− 三連休パスで青森行脚 その1 −



うふふー飲むぞ食うぞーっ!いや違った、列車旅を楽しむぞーっ!

2004年1月には「雪の只見線」を目指し、2005年1月には「雪の五能線トライ」、そして2006年10月には「黒部峡谷鉄道」と、だいたい1年に1回は「鉄の旅」をしてきたTakema&おしんこどんなのであります。しかし「雪の五能線」は豪雪による不通で乗車は叶わずKO負けで要リベンジだったのでありますが、今回ようやく完乗することが出来ました。「どうしてこんなルート取りを?」と不思議に思う区間もあるとは思いますが、まぁそれはそれ、行ってきましょー乗ってキマショー♪


(2008年1月12日−15日)

というわけで今回利用したのも2004年同様JR東日本の「三連休パス」だったのですが、あれー、いつの間にかグリーン車用の設定が無くなっちゃってるんですね。4000円アップでグリーン車に4回乗れるというのは大きなメリットだったのに。
左が2005年のもの、右が2008年のもの。東京〜八戸・秋田〜東京の新幹線のみならず、それ以外にも2区間グリーン車を利用できて4000円アップというのはかなりC/Pも高かったんですが、もう復活はないだろうなぁ。
3日間乗り放題ということは、出来るだけフルに利用しなければもったいないオバケが出てしまうという貧乏根性に支えられ、東京駅6:00発の臨時「こまち・はやて71号」に乗車。秋田までは4時間20分くらいかかりますから結構乗りごたえあり。というわけでとりあえずは秋田気分を味わわんと駅弁&高清水ワンカップで「朝の宴」を始めたTakemaでありました。

ところでこの6:00始発の臨時便、思いがけずガラガラ。2005年のほぼ同じ時期、東北&秋田新幹線グリーン車はほぼ満席の盛況だったのに。今回グリーン車がどれくらい埋まっていたのかは確認しませんでしたが、もしかしてあの時のグリーン車利用客の多くが三連休パスだったのかしらん?(笑)。



おしんこどんはまだお酒タイムにあらず。Takemaは最近危機が叫ばれつつある毛髪のチェックにいそしみます(笑)。

さて少々の遅れはあったものの問題なく秋田に到着、そのまま秋田始発の快速「リゾートしらかみ3号」に乗り込みます。こんな特別列車が運行されるようになった当初は「あー、五能線もすっかり観光路線になっちゃったのね」とひそかに嘆きつつ「こんなこしゃくな名前の列車に乗り込むことはあるまい」と勝手に思いこんでいたのに、今回「始発駅から終着駅まで完乗」するというのですから時代(Takemaの脳内時間)は随分流れたのね。アタマの外見も中身もまるくなりつつあるということにしておきましょう(笑)。

他のお客さんはまだあまり見られませんが、おそらく東京発の2番列車(定期)が到着すればぐぐんと混むことになるのでしょう。予約時に聞いたところ「あと6席で完全に満席」ということでしたから。ちなみに3両編成のうち2号車は何と「お座敷モードに転用可能な半個室ボックス席」!4人用の席ですからわれわれ2人だけだと「相席」になってしまう可能性も高いですが、5時間近く乗車することを考えればかなーりお得感ありですね。当然このボックス席から予約が入っていくんでしょうけれど。

そして予想通り、発車5分前になってどやどやどやと一気にお客さんがやってきました。こまち1号とこのしらかみ3号との乗り換え時間は10分。当然こまちが遅れれば待つんでしょうが、それにしてもせせこましいのはどうも性に合いません。買い出し時間だってないとろくなことにならないのは、あの只見線小出駅の例をみれば間違いないところでしょう(ま、あれは「怪我の功名」だったんですけれどね(苦笑))。

というわけで、駅コンコースの中でも大きめの駅弁売り場で2種類の弁当、そして駅ビル内の酒屋にて地酒の冷酒を2本それぞれ買い込んだというわけです(実はおしんこどんは職場へのおみやげも買ってたっけ、着いたばかりだけれど秋田のみやげを買えるのはここが最後なので=もろこし)。

「雪の茅舎」は本荘の由利正宗の酒蔵だし、「喜三郎の酒」は能代喜久水酒造だしということで嬉しいですね(ま、今回本荘には行かないけれど細かいことは言いっこなしということで)。足らなくなっても車販はあるし‥って、まだ飲むつもりなのかっ?(笑)。

そうして、このお酒とお弁当との華麗なるコラボレーションこそがこのページのトップ画像としておさまっているというわけですね。あー、幸せだなぁと思った一瞬でありましたわ。

列車は東能代で進行方向を変える関係上少々停車します。となれば本格 or ハンパもん or にわかを問わずの鉄道ファンの皆さんがパシャパシャと車両やら駅やらの写真を撮り始めるわけです=Takemaもその一人。それにしても、かつてのフィルムカメラ全盛時代には「1枚を撮る」のに皆さんもっと時間を掛けていたような気がしますが、最近は「1枚の価値」が薄れたからか皆さん結構高ずとかがおざなりな気がするんですけれど‥気のせい?ま、もちろんその分「場所がすぐ空く」し、「本格」の方々はどちらかといえば線路側から「走る列車を撮る」ほうにシフトするはずですからもともとそんなに乗っていないのかな?

おっとそういえば「撮影隊」ではなく「録音隊」に属する人が車内のスピーカーに向けてレコーダーをかざしていたっけ。鉄ちゃんはカメラマンのみにあらず、もっと奥が深いということを忘れてた(笑)。

ところで、隣のホームにはこの列車の38分あとに発車する岩館行きの普通列車が停まっていました。本当はこういうホントの普通列車で各駅に停まりながらのんびりと移動する方がいいに決まっているんですが、そうもいかない理由があるんですね。只見線ほどではないにしても、この五能線も運行本数が少ない区間が存在します。たとえば深浦から弘前方面に向かう場合、9:45発の弘前行きを逃すと次の普通列車は‥

いわゆる日中の運行が全然ないというのは、この区間の旅客需要の少なさと、朝夕の通学客である学生の利便を考えてのことだということがよぉっくわかります。しかし旅行には全くもって不向きですわな。

ちなみに、明るいうちに東能代から川部(弘前)まで普通列車で抜けようとする場合、前述の9:45発深浦行きは実は東能代が始発(7:53発)ですから可能は可能ですが、東能代に泊まるのでなければ東京からの場合前夜発の寝台特急を使わなければならないんですね。しかし前夜発となると「三連休」の枠外ですから運賃も特急券も寝台券も‥うーん、こりゃやっぱり非現実的です。というわけで、

という結論に達していたわけなのであります。ま、Takemaが本来「リゾート好き」というタイプではないということは、このページをお読みの皆さんはよぉっくわかっておられると思うところが嬉しいやら悲しいやら(笑)。



ホームにバスケットボールのゴールがある数少ない駅=能代を越えると、徐々に線路もくねくねと‥



車内は案外と淡々とした雰囲気で‥おお、海が見えてきました!穏やかみたいです



時に太陽も顔を出す天気の中、トンネルにはいるといきなりこんな照明が!

というわけで列車はほぼ中間点ともいえる深浦に到着。列車交換のため数分間の停車ですが、このホームに降り立ったのはちょうど30年ぶりなんですよねぇ。その30年前のことについてはこのページに書いたのでここでは略しますが、それにしても30年とは!



とはいえこの時は別に感慨も何もなかったです(笑)

さて列車は再び北上開始。30年前にも見たであろう景色が当時とは逆方向の横に流れていきます。いや、全然覚えていないんですけれど(笑)。しかし、30年前と今とでやってることがほとんど変わってないというのはわれながら驚くしかないですね。全然進歩していないということか、当時中学1年生のTakemaにあまりにも先見の明があったということか‥。

というわけで、そろそろくるんじゃないかと思ったでしょのお約束♪

「あぁリベンジ成った五能線動画」

鉄ちゃん以外には飽きること必定の?鉄道動画です。ひねりも何もありませんしとっても長いです。興味ある方だけご覧下さいませ♪

Wmv形式、5.15MB、2分19秒


深浦の次の停車駅は千畳敷。このあたりの国道は最近(2004・2006)も通ってるんですが、特に2004年にはここ千畳敷に泊まってるもんなぁ、そう、駅ホームの奥に見える民宿「おさらぎ荘」に!それこそ中学生の頃から「東北大好き」のTakemaですがついつい懐古の情が満ちあふれ(笑)。

ちなみにここ千畳敷駅では10分だったかの停車時間があり、国道を挟んでの反対側(千畳敷側)に行ってもいいですよとのアナウンスがありました。発車数分前に列車のホーンを数回鳴らすので、それが聞こえたら戻ってきて欲しい、聞こえる範囲までの散歩にしてほしいというような内容でしたが、風が強くって千畳敷本体というか波打ち際までは行きたいと思いませんって。

というわけで、他の方々同様定番?の撮影場所まで行って記念写真となったのでした。いやぁ寒いサムイ。でもこれはついさっきまでヌクヌクの車内にいたからなのであって、しばらく外をうろうろしていれば十分耐えられる感じなのですけれどね。「雪の五能線」を目的にして訪れてみながら、いざ現地で寒いサムイを連発するというのは、何だか鈴木牧之がすでに江戸時代に「北越雪譜」の中で書いていた通りの「雪国を知らない物見遊山客」そのままですね(笑)。

前にもどこかのページで書きましたが、「北越雪譜」についてはWikipediaなどでちらりと見ていただければ幸いです。

Takemaが列車を撮影していたらそれをまたおしんこどんが撮っていたりして(中央画像マウスオン)、こういうのを「ミイラ取りがミイラ」とはじぇったいに言わないはずですが何だか心が弾みました(謎)。それはともかく、千畳敷駅真上の斜面のツララは立派ですねぇ。これだけの地下水がこの斜面からしみ出ているってことでしょうか?とすれば結構やばい崖なのかも?(高さがないから大丈夫か)。

五所川原から先は海から離れて津軽平野側に入るというのはそれこそ「勝手知ったる何とやら」ですから、車内の皆さんの動きもだいぶ落ち着きました(自分もね)。しかしこのあたりにはたーくさんのいい温泉があるんだけれどなぁ。ここで降りちゃうとそこから先の行動が危ぶまれるので‥涙の通過です(笑)。共同湯じゃなくて宿泊できる(しかも駅から近い=今回の場合これ重要)温泉宿があればいいんですが‥。
と、この直後、リンクをお願いしているNORAさんブログサイトで某旅館が紹介され、「そんな宿があったのか!とぶったまげた次第です。アクセスもいいし、知っていたら当然そこに泊まりましたよ、山田!‥まだまだ不勉強ですなぁ。
というわけで今宵の宿は山田ではありません(笑)。とりあえず弘前まで出て、そうすると程よい(多少遅れても大丈夫な)時間で碇ヶ関行きの普通列車に乗り換えられることを計画立案時に気づいたTakema、そうなれば「あそこに行くしかあるまい」と決意していたのであります。さて、どーこだ?(笑)。
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