その3 まずは然別湖コタンをじわじわタンノー。



冬の然別湖コタン、ぜひ一度来てみたかったのですよ!



(2022年2月9日-12日 その3)

連泊なので不要な荷物は部屋に残し、必要なものだけを持って駅前のバスターミナルへ。この日の帯広の最低気温は-15度と冷え込みましたが、気分高揚アドレナリン炸裂モードなのかあまり寒さを感じませんでした。ふだん千葉で「今日は寒いねー」と肩をすぼめているのと同一人物とは思えません(笑)。

さて、帯広駅~然別湖までは正規料金だと片道1680円なのですが(往復割引だと2900円)、右上画像のように「しかりべつ湖コタン」開催期間中のみ往復フリー切符が販売されています!これだと2日間有効で2500円とさらに安い!しかも、鹿も、詩鴨ですよ!



このクーポンは然別湖コタンのアトラクションやアイスバー、また隣接のホテル風水で使えるということで、とにかくものすごくお得なチケットとなっているわけです!でもただしかし!(後述)。



帯広駅前のバスターミナルゆえ、拓殖バスだけでもこんなにひっきりなしにバスが出入りしています(この他に十勝バスも走ってますし)。ほとんどは地元高校行きなのですが、その中にそっと紛れるように「然別湖」行きが顔を見せていますね。4番乗り場に移動して待っていると、はいはーいやってきました。ではしばし、「路線バスの旅」とまいりましょう。



十勝川を渡り音更方面へ。この道はそれこそバイクでも車でも何度も通ったことがあります。もうもうと湯気を上げているのはよつ葉牛乳の十勝工場です。

さらに進んでいくと、ん?何だか見たことがある景色が見えてきたぞ!





われわれはここで以前ジャンプしたり足を上げたりしていましたっけ(この時です=2009年)。確かこの年はタンデムツーリングだったんだけれど、途中おしんこどん母が関西から札幌入りし、合流した上で一緒にレンタカーで回ったんでしたっけ(天人峡温泉とか十勝川温泉とか大雪高原温泉とか)。そのあとかみふらの道楽館からバイクツーリングを再開したのでありました。

もちろん今回は路線バスなので観光停車などはなくそのまま通過です。ちなみにこの日バスに乗っていたのはわれわれを含めて5人、その5人全員が然別湖までの乗車でした(ちなみに帰りのバスでも全員揃いました(笑))。ここはともかくとしても、扇ヶ原展望台あたりでは5分くらい休憩してもいいのじゃないかな(路線バスゆえ法的制約もあるのかもしれませんが)。



鹿追までやってくると気温は少し上がったようでした。さらに進んでいくと、あー「森のキッチンかわい」、何度か立ち寄りましたね(この時(2018)とかこの時とか(2019))。



鹿追駐屯地の西側を通り抜けるとかんの温泉への分岐だぁ。初めてバイクで来た時には(1990年代初頭)ここから先がフカフカの砂利ダートだったんで、100mくらい進んだところで訪問を断念したことを思い出しました。初めて泊まったのはオーナーが変わって再整備されたあとのこの時だったっけ(2016)。



さ、ここから先は山道になるのでさすがに路面にも雪が残り出しました(それでも舗装面が見えているのですから全然OKでしょうが)。



扇ヶ原展望台、下車して写真くらい撮りたかったなぁ。



峠を越えるとさすがに北斜面、凍結路になりました。



そしてホテル風水(ほか)のある終点然別湖(温泉)に到着です。

いやぁ雲一つない青空&風もない上天気でありました。数日前の札幌方面石狩地区はとんでもない風雪に見舞われたようですが、山を隔てたこの十勝地方はその影響を全く受けなかったようです。というかそもそも札幌千歳空港経由で予約していたら間違いなくこの日ここには到達できなかったはずで、われわれの運の強さに「合掌(感謝)」。

そして眼下に広がっているのは‥







氷でできた施設です。ベンチも氷を切り出してます。



まずは入場料500円をお支払いします。この料金は見学料であり、温泉以外のアクティビティ(スノーモービル等)は別料金です。そもそも整備費用がかかっていますから当然ですね。

なおコロナ禍ということもあり、2022年の来村者数は10,138名だったようです(このページをタイプしている時点ですでにシーズンを終えて閉鎖していますので)。コロナ前はインバウンド客も含めてもっともっと賑わっていたんだろうと思いますが。もう40年以上の歴史があるイベントということですが、自分も20年くらい前から知ってはおりました。でも2月メインのイベントだし、







この日は平日ということもあり、こんなにお天気がいいのにご覧のとおりお客さんは数えるほどでした。コロナ禍ゆえ「密」は避けるべきなのですが、これは間違いなく「疎」そのものですね(笑)。このあとでスタッフさんの会話が聞こえてきまして、その内容は「明日からの3連休、お客さんが多いといいねぇ」という感じでしたが、この翌日(建国記念の日)もお天気はバッチリでしたし、さぞかし賑わったんじゃないかと思います!



まずは一番手前の「ジオ・イグルー」へ。内部はジオパーク絡みのちょっとした説明が掲示されてありました。左上画像ではおしんこどんが何やら撮影している様子が見えますが、右上画像の温度計を撮っていたわけです(両上画像ともマウスオーバーで別画像に変わります)。ただですね。



左上画像がジオ・イグルーの温度計で、右上画像は別の場所に設置されていた温度計です。しかしまず間違いなくこのような温度差はなかったはず。感覚的には-9度のほうが正しかった気がします。まぁアドレナリン云々で正しくはわかりませんが(苦笑)。



ジオ・イグルー内部で360度カメラを発動してみました。



続いてのこれは‥何なのでしょう?渦巻き状のエントランスから入ってみると‥



こんな感じでよくわかりませんでした。ミニコンサートスペースだったのかなぁ?





これまた360度カメラで撮影っと。



さらに先には大型スノーモービルが駐められていて、内部では関係者氏が作業中でした。たぶんこれはチャペルではないかと思われます。このコタン開催期間中にここで(正式ではないかも知れませんが)結婚式を挙げる方々がおられるのかも知れませんね。いや、写真撮影だけであってもこれはいい記念になるなぁ。



さて続いては「アイスホテル」です。ご想像の通りここに泊まれるわけですが(もちろん有料)、厳冬期用の寝袋を貸し出してもらえるとのことですから極端に寒くはないはずです(入口部をどうやって密閉するのかは聞きませんでしたが)。

ええっとお忘れの方も多いと思いますが、いちおう自分は中高大と登山を趣味としておりましてそれぞれ団体に所属し、それとは別でも春夏秋冬山に登っていた時代がありました。そんな中で冬山でも雪洞を掘って泊まったことが何度かあります。その雪洞泊まりの経験を思いおこせば‥


(特に中で調理している時は地獄絵図)

という感じでありました。ここに泊まる場合食事はホテル風水で食べて「ここでは寝るだけ」ということでしょうから、「しっかり寝袋にくるまれば大丈夫」ということなのでしょう。しかし気になることが1つ。



まさか風水まで真っ暗な中歩いてこいと?いやそれはさすがに無理でしょ(急な荒天時にはそれこそ遭難しますし)。でも周辺には「先人の悪行痕跡」もありませんでした(わかる人にはわかると思いますが詳しくは書きません)。あ、宿泊者がある時にはポータブルトイレのミニテント等が設置されるのかも。それが一番現実的だし。また行く時があれば泊まってみよう!



めくるめく未来に期待を寄せつつW親指で静かにアピールするアラ還。

さてしかし、このあたりで「アレはどうしたアレは!?」とじれったくお思いの方もおられるのではないかと思います。そう、アレですよ、自分がこのコタンに来たいと思っていたその「ご本尊」たる



ええっとそれには理由がありまして(苦笑)。それは、次のたった1枚の画像をご覧いただければ「Takemaの艱難辛苦を含めて」ご理解いただけるのではないかと存じます。ええ、木曜日の午前到着ゆえにがっくしきましたよ。というわけでこの続きは次ページにて。



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