[2023夏東北編もくじページへ] - その7 森吉山ダム堤体内見学、お昼ごはんと温泉と - 「森吉ダム(太平湖)」に続いては「森吉山ダム」にやってきました。 |
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(2023年7月28日-8月16日 東北編その7) |
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というわけで広報館に到着したのは11:53。何だよそれでもぎりぎりだったぢゃないかというご意見はともかくとして、見学者たるわれわれの訪問時間としては早すぎず遅すぎずの絶妙タイミングだったかなと。それにしても熊、やたら出ているなぁ、しかもこの広報館の付近には特に頻繁に(苦笑)。 |
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しばらくデッキテラスなどで景色を眺めていたあとで案内の係員さんが登場し、お隣の管理事務所へと案内されました。こちらは一般の観光客は入れませんし、この時間の予約客はわれわれだけのようで「三階滝ミニハイクに引き続きこちらもわれわれのみのお楽しみ」と相成りました。2023夏はインバウンド客を含め全国各地の観光地に観光客が押し寄せたようですが(後日談ですが出張で行った2023秋の京都とかはとんでもないレベルでした)、探せばまだ穴場はあるというお手本みたいな感じです。 |
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ページトップの画像と似通ってはいますが、こちらは管理事務所からということもあり、真下に船を下ろすレールが延びています。同じような画像ですがこういう違いだけでも嬉しいのが素人たる所以です(笑)。続いては見学に先立ち事前学習に入ります。 |
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この森吉山ダムはロックフィル式であり、同じ方式のダムで自分が訪問したところでは古くは完成直前の高瀬ダムをヘルメット着用のキスリングを背負って歩いたり(ダム完成が1979年ですからとてつもなく古い話です)、あと思いつくところでは福島の四時ダム(ダムサイトで水が汲める=こちらのページ)、北海道だと‥おっと忘れちゃいけない王者十勝ダムがロックフィルでした(その時のページはこちら)。 |
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なお左上画像はそのコア部に充填されている粘土質なのだそうです。これが不透水層として機能するというわけで、森吉山ダムの場合コア部の高さは89.9mもあるのだそうな。さすがに平成も後末期に完成した新しいダムですなぁ。 |
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洪水にならぬよう一定の量しか流さない‥ハイわかります。 |
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試験湛水当時の写真も見せていただきました。増水時はもちろん治水ダムとして下流に一定以上水を流さぬようにするわけですが(その場合は下部の常用洪水吐(こうずいばき)から排水)、いよいよの場合は非常用として上部洪水吐から一気に流し、ダム本体を守るというわけです。 |
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このあとは管理事務所から車にて某所まで移動です(某所手前にて解散なのでわれわれも車で移動)。 |
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その某所入口の扉を開けていただき、このあとはいよいよ森吉山ダムの堤体内部へと入っていきます。うわーい涼しいわぁ(単純な感想)。 |
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階段を下りていき‥おお、いよいよご本尊の奥深くへと向かいます。 エレベーターで一気に堤体地下60mまで下降します♪ |
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途中階のない長ーいエレベーターです。ちなみにわれわれが乗ったことのある「途中階なし最大高低差のエレベーター」は‥あそこですね、来年(2024)から一般開放される黒部の下部軌道-上部軌道へと上がる、トロッコも乗せられる「竪坑エレベーター」ですね。あちらは200mありました(その時のページはこちら)。 |
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(でもたぶん非常時に乗降できる階はありそうな気が) |
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ま、そんなことはどうでもいいので先を進めます。まずは放流ゲート室へ。 |
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階段を下りた先にゲート室があります。森吉山ダムは治水のほかに灌漑や上水道、さらには発電も目的とした多目的ダムであり(先ほど船に乗っていた森吉ダム(太平湖)は発電メイン+αで治水)、たとえば灌漑用水などは季節によって需要量が大きく異なるため、ここで放流量を調節しているというようです。もちろん渇水時や異常増水時に洪水吐だけでは安定排水が出来ない場合などにもバルブ操作で放流量を調整します。 |
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放水流はこのゲート室の真下を通っているはずですが、当然このゲート室とは密閉された状況にあるわけですし。ところでこのような設備の設計耐用年数っていったいどれくらいなんだろう?(このゲートバルブでは、密閉性は高いが早目の劣化が避けられないゴムをあえて使っていないということのようです)。なお、バルブには一部に切れ込みが入れられており、通常では放流量がゼロになることはありません。 |
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(さすがに点滅したりはしていませんでしたが) |
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と、ここで案内係員さん「もしよろしければお写真をお撮りしましょうか?」とのまさかのガイドさんサービスにて、終点部分にてお願いした次第です。 |
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(Takemaの頭部もね) |
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おそらくは案内係員各氏には「案内中ここで記念撮影をすべし」というようなミッション指示もなされているのでは‥いや、そんなことを想像するのは無粋ですよね、いい写真をありがとうございました。それはともかく、いかにデコレーションしても左側に見えている「まごう事なき業務用のスイッチ&配線ライン」とのミスマッチはいいですね(笑)。 |
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しばし歩いて発電室前へ。職員の方の移動用に自転車が停められているのがなかなかいい感じです。堤頂部のロックフィル部分の長さが786mということですからその内部の基礎監査廊だって同じような距離があるでしょうし、確かに自転車での移動は効率的でしょう。やっぱり乗車中はライトオンなのかな?(どうでもいい話)。 |
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水力発電の発電機って大型のものを(ほぼ写真でしか)見たことがないのですが、たぶん右側画像が発電機(の上部)なのでしょう。お釜のような形状の左上画像ですが、接続されている鉄管の径が明らかに太いので、あちらは東北電力行きの発電用水に関する計測機器なのかも知れません。 |
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上のほうで「轟音」と書きましたが、その音の発生元は足元にありました。管理用発電機を通り抜けた水が足元数m下で怒涛のごとく暴れまくっていたのでした。その水量は最大で1.3立方メートル/秒だといいます(この場で聞いてもいたのですが、具体的な数値をすっかり忘れていたのでいまネットで調べました)。 |
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来た道を戻り、再びエレベーターで上がって外へ。それにしてもこんな変哲もないドアの向こうに地下施設が長く延びているとはびっくりです。 |
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ちなみに工事関係者の方以外誰もいませんでした。当然か。 向こうには広報館と管理事務所、取水塔が見えています。ん?この小屋は? |
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「堤体観測所」でした。ダム堤体の歪みをミリ(かセンチ)単位で常時観測しているものと思われます。なおまず間違いなく無人の施設だと思いますがエアコンの室外機は元気よく稼働しておりました。いわゆるデータサーバー室でもあることから温度管理が必要なのでしょうね(幸い電力については自前なのでコストはかかりませんし)。 |
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さてそんなわけで森吉山麓から移動しましょう。あ、でもお昼ごはん食べてない‥でも近隣にはしっかり食事処がありますので大丈夫。 |
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営業時間も15:00までだと知っていたので実はこの時点では余裕のよっちゃん酢漬けイカでありました。しかしですね。 |
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この看板を目にした瞬間は、「美味しい洋食ぱくぱく」から一転して「お昼ごはん難民」たる奈落へと突き落とされた感覚を抱きましたよ。 |
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(言語の乱れはお許し下さい) うむ、『定食屋の定食屋たる基本』を網羅しております。 でも、このそれぞれが気になります。このお店の気概に乗りまして‥ |
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ええっと、ご想像の通り?無難っぽくみえる冷やし中華はTakemaが、そしてチャレンジングな冷やしカツ丼はおしんこどんが注文しました(手打ち餃子は分け分け)。冷やし中華はオイシカッタ。手打ち餃子も同様です。さてそうなると気になるのが変わり種メニューの「冷やしカツ丼」ですが? |
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ええっと、空いていそうですね。さすが平日の午後ど真ん中! |
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しかしわれわれが入場しようとしたところで管理人さん自らが出てこられました。そしておっしゃることには、 |
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」 |
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うーむ。一瞬(だけ)躊躇しましたが、おしんこどんの「入ってきなさいよ」との言葉に背中をすんごい力で押された(ような気がした)のでお言葉に甘えることに。おしんこどんはその間休憩室(冷房中)にて待機ということになりました。管理人さんと話していたのかな? |
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まぁこればかりは仕方がないです。お湯の素性はナトリウム・カルシウム-硫酸塩泉で、源泉温度が低いため(31.6度)加温されていますが循環はなく掛け流されています。この日は気温が高かったため浴槽内湯温も抑えめで、硫酸塩泉系温泉にありがちな「きっちり感」(微妙な表現ですが)はほぼ感じず、逆に柔らかさを感じたほどでした。 |
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