sy




その6 豊富温泉アブラ滞在のあとプレミアムで帰宅。



今宵のお宿は豊富温泉川島旅館です。

(2022年2月9日-12日 その6)

駅からはお迎えをお願いしていたので問題なくお宿へと到着。部屋に入った頃にはすでに暗みが増す時間でありましたが‥





というわけで、まずは旅館内を少しうろうろ。到着が遅めだったので「たぶんお風呂は混んでいるだろうから」と考えたからなのですが、お風呂については夜間に関する限りいつでも空いていたのかなと(後述)。



ここ豊富温泉にこれまで宿泊したことはなく、すぐお隣の「ふれあいセンター」(日帰り施設)にタンデムツーリング中に立ち寄ったことしかありませんでした(この時です)。でもこのお宿もいいですねぇ。



なおここ川島旅館には「裏口」がありまして、その通路もなかなかの風情があったりします(駐車場からのエントランスなので、ほとんどのお客さんにとってはこちらがメイン入口なのかも?)。このあとは温泉街を少し歩いてみました。



でも極端に寒いわけでもありません。でもこの温度計、道北なのに-10度ほどまでしか計測できない仕様なので「なぜここにこの温度計?」と思いました。もっと下がる時には「計測不能」になっちゃうわけですし。せめて-20度対応のものがあればなぁと(個人の感想です)。



ふれあいセンター(共同浴場)、ここの湯に浸かったのはもう16年も前なんだよなぁ。







まだ桃の節句までには3週間ほどありましたが、もう飾られていました。



さて夕食前にお風呂!豊富温泉といえば「アブラの聖地!」ですからね。ただこちら川島旅館の浴室は夜間照明の光量がかなり抑えられていました。おそらくは本来の療養泉としての矜持(アトピー等の皮膚疾患を持つ方が周囲の目を気にしなくていいようにという気遣い)からなのだと思います。それについては何らの問題もありません。

ただ、浴槽撮影となると圧倒的に光量が足りません(苦笑)。ま、これは翌朝明るくなれば何とかなるでしょうから、お湯レポは翌朝にしましょう。



源泉は34.2度もあるんだと納得。そもそも豊富温泉は石油の試掘中にガスとともに湧出した湯なので、湯温はもっと低いんだろうなと思っていたわけなんです。

で、好感したのが右上画像。鏡が3枚並んでいるのですが、よく見ると下部にそれぞれの提供業者さんの社名が書かれています。





電話番号の記載からもかなり古いものであることがわかります。ただしそれにしては鏡部分に腐食等の傷みがなくて‥どういうことなんだろう?(水があたる鏡の下部は腐食しやすいはず)。もしかしてこういう鏡の再生方法があるのかな?





食前酒はヨーグルト酒です。お酒は國稀(増毛)、柴田(札幌)、男山(旭川)、ワインはピノ・グリ(三笠)と、すべて道産の醸造酒ですね。飲んだくれているようですがもうこの翌日は千葉に帰りますから、最後くらいゼータクにというわけです。




画像にはありませんが5種類のバターを味わったあと、帆立のカルパッチョに地元具材のアヒージョ、そしてサラダと続きます。と、ここまではよかったんですが、このあとのぶり大根、野菜の蒸し焼き、そしてエゾ鹿肉の炙りはそれぞれ量が多くて、少食Takemaは最後の2品を一部残さざるを得ませんでした。ぶりと蒸し焼きはそれぞれ半分の量でよかったなぁ。「ハーフ」とかでお願いできないものでしょうかね、お値段は同じで構いませんので(ちなみにこの時は「バターづくしプラン」で予約していました)。

デザートは部屋にお持ち帰りしましてしばし休憩。お散歩にも出ました(喫煙も兼ねて)。この日の夜は昨日までの帯広に比べれば冷え込みも大したことなく、風もないので屋外でもゆったりです(もちろん氷点下7-8度くらいまでは下がっていたと思いますが)。



ほほー、キミが家猫のれんげちゃんですね。出たがりそうにみえますが実はそうでもないようです(自分が外に出ても出ようとしなかった)。寝る前にもちろん一湯としましたが、実はこちらのお宿には非加温源泉浴槽があるんですよ!(ふれあいセンターにあったかどうかは記憶なし)。奥に見えている小さな浴槽がそれですが、これはよかったなぁ。というわけでおやすみなさい。



明けて翌朝。この日は列車ダイヤの関係でかなりのんびりの出発です(前にも書きましたが宗谷本線の列車運行本数はかなり悲しくなるほどのレベルです。ですから日中にラッセル車を走らせられるわけで)。豊富11:17発の稚内行き普通列車利用というわけで、予約時に(電話で)駅までの送迎をお願いした時に、



と申し上げたところ、川島旅館の方からは思いがけないご発言が。




でも前夜のうちにふれあいセンターへの入浴行動に及ばなかったのは、そもそも川島旅館と同じ源泉ですし、一度は浸かってますしねぇ。しかし、そんな微妙な逡巡をしたこと自体が‥ジジイ化ですかね(笑)。でも、川島の湯もなかなかだったんですよ!




朝ごはんはいい感じでした(これでも多いくらいです)。同宿のご夫妻の男性は、例のラッセル車を撮影に来られたようで、このあといろいろとお話を聞かせていただきました(旭川空港発着便が運航的に一番安定していると伺ったのもこの方からです)。

さて、朝ごはんのあとは「明るくなった」お風呂に行ってきましょう!



男女の入れ替えがあったので昨晩とは浴槽が違います。ふれあいセンターの普通湯にあたる浴槽はなく、こちらではいわゆる療養湯のみの造りです。



ゆえに、浴槽表面にはしっかりアブラ由来の湯花が浮きまくっています。オイルフェンスはありません(笑)。ただこれも、前夜はもっと大きな湯花が浮きまくっておりました。誰かが入浴すると湯花が分散してしまうようです。







湯口にもオイリー湯花たっぷり。加温具合はご覧のとおり。



いっぽうでミニ露天には湯花の浮遊はありませんでした。やや熱め。



非加熱浴槽の投入湯温はご覧のとおり。何度か交互に楽しみました。

なおこの宿泊日にはお客さんも5-6組いたと思うのですが、他の人とバッティングすることはついぞありませんでした。知らずに泊まってアブダラカブダラに恐れをなしたのか、それとも温泉にさして興味がなかったのか、またはソロの方などはもしかしてワーケーション中だったのか?

チェックアウトまではまだ時間があるので、朝のお散歩に出かけましょう。そして戻ってきたら最後の一浴です。



小鳥さんのえさ台が設置されていました。気温は‥-3.3度と暖かい朝です。



まだやっていないんですよねぇふれあいセンター。われわれは10:45に宿の車で豊富駅に行ってしまいます‥。と、それとは別にこのふれあいセンターの奥の山の尾根上に高速で動くものを発見!いや「もの」じゃなくて「人」でして、この裏手には何とスキー場があったのでした。全然知らなかったぞ。

スキーは最後にやったのが20代半ばでしたから(NZ南島のコロネットピークスキー場)、もう30年以上前のことになります。今となってはもう全く滑れる自信などありませんなぁ(当時だって上手いわけではなかった)。



お母さんと女の子もお散歩かなぁ。



さてこのあとはお宿の車で豊富駅へ。10分と少しかな。







ちなみに上の画像だと、列車が来るまで神妙に待合室で待機しているように見えるおしんこどんですが、こんな「寸劇」もやっていましたっけ(笑)。






さて列車がやってきました(定刻)。1両の単機のため、混んでいたらどうしよう(連休中だし)と心配しましたが、幸いなことにクロスシートに並んで座れました。とはいえ、普段の平日だともっとガラガラなんじゃないかな?乗客のほとんどが観光客という雰囲気でしたので。



幸いなことに座れた席は海側です。昨日の旭川~豊富間もそうでしたが、宗谷本線に乗るなら北行きの場合進行左側がお勧めですね。

そんなわけでお宿で1個だけいただいてきた使い捨て紙コップに「北海道アルカリ天然水」とやらを注ごうではありませんか!さすが北海道の天然水、まるで赤ワインと見まごう色合いなんですが(大笑)。



列車はサロベツ湿原のエントランスとなる兜沼、そして抜海駅を出発し、いよいよ稚内への最終ランへとさしかかります。しかしここで再び、利尻島を望む絶景スポットを通るわけで、ここでは運転士さんもしっかり徐行してくれました。ただねぇ‥





ま、それはしょうがないでしょう。ちなみに写り込みがないように撮影した画像はピンボケでした(笑)。

とはいえ、この時点ですでに「天然水」(笑)は飲み干し、下車準備も万端のわれわれでした。宗谷本線初乗車なので本当は終点の稚内まで乗りたい気持ちもあるのですが、ここは1駅手前の南稚内で下車することに。なぜかといえば稚内市中心部といえば間違いなく南稚内周辺ですし、



なお今回の旅程については「天候が荒れた場合」のサブ案も立案していました(ただし唯一サブ案を立てられなかったのは旭川~豊富間でして、都市間バスは札幌~稚内線はあるものの、高速経由なので旭川駅は経由しないんです。だから、数日ぶりに特急サロベツが運行を再開するという第一報を見た時は狂喜乱舞のむちむちプリンたまご責めという感じでした(意味不明))。

で、この最終日の移動(宗谷本線が不通の場合)については、いざという時には稚内日の丸交通さん(タクシー会社)が、豊富温泉~稚内空港シャトル便(1台15,000円)を運行可能(1時間前までに予約)だということでセーフティネットについては安心していました。結果としては利用せずに済んだわけですが。



というわけで南稚内駅で下車。さすがに稚内市の中心部にあるゆえ有人駅で、稚内行きの切符に途中下車印を押してくださいましたがもう前途を放棄しますのでね。



駅前には件の稚内日の丸交通タクシーが。もちろん「空港へ」とお願いします(約4,000円)。空港連絡バスもあるのですが今回利用した宗谷線の列車にはそもそも接続していません(なぜなんだろう?)。列車遅延のことを考えてのことなのかも知れませんが、

ええっと、接続しておりました(苦笑)。このあとJRのダイヤ改正があったので最新の接続はどうなっているかわかりませんが、2022/2現在だとJR稚内行きは南稚内12:02着稚内12:07着で、対する空港バスは稚内12:00発(ダメじゃん)南稚内12:07発でした。結構ギリギリタイミングの接続です。首都圏ならまだしも、道北の接続としてはかなりタイトです。

でもこれって、JR線に到着遅れが生じていた場合、どこまで接続をとるのかなぁ?ちょっと疑問です。なおこの日はJRが定時運行でしたがバスは利用しませんでした(というか忘れてた)。

そういえばタクシーの後方側面には「日の丸」と漢字で書かれていたのですが、前部ドア側方には「DAIMARU GROUP」と書かれていて、「ニホンなのかニッポンなのか」というのと似たような不思議な感覚が呼び起こされました。ま、「どっちでもよい」んですけれどね。



さて「出汁之助」なる稚内市公式ゆるキャラの上に見えている通り、この日唯一の羽田直行便です(この時期は全3便、うち2便は千歳行き)。しかしええっと、搭乗待合室には20人くらいしかいなかったんですが。そもそも閑散期であるところにコロナ禍が追い打ちをかけていたのかもしれません(ちなみにこの日は3連休の中日たる土曜日でした)。





国際線のビジネスクラスはこれまで自ら予約したことはありませんが(トラブルでやむを得ず一時的に追加購入したブータン航空とか=あとで返金@こちら)とか、オーバーブッキングによるアップグレード(これは複数回ありましたが仕事の出張絡みだったので当該ページはありませんいやありました、このページです)などはありましたが。あ、でもエコノミーでも少し足下の広い席とかは好んで予約してきましたよ、もっともあくまでただのエコノミー席でしたが。

とタイプしてきたところで、「そういやエアアジアの(ほぼ)フラットシート」を予約したこともあったよなと思い出しました(この時です)。LCCを含めれば上級シート予約もあったわけですから、「フルサービス航空会社の上級クラスを自ら進んで予約したことはない」の間違いでした。でも国内線のプレミアムシートはこれで2度目です。



貧乏くさい話ですが、そう滅多に乗れるものでもないですからねぇ。広い。



漁船を見ながらの離陸行動というのもなかなか珍しい感じかと。






オホーツク側に出て南下していきます。左上画像は稚咲内漁港かなと。

と、ここでおしんこどんがしっかり発見!





うん、間違いなくそうですね。雪でしっかり白くなってますが懐かしいなぁ。自転車で焼尻、バイクで天売を走ったっけなぁ(その時のページはこちら)。何だかんだいって平均年1回くらいとはいえ30年以上行き続けた北海道ですから、そこそこの場所はわかります。



と、ここで軽食タイム。国内線ながらプレミアムクラスだと食事も出るのですよ、そして飲み物も(アルコールもOK)。以前八丈島からの便をプレミアムシート予約で搭乗した際(エコノミー席は満席でしたとでやむなく)、さすがにフライト時間が55分のため機内軽食はありませんでしたが)、まさかのワイン飲み放題だったんですよね(いや1本しか頼まなかったんですが=この時です)。

そういえばその昔バンコクからヤンゴンに飛ぶタイ航空を利用した際(この時です)、これまた飛行時間が1時間15分くらいだったんですが、何と機内食が出てお酒も飲み放題(といってもワインをグラスで3杯)だったんだっけ。ただしちょっと無理矢理飲んだ記憶もありますが。

話が過去話題にワープしちゃいましたんで時空を戻しますが、この稚内便は羽田まで2時間かかります。ということは‥





ええっと、上画像はやや不自然というかイレギュラーな感じです。食事後コーヒーをオーダーしたのですが、コーヒーのサーブ直後にまだ時間があるということで再び日本酒「鳥海山 純米大吟醸」を追加注文したというていたらく。そのためお酒とおつまみがコーヒーとともに鎮座している図というわけです(貧乏くさ!)。

あ、アテンダントさんはご親切にも「コーヒー、いったんお下げしてまたあとでお持ちいたしましょう」とおっしゃってくれたにもかかわらず、「あ、いや、せっかく淹れていただいたのでこのままでいいです。一緒に飲みますので」というような返事をしたTakemaはさらに貧乏くさまくりですね(笑)。でもそれぞれ美味しくいただきましたよ。



しかしそんな夢のような時間はソッコーで通り過ぎまして現実世界の羽田に到着です。荷物レーンにはガラッガラ(ほんの数個)の預け荷物が回っておりましたがこれまたソッコーでピックアップ。このまま真っ直ぐおうちに帰りました(当然)。

明けて翌朝にがつじゅうににちのにちようび。屋上に出てみると‥








というわけでこの旅行記、以上で終了です。


[2022冬北海道トップへ] [国内あたふた編へ]