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- その3 朝湯、雷滝のあと久々の子安温泉立ち寄り -



ここに来るなら滝に陽が当たる午後なんでしょうけれどね。

さて、明けて翌日は朝一番で入浴行動を開始しましたが、この日はお天気が回復していたとはいえ谷あいの温泉地ゆえ日差しが射し込む(紅葉が映える)までには時間がかかり、まぁ何だかなぁと(要はイマイチってことで)。で、にごり湯で足下不如意のなか右足親指を思いきり段差にぶつけてしまい内出血(苦笑)。



でも「外出血」ではなくてよかったですよ。それだったら温泉からソッコー撤退でしたからね。というわけで、露天風呂に陽が当たるまでは無理でも、周辺の木々に陽が当たる頃に再度リベンジと思いつつ、それでもやはりついつい行っちゃう「離れの湯」。おっとその前に。



2021正月の営業を最後に営業を停止してしまった「渓山亭」。しかしなぜか入口には「リニューアル工事」とあります(公式サイトにははっきりと「廃業」と記載されているのですが)。このことを宿の女将さんに伺うと、「微妙」ではありますが営業再開の可能性でもないではないような?(運営母体は替わるのでしょうかね)。ただ、あくまでこのことに関しては女将さんも「部外者」ですので、紅葉館さんに問い合わせることのないようお願いします。

しかし休館だか廃業だかにかかわらず、夜逃げ破産というわけでもないのに提灯をぶらさげたままというのも妙に「未練たっぷり」をうかがわせます。かつては5軒の宿で賑わっていた七味温泉、今は紅葉館1軒だけになってしまいましたが、何とか復活の流れをと思います。これだけの「濃い」温泉なのですから!



というわけで野天風呂へと向かいます。泊まりなので無料ですが湯温管理等は最低限しか行われていないので、朝一番は「苦行」を覚悟していましたが、手前の湯は案外適温でした。





さて戻ってくるところでちょっと気になっていたをのぞいてみると‥




(キミたちの先輩を昨日食べちゃったわけで‥合掌)。



朝ごはんは実に適量。「少ない」とお感じの御仁もおられるかと存じますが、そもそも普段の朝ごはんでこれほどの品数を食している方はほとんどおられないはず。その総量は「ご飯による増量」によるものかと。だからこれでよいのです。ここに「朝から火を付けての焼き物や鍋物」は自分には不要です。ま、焼きたてのアジ干物などは悪くもありませんが、ここはきっちり山の中ですからね。これにご飯とお味噌汁があれば十分です。



と、この段階で7-8名くらいの団体さんがチェックアウト。まだゆっくりするぞ。





こちら紅葉館は「タヌキのお宿」を売りにしているようで、(いろいろな諸々もあるようですが)とりあえずこちらのタヌキくんたちは「警戒しつつもなついて」いるようです。彼らは今年生まれた子ダヌキくんたちだそうで、5頭いるようです。親たちは来ないのかな?

ちなみに対岸の施設の撤去工事が行われていた当時、その音に警戒して来なくなってしまった個体も多かったのだとか。今は世代交代ということでしょうか。

さて女将さんほかお宿の方とのと話が弾み、七味温泉の現況について。最大5軒あった入浴施設が紅葉館一軒になってしまった現在、「以前牧泉館の湯にも浸かりました」と申し上げると、「あぁ、あちらの宿は七味で一番古くからやっていたのよ。でもね、あとを継ぐ人がいなくて‥」。

前のページで源泉バルブのある場所の画像を出しましたが、あの手前広場がもともと牧泉館だったんです。宿があったころ、露天風呂の奥側にはやはり源泉バルブから立ち上るもうもうたる湯気が見えていました。

しかしあの頃は、まさか七味温泉がこんなにさびしい状態になるとは思っておりませんで、(ただ、こんなに山の奥で、失礼ながら「七味温泉」の知名度は決して高くないのに湯宿が何軒もあって、よくやっていかれるなぁとは思いましたが)、残念ながらその思いの延長上に現在の七味温泉は来ちゃったのかなと。

ただ、「○○亭」はもしかしてまたやるかもしれないという関係者氏のお言葉には期待が持てますね。確かに身売りはしていないわけですし‥。このあとはのんびりと宿周辺をお散歩です。





前日とは鮮やかさが全然違いますね。なお女将さんによると、今年は紅葉の進行こそ1週間くらい遅れたものの、特に山の上の方では色付く前に何度か雪が降ったことから色付くことなく枯れて茶色になってしまったそうで、谷あいのこのあたりは何とかこれからいい色付きになるのではということでした。確かにまだ青みも見えてます(でもちょっと茶色もあるなぁ)。

そんなわけで、同宿の方々がほぼチェックアウトしたのではというタイミングで再びお風呂へ。





そういえば、古今和歌集に「ひさかたの月の桂も秋はなほ紅葉すればや照りまさるらむ」という和歌が所収されています。なぜか覚えていましたので意訳すると、「月にも生えているであろう桂の木々も秋になればもちろん紅葉して輝くのだろう、だからこそこちらから眺める秋の月もさらに照り映えて(見えて)いるのだろうよ」という感じです。

さすがに月の紅葉ではないにせよ、七味温泉の緑の湯に黄色く色付いた葉々が映っているのは、まさに湯に『照りまさる』ということかなと!







お風呂にはまだ光が当たっていませんがまぁそれはしょうがないかなと。朝食時のタイミングで男女は再び入れ替わっていますので、昨日の到着後に入った側のお風呂です。「炭色の湯」は案外気に入りました。ただ実際に炭色が肌に付くのでちゃんと流しましょうね、肌着に付いたらどこまで洗濯で取れるかわかりませんので。

ちなみに朝食には温泉たまごが供されますが、そのたまごはこちらの湯箱の中で茹でられます(たまたま前日の入浴中にその作業を見ていました)。



部屋の窓からの紅葉はこんな感じでなかなかヨロシイです。もう一度ちょっと橋のほうに行ってみて‥「そうだ、奥の『山王荘』には(すぐそこなのに)行っていなかったぞ」というわけで足を延ばしてみると‥





まぁ2Fの窓からしてもかなり上方ですから、宿泊者に危害をということはなかったのでしょう。それにしても今になっての後悔は、この時入口の看板はすでに「営業中」となっていたのに(そして1台の車も駐まっていなかった=ほぼ貸し切り確定だったのに)なぜか入浴行動に及ばなかったことです。昔だったらガルル系で突撃したこと必定だったでしょうに、これもジジイ化のなせる業(わざ)なんでしょう。でも今思えば万難を排してでも(いや実際のところ「難」は全然なかったわけですが)浸かっておくべきだったよなぁ。

というわけでお宿をチェックアウトし、小布施方面へと下っていきます。あ、以前寄り道したあそこにも立ち寄ってみようということで「雷滝」へ。



駐車場からは階段を下っていくわけですが、ちょうど正面から日差しが降りそそいでいて実にいい感じです。右上画像及び今回各ページの背景である落ち葉の画像はここで撮影したものなのですが、ええっと何の労苦に励むこともなく、まさに遊歩道上に降り積もった葉々を撮影したに過ぎなかったりします(笑)。



ただいっぽうで、滝そのものには光が当たる時間帯ではなくイマイチ。



ま、しょうがないよね。でもくぐり滝はやっぱり珍しいです。

くぐり滝(滝の裏側を通行できる)、自分もそう何度も経験していません。思い出されるのはここのほかにアイスランドのセリャランスフォスや(その時のページはこちら)八丈島のまさにその名の通りの「裏見ヶ滝」こちら)くらいかなぁ。‥ん?いや待てあれが!




(赤い雨具と滝の大きさを比較すると滝の大きさがおわかりかと)。

ちなみにこの時自分はなぜ行かなかったのかといえば、たぶん最大の理由は「メガネ人ゆえしぶきで前が見えなくなるのがイヤだった」としか言いようがないです。しかしこの時はまだ若き新婚旅行だったのですから、行けばよかったのになぁ。



滝の裏をくぐった先からの滝姿です。凡庸ですみません。



さらに凡庸なTakema夫婦画像でさらにすみません。

ま、雷滝画像についてはページトップの紅葉とセットの画像が一番ですね。まぁ時間的に仕方ないのでやむを得ません。

このあとは今まで通ってみたことのない「上信スカイライン」とやらを走ってみたいと画策しているのですが(2021年度はこの約1週間後の11/12に冬期閉鎖されました)、その前に1湯を浴びても罰は当たりませんよねぇ。



というわけで含よう素 ー ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉(今回初めての非硫黄泉!)の子安温泉に立ち寄り湯です。こちらの開場期間に合わせてのチェックアウト&滝見だったわけです。

実はこちらの湯にはずっと以前に立ち寄ったことがありました(2010/12、この時です)。当時、「浴室天井の劣化により2011/5を以て閉鎖」とのアナウンスがありましてある意味惜別入浴だったわけですが、結構すぐに修復して復活したようです。周辺に集落もありますし(一定の固定需要あり)、独立したシャワー洗い場も設置されましたので人気を得たのでしょう。

エントランスは最初の母屋の前にせり出す形で増築されているようです。ではいざいざ。



上画像は公式サイトからお借りしたものです。

2010年当時は「館内撮影禁止、あとトド寝も禁止」と明記されていたようでしたが、今回はそのような記載はなしでした(目にしていなかっただけかも知れませんが)。ただ、すでに先客さんがおられたのでもちろん撮影画像はありません。

それにしても源泉温度がやや低め(35.4度)ゆえわずかに加温してのかけ流しにしているこちらの湯ですが(浴室内に源泉枡もあります)、この黄土色は実にいいですね。湯ざわりは前回キシ感があったように記憶していましたが案外さらりとしていて真湯のような感じです。源泉枡の湯を口に含むと(飲泉許可なしなので自己責任で)、もちろん金気由来の味わいがメインですが、そこに塩苦味とあとに残るわずかな甘味も。なおこの日、硫化水素臭は感知しませんでした。いずれにせよいいお湯です。



湯上がりには地元高山村産のこだわり牛乳をいただきました(しっかり美味しい)。これまたおそらく地元産のシャインマスカットも売られていましたが、やっぱり大物はそこそこのお値段でした(それでも千葉で買うよりは安いですが)。ただ、シャインマスカット、そんなに頻繁に食べてきたわけでもないですが(そりゃそうだ)、自分にとってはやや飽きる味というかそんなに「ガルル系で食べたい」お味ではないかなと思います。自分は巨峰のほうが好きだし、昔ながらのデラウェアにも捨てがたい魅力を感じますね。

さてこのあとは峠越えです。

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