− 慣れ親しんだ栃木福島界隈をあたりをほぼ再訪 −

(2016年3月6日)

いやぁ、本当に今年に入って温泉に行ってないです。年始明けに箱根で数湯、1月中旬に奥会津の湯、月末に初別府で10湯くらい入りましたが(リアル世界で物議を醸したようですがここでは触れません)、要は温泉行動は1月に3回あったとはいえ、2月に至っては千葉の富里市の日帰り温泉にちらりと寄っただけです。

というわけで、そろそろ少しはバンバンせにゃいかんだろというわけで、日帰りですがお出かけしてきた次第です。お天気はこの日の後半崩れるという予報&雪が少ないとはいえ複数の峠越えを考えていたので、気温は高かったのですが念のためバイクは封印して車で出発です。

もっとも、車(フォレスター)も、すでに17万kmを走ってきたお疲れさまレベルであり、実は今月末に新しい車に乗り換えるつもりなので、そうなると「ラストラン」が秒読みだったりするのですから少しでも乗ってあげたいわけですがね。あ、次の車もフォレスターですよ(笑)。



そんなわけで日曜日の朝6時台に東北道を北上し、まずは大谷PA内のドトールコーヒーで朝ごはん。朝ごはんは基本的に欠かさないTakemaですが、お出かけ日の朝ごはんは家で食べず道中で食べます。コロッケとかが多いんですがこの日はコーヒー&サンドのセット。

西那須野塩原ICで高速を下りてR400を進んだわけですが、さてこのあとはどうしようか、実は塩原温泉はかなり手薄なのでもう少し入ってみたいと考えたわけです。しかし‥



まぁ1軒1軒聞いて回れば済む話なんでしょうが、半世紀と少し引っ込み思案を貫いてきたTakemaですのでその勇気もありません(ええっと、それは「面倒くさい」という語とほぼ同義でもあります)。というわけで‥





しかしあに図らんや、3つある共同湯のどれも話し声がしたりお湯を流す音が聞こえてくる状態でした。まぁいいや、それじゃ一番小さな中の湯で先客さんが出るのを地味に待とうかということに。

しかし先客さんもさるもの、長湯まったりモードでしたので撮影は諦めました。まぁ何度も撮ってるし別にいいよねとそれほど悔しくもありません。でも無意味に脱衣場の説明書きを撮影していたあたりに深層心理下の「無念の情」があったのかもしれませんね(上画像マウスオン)。



 
湯上がりに源泉地帯を眺めたりしていたら(上画像マウスオンで拡大)、御年70歳くらいのご夫婦が車でやって来ました。道路真ん前の寺の湯の扉を旦那さんが開けたところでこのご発声。

 
 

というわけで塩原新湯訪問終了。R400方面に戻り始めたわけですが、あれれ、この雪の少なさゆえ元湯への道路も開通しているんですね?(冬期閉鎖というわけじゃないのかもしれませんが)。というわけでそのまま元湯方面へと引き寄せられていくTakemaでありました。

元湯界隈が眼下に見えてきたあたりで「車の数も少ないし久々にゑびす屋に行ってみようか」と考えました。でも人気の湯ですからねぇ。



結局浴室内には先客5人で湯画像などは望むべくもなし。まぁそんなことだろうなとは想像しておりましたが(笑)。たぶん10年ぶりくらいの感じですが、ここはいつか宿泊してバンバンしたい気もします。

さてここからはR400で峠を越えて会津方面へ。お昼前になりましたので田島駅前のお蕎麦屋さん、2軒のうちいつもの「みやもり」さんへ。



前回「うちの駐車場はここにあるからね」と言われていたのでそこに車を止めたら、ご主人が出てきてくれました(特に習志野ナンバーにはチェックがきびしいようです(笑))。というのもご主人は以前わが地元市川で長年お仕事をなさっておられたそうなので。

さすがに日々の営業の中でTakemaの顔までは覚えておられませんでしたが、「いくつかのキーワード(謎)」により「なるほどコイツは!」と思い起こしていただけたのか、せいろ蕎麦にたっぷりのおしんこ盛り合わせが付いてきました(嬉)。

このあとお店はお昼時となりどんどん混んできたのでご主人に食事後のご挨拶はできませんでしたが、やっぱり南会津の田島で蕎麦といったらここだなぁ。蕎麦そのものはもとより(もちろん美味しいです)、何気ない会話が楽しめるお店こそ「また行こう」という気にさせられますからね。

さて続いては‥ですが、この日はあくまで日帰り予定なので帰りのルーティングも想定しつつ動かなければ。それはつまり「奥会津の大塩温泉とか檜枝岐方面とかに進んでしまうと、「『行きはよいよい帰りはコワイ河童の三平どこへ行く?イヤー!』を地でいく」ことになるというわけですよ(何言ってんだかわからないよとおっしゃるあなたはナウなヤングですね)。

というわけで自制心豊かなTakemaは北上も西進もせず‥いや、小さな湯望とともに「北東に進路」をとります。というのも、下郷からは白河方面に抜けられますからコレならママも安心さという精神安定のトライデントシュガーレスなのです(もういいって)。

で、最初は「弥五島の共同浴場でいいかな?1度しか入ったことないし」と思っていたのですが‥



あれだけ温泉宿があるのだから入浴客だって分散するはず、スキー場等の施設も近くにないしもとより今はオフシーズンと思われますし狙い目?と考えた次第です。

しかし、いざ行ってみると案外日帰り入浴対応施設が少ない?直前でネット検索しましたが、どうも要領を得ないサイトが多いんです(「日帰り入浴応相談」とか)。「入湯手形」は宿泊客だけが入手可能ということのようだし‥。

それよりも、2010年の1月に宿泊していた「民宿 会津野」さんが2012に火事で全焼してしまっていたということのほうがショックでした。幸い死傷者はいなかったようで何よりですが、火の回りが早かったのか宿帳なども持ち出すことができなかったのだとか(原因は漏電?)。いずれにせよ残念なことです‥(宿泊時のページはこちら)。

そんなわけで温泉街をぐるぐると回った上で‥





ただこの先客さんとおぼしき車の数が気になりました。しかし、駐車場まで聞こえてくる女性の方々の笑い声に「うん、これは大丈夫」との意を強くしたわけです。おそらくは日中の宴会か何かではないかと‥。女性陣メインともなればさらに男湯は空いているのでは?(期待増)。

玄関で入浴を乞うとOKとのこと。階段を上がり入浴料を支払うともうすぐ目の前が浴室入口でした。女将さんが自ら男性浴室の灯りを点けたところで貸切湯確定です。うむ、こちらの宿選択で正解!というわけで‥





ちなみにこの前後のタイミングで、この画像を撮影していたスマホを排湯口に落としてしまうというトラブル事件事故発生!もっともこれがいまだ防水仕様ではないらしいリンゴ社のモノであったら全てがおしまいだったでしょうが、Takemaのスマホは国内メーカーの防水アンドロイドでしたので事なきを得た次第です(大笑)。ついでにいえばSIMフリーの格安スマホですが何か?(笑)。

さてお湯ざわりはまさにさっぱり系のすべすべ感。加水はしていないようなので熱い投入湯を口に含んでみましたが、これまた「サパーリの湯味」で、こんな湯に毎日浸かれたらホントにいいよなぁ。湯上がりにも50男のTakemaの柔肌がモチモチしておりましたよ(想像しなくていいですが)。

さてそうそう、スマホは無事でしたが湯上がりに車まで戻ったところでびっくらポン!げげ、うそっ!



というわけでここまでデジカメで撮ってきた(と思っていた)動画等も全て水泡に帰すというか、いやそもそも撮れていなかったんだから「撮らぬ狸の皮算用」と言ったほうがいいのか?(何言ってんだか)、まぁいずれにせよ、スマホでもこうして一緒に撮っておいてよかったですわ。

それにしてもソニーのデジカメ、カード未挿入時の警告表示が小さすぎですよ何とかして!前にも一回やってたよなぁ、あ、自分の確認動作&注意力が全然ダメってことを無視しての正当化ではありませんが(苦笑)。



そんなわけでみやもと屋さんをあとにしていざ帰宅方向へと車を走らせます。途中GSに立ち寄ったら右上画像のようなパンフレットをいただいたのですが、残念なことに2015年(昨シーズン)版でありました。まだ今年バージョンはできていないんでしょうね。



甲子道路(R289)を白河方面に進んでいきますが、それにしても雪が全然ない!そこそこ標高を上げたところに位置する道の駅しもごうでも周辺の様子はご覧の通り。もちろん路面にも雪はなく、これならバイクでも問題なく来られたよなぁと‥。いや、まぁフォレスターのラストランすぐ手前だから‥。

さてR289から旧那須甲子有料道路(現県道290号)経由で那須湯本へ。ここで本日の〆湯をと考えていたわけですが、実はここに来るまでは「せっかくだからまだ入ったことのない宿湯に浸かる」つもりで、何となく頭の中に残っていた宿名記憶の中から「旅館 山快にしよう」と考えていたわけです。

で、おそらくはメインストリート沿いだろうと思いつつ坂を下っていきますが、あれれ見落としたかな?温泉街終わっちゃったぞ?でももう一度Uターンするのも面倒だなと思ったところで‥





というわけでやって来たのは「老松温泉」の駐車場。到着時には予想外にも他の車の姿がなく、「こ、これってもしかして貸し切りかも?」と期待しちゃいますが、川の上流側から歩いてくる人もそこそこいるはずなので、あまり大きな期待はしないようにしました(笑)。

建物まで歩いていくと軽自動車が止まっていて、車内におられたのがご主人でした。入浴を乞うと、





階段を下り、暗い通路を歩いた先にある浴室へと進みます。床なども塩ビのシートの下が抜けている部分があって、平らそうな所を歩くよう気をつけます(少しでも長持ちするようにね)。で、服を脱ぎ、扉を開けると‥





老松温泉に初めて来たのは2008年のことでしたが、その時にはまだ手前の浴槽にも湯が満たされていましたしおばあちゃんもお元気でした。しかし時は流れ、「いまやいつ廃業してもおかしくない」温泉として有名になってしまったわけです。浴室に関しても、おそらくは日々の掃除の手間を考えて湯を張る浴槽を1つだけにしたのでしょう(違ったらごめんなさい)。



そんなわけでお湯をタンノー(案外あっさりした感じの湯味でした)。ご主人がおっしゃるほどぬるくはなく適温(加温しているから)で、しばらく浸かったり浴槽脇で休んだりを繰り返していましたが、次のお客さんが来られたので少々話をした上で湯を上がりました。

そんなわけで玄関から外に出ると、同じ場所(車の中で来客待機中)におられたご主人が「早いね、もう出てきちゃったの?」とひと言。「いや、今日はこちらで4つめの湯なので」と答えると「そりゃ、バカだね(笑)」。お互い笑い合ったことはいうまでもありません。

このあとしばしご主人と歓談。若いころはラリーなどにも参加するなど多趣味だったそうです。「ここもね、自分としてはもう閉じたいのさ。全部1人だけでやってるし。でもマスコミ(TV)の取材が多くなってね、ここ2年で15-16回くらいは取材に応じてると思うよ。その結果というかさ、逆にお客さんが増えちゃってやめるにやめられないのさ。少し前もW○W○W(伏せ字の意味全くないなー)関係の取材申し込みがあったんだけれど断ったよ。」

そんなふうにおっしゃいながらも結構話し好きなご主人といろいろ話しているうちに、「こちらのご主人、何だかんだで今の生活を結構楽しんでおられるのかも?」とお見受けしました。まぁいつまで今の形態で入浴が可能なのかはわかりませんが、「もう間もなく廃業」ということはないのかなと(あくまでTakemaの憶測にすぎませんが)

このあとは寄り道もせずまっすぐ帰ってきました。現フォレスターから新フォレスターへの乗り換えまで残り3週間弱、現車は今日も頑張ってくれたねぇ。あ、でも最後の最後にバリバリ走ってもらうつもりなのでよろしくね(笑)。

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