でも大都市やお祭りなどの人ごみにはほぼ近寄らずでした。

その5 「一羽のスズメ」にてのんびり後は下川うどーん♪



やっぱりここでしょツルヌルの殿堂♪



というわけでやってきたのは、駅逓からだと車で3分かかるかかからない距離にある(かからない)「一羽のすずめ」さん。「ん?ここ、前は違う名前だったのでは?」と気づいたあなた、さすがです。

2021年に「寿苑(ことぶきえん)」からリネームしてのスタートとなりました。ただしオーナーが変わったわけではなく、一部ブロガーによると「多くの小鳥がやってくることから」との屋号変更と書かれています。もちろんそれもあるのでしょうが(営業上の世代交代もなさったようですし)、実はもう一つの理由が。それは‥



なるほどそういう裏事情もあったのですね。でも最近はライダーの利用も多いのだとか。もうネット上での影響力極少のこのサイトですが、このお宿の宿泊レポートを紹介したのはかなり最初のほうだったのかと思います(この時です)。少しはお役に立てたかもしれません。



お風呂前の休憩所もだいぶ変わっていて薪ストーブが鎮座。「あー、これってまさに『コモンルーム』だぁ!」と感じました。もっともコモンルームといっても誰もわかってくれないでしょうが、1980-90年頃のNZのYHや安宿には「立派なソファーやテーブル」が置かれている広い部屋があり、そこを「コモンルーム」と称していたのです。そしてそこには周辺の観光系パンフやチラシ、そして何よりも欠かせない「ビジターズブック」!

ネットがない時代でしたから、皆さんいろいろと書くし(発信)、次の旅人はその情報をもとにして次の予定を立てるし(着信)、2022年を生きる若者各氏にはあまりにもまだるっこいやりとりに思われるかもしれませんが、それが楽しかったのです、というかそれしかなかったし(苦笑)。なお自分が乗っていた車(1977年式マツダ323)NZ$1500で売ることができたのも、クイーンズタウンYHのビジターズブックがそのご縁でした。
ただし又聞きですが、その後かの新オーナー&車はオークランド某大橋で大きな事故を起こしてしまったということでした。自分が車を売った彼の安否は今も知らないままです(もう日本に帰ってきていましたし、まだネットが普及する前だったので)。

さてそんなわけでお風呂です。とはいえ自分は3回目の宿泊なので(おしんこどんは2回目)全然がっつくこともなく、空いている時を見はからってなのですが‥そういえば女将さんから伺っておりました。





なるほど庭では夕食BBQ席の設置が進んでいました。スウェーデントーチもよく燃えていていい感じです。さぁって、子どもたちのチームは「勝って肉をほおばる」のか、「明日帰る最後の晩餐」となるのか?(このあと情報が入りまして、「勝ち残り」だとのこと!)。

ちなみにこのチームも宿泊施設探しにはかなり苦労したようです。女将さんの話では「観光シーズンですからそもそも北見市内のホテルは混んでいるところに、コロナ禍で『宿泊療養施設』に指定されて全館一般利用不可のホテルもあります。よって北見市中心部を諦めて周縁部を探したそうなのですが、温根湯温泉とかも近年は休廃業したり素泊まりのみになった宿も多くて、うちの宿を確保するまで大変だったみたいですよ」とのこと。

でも、この日の夕ごはんが屋外BBQということを考えても、(特にコロナ禍の)子どもたちにとっては実にいい体験&思い出にもなるのではないですかね。ビジネスホテル泊では決して味わえない濃厚な時間がそこにあったはず。

さてしかし、女将さんのおっしゃる通りお風呂だけは先にバンバンしておかねばなりません。戻ってくる子どもたちは汗まみれだし云々(以下略)。





このエリアにおけるヌル系浴感の印象ですが、肌&記憶による主観では‥「塩別つるつる温泉大浴場<同 龍神の湯<滝の湯夢風泉<こちら一羽のすずめ」という感じです。ただし龍神の湯と滝の湯は同じくらいかなと。なお入浴時期が全然違うのですずめを贔屓してしまっているかもしれませんが。ただ、源泉から一番近いのがこちらのお宿ということは間違いありません。

さてそうこうしているうちに夕ごはんタイムです。この日はおとうも同宿ということで(実はこのあと釧路でも同宿するのですが)、3人での和気藹々ごはんとなりました。





ところでこちらのお宿ですが、来る度にいろいろと変わっています。初めて泊まった時には(この時です)こんな感じの夕食で(左上画像マウスオーバーで画像が変わります)、手造り感たっぷりのお食事だったわけですが(というか自分はこっちの方が嬉しい少食男子)、今回はスターター(お通し)にサラダが配膳されているだけです。しかも炊き込みごはんセットまで!コース料理ですかい!(大笑)。

なお最初の訪問時(2018)にはなかったアルコールの提供も当然のごとくありまして(これは2回目の宿泊時に確認)、今回は生ビール to 赤ワインという流れに。おっしゃれぇ



というわけでまずはスターターと炊き込みごはんチェック♪

サラダにはモッツァレラチーズもコロコロしています。で、これがまた結構量が多いんですよ(いきなりジャブ)。で、ええっとアペタイザーにいきなり野菜のチーズ焼きっすか!で、仕上げに炊き込みごはんという流れなのですね。その間にどんな料理がサーブされるのか?というか食べきれるか不安になってきました。



まずは食前酒として自家製の果実酒を各自選択して乾杯、そして赤ワインのボトルを注文してあらためての乾杯です。ええっと、中央画像奥に見えているボトルはチェイサーたるこちらの源泉冷やし水ですお忘れなく(笑)。



このあと嬉しいことに串焼きが出てきて(居酒屋かい((笑)))、この日のメインは‥ええっと中央画像の品なのですが何といえばいいんだろう?スパゲッティ麺は硬めでそこにお肉とタマネギメインの餡がかけられていり、言うなればちゃんぽんのような感じです。

そしてそしてまさかの展開!われわれもさすがにずっと飲んだくれているわけにはいかず、おしんこどんが飲み干した赤ワイングラスにこちらの源泉冷やし水を注いだところ‥





源泉のアルカリと赤ワインの酸が反応したのだとは思いますが、いろいろな成分の関係とはいえこんなに綺麗な透明ブルーになるとはびっくりでしたよ。ぜひ皆さんも(現地でも他の地でも)お試しあれ。

このあとは外に出て「ホタル観察」です(子どもたちの夕ごはんはもう終了していました)。すぐ近くにヘイケボタルの生息する池がありまして(どうやら天然系ではないようですが)、そちらに歩いていきます。残念ながらわれわれのコンデジもスマホカメラもかなり年代物ですので、光量ほぼゼロでは撮影できませんでしたが。次のiPhoneあたりで買い換えようかなぁ(たぶん次からコネクタが変更されると思うので現行機種はパス)。



宿に戻ってコモンルームへ。こちらもリニューアルされていますね。薪ストーブって以前はなかったような?(昔の画像を確認してみましたがこの角度で撮った絵がなかった)。

ちなみに宿泊施設での日帰り入浴350円って、北海道でもそうそうない料金では?なお初めて宿泊した2018年は300円でした。なおその当時は1泊2食付きで5000円という超破格のお宿だったんです。いろいろ施設に手を入れている(経費がかかる)こともあり、2022年現在では7000円~になっていますが、それでもお安いです(今後はまた変わるかと)。

というわけでツルヌル湯を夜もタンノーしつつおやすみなさい♪



明けて翌朝、この日もいい天気です(もっともいいお天気だったのはこの日までだったのですが)。朝ごはん前にちょっとお散歩。ホタルの池はこんなふうに整備されていたのですね。こちらのお宿及び夢風泉からならすぐですので、7月にお泊まりになる方は是非ともというところです。



キミは小太郎くんのおかあさんかな(名前失念)。朝ごはんもしっかりいただいて出発‥前にまたもお散歩です。



コイの池にエサをやり(宿泊者はエサ無料なんです)。



足湯エリアにやってきました(アブが多くて足湯はパス)。



そしておとうを見送りました。相変わらずの大荷物♪今度は釧路でね。



石北峠を越えて上川へと入っていきます。この日は土曜日でしたが比較的車の数は少なく快調に(安全速度で)進行します。何たってメイン国道ですからね(この言葉の裏に隠された慢心に注意)。

もっとも、上川までは片側一車線でほとんどイエローラインの「この道」しかないので、大型車がいたりすると途端に「大名行列」が出来上がってしまいます。この日も大雪湖の先あたりから上川の市街地まで、「超長大名行列」でしたが仕方ないかな。ゆっくり目なりに流れてはいましたし。



ライダーさんもその昔と比べれば少ないとはいえ、時々すれ違います(というか昔が異常レベルの数だったのかも)。自分も今のバイク(VFR800X)に乗り換えてからは北海道で走っていませんが、キャンプにこだわらなければ(もう全然こだわってない)「トップケース+その上に多少積み」くらいでタンデムで走れないかな。久々に‥とも思います。

あ、右上画像なのですが、たぶん間違いなく「ホテル層雲」の建物でしょう。今を去ること41年前、修学旅行であの建物に泊まったはずです。今は廃業して廃墟化しているそうですが、2011年9月までは営業していたようです。というか、実は層雲峡温泉ってその時にしか入浴していない気が‥(苦笑)。



そしてようやくR39が高速道と出会うのが上川層雲峡IC。どうやら大名様(先頭の大型車)もこちらをご利用の様子でしたが、追い越し車線もありさすがに平均速度は上がります。でも2つめの愛別ICで早くも高速を下りまして、ここからは道道を北上です。



蕎麦もまだ花の時期には少し早い?あ、このダム前に行きました。

実はこの手前の「協和温泉」に立ち寄ろうかなと思っていたのですが、どうやら源泉浴槽(炭酸冷鉱泉)は2人も入ればいっぱいらしい大きさで、しかもその源泉は3kmほどの距離をパイプで引かれていることもあり、アワアワ感は「ほぼ飛んでいる」ようです。

というわけで「今回もパス」してしまったわけですが、その一番の理由は「このあと待ち合わせがあり、実はその方(tettさん)との待ち合わせでは自分たちがほぼいつも遅れて到着していた」ことに他なりません。ここで一浴となると、やっぱり時間的に危なっかしくなりそうなので。でも一度は浸かってみたいぞ協和温泉。



待ち合わせの場所は下川町のうどん店「みなみ家」さん。岩尾内湖まで来たところでtettさんに連絡を入れました。ここからなら下川の市街地まで30分と少しなので時間的にはかなり余裕。いや、余裕がほしかったのですよ。折角だからここにも立ち寄ってみたかったので。それは‥







高さはそれほどでもありませんが確かに「長城」です。



1つ1つの岩には、その岩の関係者によるメッセージが。



正門上の見晴台?にてまぁお約束画像ですね。

それにしても「何でここに『万里の長城』を?」。と思って観光協会さんのサイトを見てみたら、

「きっかけとなったのは、当時の役場職員が出向いた中国旅行。万里長城の見学を経て、住民主体による手づくり石積みのアイデアを得ました。ちょうどその頃、町内の農地・草地造成の際、土から掘り出された多くの石が未利用のままだったこともあり、それらを活用して「ミニ万里長城」の築城を提案したことがはじまりです。」(観光協会サイトのこちらのページから引用しています)。

なるほど、造成の過程で出てきた石というか岩の有効利用だったんですか!ある意味すごいアイデアです。すでにこの桜ヶ丘公園を囲む2000mの「築城」が完了しているようで、本家のように「さらに延ばすぞ」という野心はないようですが(敵がいるわけじゃないので当然)、よくやりましたねぇ。



さてそのあとすぐに待ち合わせ場所のみなみ家さんに到着。待ち合わせより早め到着だったのでtettさんはまだのご様子。このお方とも1990年代半ばあたりからの繋がりなのでもう四半世紀なのですよ。そしてこちらのみなみ家さんも、2006年に旧店舗にてお昼をいただいて以来で、数年前からはツイッターで相互フォローをいただいています。2020年にもおじゃましています(その時のページはこちら)。

それにしても、なかなか頻繁に足をのばせない下川町、このみなみ家さんの真向かいにあるお蕎麦屋さんも気になるんだよなぁ。いつか「うどんではなくお蕎麦を食べる日」は来るのだろうか?(右上画像マウスオーバーで別画像に変わります。ホントに真正面です)。

やがてtettさんも到着し、久々の再会に「いやいや」「まぁまぁ」のご挨拶のあと店内へ。お店はコロナ対策で席数を減らしているようで、あとから来たお客さんは「待ち」となっていたようですのでいそいそ行動というわけです。そんなわけでお昼ごはーん!





この日も暑かったので3人とも「冷」を注文です。うどんの麺は地元産の小麦「ハルユタカ」を使用なさっているそうで、コシは強すぎず弱すぎずの中庸。自分としてはむやみにコシばかり強いうどんよりこっちの方が好みですし、ええ、それぞれ美味しくいただきました。角煮も美味しかったしトマトの天ぷらも美味でした。

忙しい時間でしたが、ご主人もわざわざ出てきて下さりお互い「初のご挨拶」となりました。またおじゃましますのでよろしくです。

ただ長居できる時間ではないですし(日曜日の)ランチタイムど真ん中)、いかんせんお互いの真正面に聳えるアクリル板ゆえになかなかマスク&アクリル越しの会話が成立しません(そもそも店内であんまり喋るべきではないでしょう)。これは場所を変えてどこか‥でも別の店でも同じことか‥そ、そうだ!



というわけで、セイコマで飲み物を購入して再び万里の長城へ。この時は「われながら冴えてたなぁ」と思いましたよ。しっかりチェックしていてヨカッタ。



ハイこちらです。絶妙の歓談スペースでしょ。

この日は下川町でも最高気温が29.7度と高く、でも湿度は高くないので日陰だと快適に過ごせました。多少風もあったことからここでの休憩はベストでしたね。いろいろ話しましたが、tettさんの飼い猫である「さくら」ちゃんについてのお話が一番多かったかな。齢を重ねてなかなか世話も大変そうな様子でした。ただこの約2ヶ月後、さくらちゃんはお空に旅立ってしまったということで残念です(合掌)。




(ご尊顔掲載許可済みです。しかしtettさん、色白だなぁ!)

ではでは、われわれはここから南東方面へと進みます。土曜日だし、どこのお宿も混んでいるかと思いきや?(以下次ページ)。


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