケートに答えて「10(ひとまる)式戦車デザインのオリジナルボックスティッシュ」などもいただいちゃったんで嬉しかったんですが。

しかし世はコロナ禍ゆえ人出が多い場所へは近づきたくありません。でもラジオで紹介されたとはいえ、「昨日放送で今日すぐ行こう」という人はそう多くはないはず(平日ですし)。というわけで行ってみることにしたわけです。



この日も日本海側はいい天気でしたが、峠を越えた太平洋(噴火湾)側は曇っていました。ん?おしんこどん、にっくき相手をガラス越しに接写しておりましたね。このあともまだまだ旅は続くわけで、八雲駅近くのドラッグストアで虫刺され用の軟膏を購入しました。

そのあとはくだんのひまわり畑を目指します。さすがにカーナビ登録はないのでネットナビ‥あるのか?あった!というわけで進んでいくと‥





まさに手作り感満載です(ほめてます)。で、舗装が切れてからは右上画像のように砂利‥いえいえ砂利ではありません。噴火湾の名産といえば‥そうですよねアレですよね!地産地消でアレを利用しています。





さすがに「駐車場」(ここも案内は牧草ロールです)には撒いていませんでしたが、Takema車の前方にはまだホタテ殻の山が見えています。おいおい「ホタテ舗装路」が延びていくことになるのかも知れません。

ホタテ殻はそもそも平べったいですからある程度粉砕すればこういう活用もできるというわけですね。牡蠣殻となるとなかなかこう簡単にはいかないでしょう(タイヤをパンクさせかねません)。そういや、学校で使うチョークなどにはこのホタテ殻が使われているとも聞きましたが、牡蠣殻はなかなかそうもいかず、粉砕した上で道路舗装時の添加剤や地盤改良材として用いられつつあるのだとか。

さて、車を駐めて(先客さんなし)、坂を登ってひまわり畑へ‥







どうやら(年にもよるのでしょうが)お盆頃に見ごろとなるのかなという感じです。この時はまだ8月になったばかりだったので‥。そういえば「もう咲いている」とはひとことも言ってなかったよなぁ(苦笑)。



でも、来たるべき「満開」に向けての準備は万端整っており、募金箱やインスタ映え系のボード設置などはぬかりなく行われていました。でも右上画像のボード、それだと被写体さんは畑の中に入っちゃう気が‥(顔出し系で写りたいと思うので)。あれ募金‥うっかり忘れた気が(申し訳ない)。



すごいな、「展望台」も牧草ロールをそのまま利用しています。まさに手作り感満載といえるでしょう。こちらの畑は地域の方々(3名らしい?)が維持管理にあたっているということなのですが、長く続けていけば徐々に有名になっていきそうな気がします。



さて、遅めのチェックアウトだったとはいえまだ全然お腹は減っていないのですが、支配人さんの「秘めた思惑」通りにハーベスター八雲で「おやつタイム」ということに。ご当地グルメとして「二海(ふたみ)カレー」などもあるようですし、そもそもハーブ鶏のフライドチキンがお店の推しメニューのようですが、われわれは「おやつ」なので、





アイスコーヒーは「ドリンクバー」なのですが、おかわりごとに新しいグラスとなるのは何だか不思議(衛生面を考えてのことでしょうが)。地元産の元山牧場牛乳はしっかり美味しかった!(もったいないのでじわりじわりと飲みましたよ)。

このあとは道道67号経由で再び日本海側の江差方面へと進みます。あ、久々にあそこの湯へ立ち寄ってみようかなということで、







確か函館の方が維持管理していると記憶していますが、以前と変わらぬ湯小屋の佇まいです。建物の維持管理ひとつとってもいろいろあるはずだろうと存じますが、実にしっかり維持されていますし、以前よりも小屋周辺の刈り払いが広くなされておりました。そして、





無人の施設であり先客さんもおりませんでしたが、募金ボックスがあったので課金完了。それにしても、こちらの次なる課題は手前の木橋がだいぶ傷みの度合いを増していることかなと存じます。橋の手前には基本2台分しか駐車スペースがないですし。まぁ、こちら側に車が入れるようになると轍ができて新たな問題が生じそうな気もします。あ、「こんなときこそホタテ殻かも!」(笑)。

貸し切りでタンノーできましたが、おしんこどんはアブを怖れて早々に車の中へ避難。アブ、案外(特に日陰では)即時攻撃はしてこないんだけれどなぁ(ただしスイッチが入ると活動がアクティブになります。その代表例が「車で到着時における、やつらのカオスレベル超活性行動」です)。

ここで湯に浸かってしまったので、直近の温泉宿*2に浸かろうとは思わずそのまま江差方面へと向かいます。ただそろそろお昼時になりつつあるんですが、「おやつ」の摂取もありどうも「ランチ一食ぱくり」したいとも思えないのです。よって‥



道の駅施設内の軽食コーナーにて、



メークインコロッケ+αにてお昼ごはんとすることに。

まぁお宿で美味しいものをいただきまくってきましたから、たまにはこれでもイイかなというところです。ちなみに左上画像の掲示を見るまで「厚沢部=あっさわべ」だと思い込んでおりました。厚沢部の皆さまスミマセン。

かき氷やらソフトやらを食べていることからもおわかりの通り、この日も暑い日でありました(日本海側は特に)。となれば涼みたいですよね温泉で(矛盾)。いや、でも「夏向き温泉」(サマースパ)がこの近くにありますよねということで行ってきました。





右上画像、屋根にトタンがさびた部分がありますが、以前はここに看板があったよなぁと思って昔の写真を確認してみると‥うん、やっぱりありましたね(右上画像マウスオーバーで2018年の画像に変わります)。

町営ではなく指定管理者による運営に変わったのかも知れませんが、でも上ノ国町の公式サイトには看板の通り「上ノ国町国民温泉保養センター」と記載されているし‥単純に劣化が進んだので撤去しただけなのかも知れません。



あれ、「ヒーコー」になっていませんか?「ワイハ」みたいに洒落ているのかな?



入口で消毒・検温をしての入館です。あれまブレブレ画像ですみませんねぇ。平日の午後でしたがそれなりに湯浴みを楽しむ人は多いというか、ここの場合(特に夏は)35度だったかのぬる湯浴槽で長湯を楽しむ常連さんの比率が高く、ある先客さんなどはわたしが浴室に入った時から出て着衣を終えてふと浴室を振り返って眺めた時までずっと一番奥の浴槽に浸かりっぱなしでした。自分もそこそこ長く入っていたんですけれど(笑)。

というわけで湯画像はありませんが、このぬる湯はいいなぁ。できればジャグジーなしの浴槽も造ってほしいところですがスペース的に無理かな。

この日のお宿は知内温泉なので、このまま道道5号を木古内方面に向かってしまえば1時間もかからずに到着してしまうわけですが、それでは早すぎるし面白くもないので渡島半島ドライブということに。



とはいえ特にどこに寄るつもりもなく淡々と車を走らせただけでしたが(意味なし芳一)。松前城に寄ろうかとは一瞬考えたのですが、そうなると到着が18:00近くになりそうでしたのでパス(大回りの意味なしです)。ただコロナ禍ゆえ見学を中止していたようでした。



というわけで道の駅松前で小休止。そろそろ夕方でしたがそれでも暑かったなぁ。さらに進んで道の駅ふくしまへ。ここに併設されている「横綱 千代の山 千代の富士記念館」にずいぶん前の同時期にやってきたら、まだお元気だった故九重親方(元横綱千代の富士)が部屋の力士を連れての「福島合宿」に来られていて、まさかまさかの部屋力士による稽古を見学することができたことを覚えています(この時です)。

しかし親方が亡くなり、部屋及び親方の名跡は現九重親方(元大関千代大海)に引き継がれたわけで、「今でも福島稽古」はやっているのだろうか?(当然ながら現九重親方にとって地縁はありません)と気になっていたわけですが、あらぁ力士の幟が上がっていません。この時はちょっと「冷たいなぁ千代大海、師匠の出身地だよ」と思ったりもしたわけですが、このページをタイプするにあたって「待てよ?」と町のサイトを確認してみたら‥



考えてみれば、親方や力士からしても「町を挙げて歓迎してくれるし、食材はバリバリ新鮮だし、土俵は整備されているし、そしてしっかり(東京よりは)涼しいし」というわけで、訪問をやめる理由などそもそもないわけですからね。よしよし、またいつかそのうちにここで九重部屋力士の稽古を見たいものです。



というわけで知内温泉到着は17:00を少し回ったあたりでした。以前立ち寄り湯はしていますが、宿泊は初めてです。もっともその時に全浴槽制覇は果たしているのでがっつくこともありません。そういえば福島町に来た力士はここ知内温泉にも宿泊&浸かりに来るようです。



ほらね(ちょっと小さい画像ですが@2007)。



さてお宿に入りますが屋外に置かれた扇風機がぐるぐると元気よく回っています。意味はあるのかとも思いますが(お客の出入り時以外は自動ドアが閉まっているので)、首振りモードだったことで何となく「もう1つの目的」もあるのかなと察しました。実はこの屋根付きエントランス部は日帰り客用の喫煙所にもなっているわけで、エントランス付近の煙を吹き飛ばす役割もあるのかなぁと(全然違うかも知れませんが)。なお館内にも喫煙所はあります(微妙に屋外)。

チェックイン後に案内された部屋は何と洋室でした。当時の記録を見ると2食付き8400円/人ですからやたらに高額とも思わないのですが何とエアコン付きです!(確か食事量を考えてビジネスプランで予約)。この日も暑かったですし(夜も)、ここ2日はエアコンなしの宿でしたからこれは嬉しい!

ちなみに翌朝エントランスでお話ししたライダー夫婦によると「え?エアコン付きだったんですか?いいなぁ」ということでしたから、真夏の宿泊時には予約時にエアコンの有無について確認しておいたほうがいいかもしれません。最近は北海道も(真夏は)暑いのです!

さて、お風呂お風呂。上の湯と下の湯という2つの源泉を有するお宿ですが、浴衣姿の人や日帰り利用の方々が下の湯方面に歩いていくので「まずは上の湯だ!」と決めました。





夕食前という「一番混む時間帯」だったのでまさかまさかという感じでしたが、僥倖に感謝しつつまずはかけ湯で身体を洗い流し‥ん?



以前の立ち寄り時にはこの上の湯がかなり熱く、男湯は入れましたが(ただし皮膚が赤くなる系の湯温)、おしんこどん(女湯)は「これ、全然無理!」ということだったのです。でも今回のこの男湯は45度あるかないかで、熱めだとはいえ全然入れないほどではありません。



さすがに源泉投入方面に近づくとそこそこ熱くなりましたが(46度近い)。

それでも前回に比べれば屁でもなく湯ったり何度か浸かりました。あれぇこんなもんだっけというよりは、先客のどなたかが大量加水したのかなぁ?(間違いなくそうだと思います)。

さて下の湯は混んでいそうだったしそろそろ夕ごはんタイムだし。



うん、ビジネスプランゆえやや質素な夕食でしたが、これだって普段の自分にしてみればはるかにゴージャスです。あ、誤解を招かぬため(おしんこどんの名誉のためにも)申し上げておけば、わたしは20年以上前の新婚から数ヶ月後、おしんこどんに「夕ごはん、品数と量がそれぞれ多すぎるので減らして!」と言い放ってしまったという過去を持ちます(笑)。

自分は食べ盛りのころも大盛りはほとんど頼んだことはありませんし、今や牛丼屋ではミニ丼、ラーメン屋では可能であれば半ラーメンを注文しているという「根っからの少食アラ還暦男子」なのでありますんで。

夕食後はしばし部屋でくつろぎ、日帰り客もいなくなったあたりで、そろそろ下の湯に行きましょうかね。が、しかし!





い、いや、浸かりましたよ本当に。絵的に暗くてイマイチだったので湯足画像を撮らなかっただけです(温度計画像は表示温度ホールドモードにしています)。え、信じられないって?いやだなぁ、んじゃ、翌朝!

そして翌朝です。夕食会場のお客さんを見たり浴室の空き状況を鑑みる限り、この日宿泊していたお客さんに「コアな温泉ファン」はいないとみました!となれば「朝5時に行けば下の湯も貸し切り湯画像が撮れるはず」との個人的結論に達した次第です。





しかし、「朝一番湯」だけに大いなる苦難もセットで背負わねばなりませんでした。ええっと、昨晩の下の湯は「46.9度」でしたよね。でもその後数時間は(たぶん)どなたも‥というわけで、





自分がこれまで実測(デジタル温度計)を行った上で入浴した湯の中で一番湯温が高かったのは「湯の花温泉 石の湯」でして、その時の湯温は48.8度でした(詳しくはこちら)。

しかしそれより0.9度ほど低いとはいえ、湯口から遠い手前側なのにこの湯温ですかぁ!それでも戦えというのですか?わかりましたよ♪




(湯面が揺れていないことに注目=しばらく浸かってます)。

やや高い位置から撮りましたが、もちろんきちんと肩まで浸かったのは言うまでもないことです。47.9度かぁ、この温度だと何とかいけるんだなぁと「己の身体の限界」というか「温泉力」について再確認した次第です(何のこっちゃ)。

ちなみに第一浴槽からの湯が流れ込む第二浴槽には湯面に析出分が浮いておりました。こちらには浸からなかったのですが(右上画像にマウスオーバーで別画像に変わります)。続いては露天風呂へ(この時間以外は混むはずだと思ったので)。



冬の雪覆い通路は夏のアブ対策路でもあるのでしょうか?





こちらも下の湯源泉ながらしっかり加水されているようで適温です。気持ちいいわぁ。ま、別にここの湯足画像は不要ですよね(あるけど)。



朝ごはんをぱくぱく。旅先ではちょうどいい量です。TVでは東京オリンピックのニュースが。

このあとは、今回サーチしてみるまで知らなかったツアーに参加します。おお、地元のために頑張っておられる方が!

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