- その4 栄村、野沢、飯山と進んで一気に木曽へ -



道の駅近くの森宮野原駅へ。雪ちゃんもしっかり鎮座。

(2024年12月24日-27日 その4)

道の駅から500-600mほど進んだ先にある森宮野原駅にやってきました。いや、特に用事があるわけではないので何となくというところです。上画像の通り雪深い場所なのでこの標柱を撮りにきただけなのですが、雪の時期とはいえさすがにまだ12月ですから標柱下部の記載を覆い隠すには至っていません。この日は天気がよかったから結構溶けただろうなあ。

で、おしんこどんが雪ちゃん(雪だるま)を作ったのでそれを入れてパチリとしたのが上画像というわけです。

なお、駅前広場の一角には震災後、「がんばろう栄村 駅前店」という復興スーパーがありましたが今回は閉まっていました。てっきり役目を終えて閉店したのだろうと思っていましたが、このページ作成中に確認してみたら「諸事情により休業中」とのことでした。人員不足なのでしょうか?



駐車場の一番奥に「栄村震災復興祈念館 絆」が建っていましたので内部を見学しました。震災当時の資料室の他、栄村観光協会もここにあったりします。振り返るに、震災直後の2011/4に栄村におじゃましたときには(妙高の帰りに立ち寄っただけ、この時)にはあまり買い物で貢献もできなかったので、翌2012年の秋にはこれでもか的に大量に買ったんだっけこの時)。2012のときにも上記の駅前店を利用させていただきました。

なお駅前には今回の大雪前から駐められていた軽ワゴン車がありましたが、屋根には60cm以上の雪が積もっていました。と、一人の女性がやってきてフロント周りの雪を落とし始めました。しかし屋根の雪はどうやって‥と思っていたら、エンジンをかけ、ちょっと勢いよく前進させて急ブレーキ!



いやぁやるなぁと思いましたが、これも豪雪地帯に住む皆さんにとっては当たり前のライフハックなのでしょう。ただ雪落としのあと前方の雪をどける必要があり、「落として終わり」ではありませんでしたが。



このあとは野沢温泉方面へ。進むにつれて雪が少なくなっていく感じです。日があたっている場所はごらんのように完全に路面が出ていますが、日陰は右上画像の通りなので日陰手前では十分に減速してっと。



雪化粧の棚田や千曲川の流れを見ながらご機嫌走行♪

ええっと、ご機嫌すぎて野沢温泉への分岐を見落としてしまいました(苦笑)。よって北竜湖側の県道経由で上がっていきます。実はスキーヤーに紛れてゴンドラに乗ろうという算段だったのですが‥





というのも腰痛で高低差のある道を歩きたくなかったからなんです(特に上りはきつい)。もっとも、ここでゴンドラ乗車を強行していたらこの日のお宿到着が相当遅くなっていたはずなので、結果的には正解だったのかもしれません。

さてそれじゃどうしましょうかね。というかもう結論は出ていますね温泉です。確か温泉街の中にも駐車場があったはずと思って進んでいくと横落の駐車場がありました(有料)。駐車場の係員さんから外湯めぐり用の地図をいただいた際に「一番近いのは横落の湯だけれど、あまりきれいじゃないからこっちがおすすめだよ」と勧められたのは「新田の湯」。少し歩きますが確かまだ入りそびれていたはずなのでそれもいいかなと(横落の湯は入浴済み)。しばし歩き‥




(2018年12月に建て替えられた模様)

野沢の外湯はすべて撮禁となりましたから内部の画像はありませんが、先客さんは白人さんが1人だけでした。お風呂セットを入れたプラかご持参でしたからイチゲンの観光客ではなく、野沢にお住まいまたは長期滞在中の方でしょうか。透明湯のお風呂温度は体感で45度弱ほどでしたが、この方は身体を洗ったあと何の躊躇もなく湯に浸かっていましたっけ。もちろん自分もかけ湯(&大事なところ洗い)のあとソッコーで浸かりました。



湯から上がったあと、お隣の神社にお参りしたりしているうちにおしんこどんも上がってきました。帰り道は別のルートで帰ってきましたが、あぁ、この角にあったのね横落の湯。係員さんが言っていた「きれいじゃない」って、要は「施設が古びている」ってことなんだろうなと理解した次第です。古くてもお湯がよければ全然問題ないですよぉ。

さて、すでにお昼をとうに回っているのでお昼ごはん処を探さなきゃ。飯山市内にはたくさんお店があるはずなので、いつもの通り「蕎麦」にターゲットを絞ってナビに案内させましたが、なぜかそのお店を発見できずちょっと細道をぐるぐる。結局、近隣の別のお店にしましたが結果オーライでした。



やってきたのは「そば処 源」さん。13時過ぎの入店でしたのですんなりと座れました。さて何にするかを考えようとした時、お店の方が次のようにおっしゃいました。






(卵焼きとおでんだけは別料金です)

とはいえ少食人種のTakemaなので取ったのは右上画像くらいでした(実はちょっとおかわりしましたが)。一方でおしんこどんは‥





そしてメインディッシュは2人とも右上画像の「三宝そば」。それぞれの椀にとろろ・きのこ・野菜天が載せられており、今回はオプションで海老天を追加しました。もちろんきれいに完食、あー、予は満足ぢゃ♪

さてこのあとは少し先を急ぎます。何たってこの日のお宿は「木曽エリア」なので(笑)。でも高速に乗る手前の道の駅でトイレストップ&ケムリタイムです。



喫煙所脇の雪には、誰が付けたかグーチョキパー。


というわけで豊田飯山ICから上信越道に乗り一気に南下していきます。





長野道塩尻北ICで高速を下り、ここからは裏道県道経由でR19に合流し、木曽路へと進んでいきます。

R19と平行する形で旧中山道が通っており、R19は宿場町をバイパスで通過していくため、木曽エリアには多くの宿場町が残されています。妻籠や馬籠宿はとみに有名ですが、有名ゆえに観光化も進んでおり云々。いっぱうで観光化の波にあまり乗らなかった宿場もあります。





街道沿いには漆器販売のお店が建ち並んでいます。家並みも昔風の佇まいを残しています(たぶん景観条例などがあるのでしょう)。「木曽路はすべて山の中」の言葉通り、耕作可能な平地がほぼないことから木材を活用するようになったわけで、木地師や塗師は今でも多くおられるのでしょう。ただ(時間が遅いこともありますが)観光客はおろか人っ子一人歩いていませんでした。

のんびりと歩いたあと車に戻り、さてカーナビを今宵のお宿にセットすると‥「げげ、まだそこそこ時間かかるぞ(汗)」。





到着は17時半ころで、チェックイン時に「夕食は18時半からです」とうかがったので、やっぱり野沢温泉のゴンドラに乗ら(乗れ)なかったのは正解でした。「ゴンドラ乗ったから温泉には入らない」という選択はしなかったでしょうしね。

ところで‥





え、「ねずこ」って、「鬼滅の刃」のあの「竈門禰豆子」?お宿の経営者さん、鬼滅ファンなの?‥と一瞬だけ思いましたが(苦笑)、まさかそんなはずはないよなと思い直し、他の部屋名を確認してみると、「ひのきの間」など植物や樹木の名前が付いていましたので調べてみると、どうやら「ねずこ=鼠子=植物名としてはクロベ」の木で、ヒノキ・サワラ・コウヤマキ・アスナロなどとともに木曽五木の一つなのだそうです(勉強になりました)。

たぶん夕食前のこの時間はお風呂も混んでいるんじゃないかと思い、館内をうろうろしてみることに(ついでにお風呂も見に行ったら入浴客は1人だけでしたので入っちゃいましたがレポートは後のほうで)。




(まぁこれらの猫が温泉に入るわけじゃないけれどさ)

ところで温泉猫宿の猫にもいろいろおりまして、隙間があったら客室にもどんどん入り込み挙げ句の果てはそこで寝てしまう「天然系確信犯猫」もいれば(こちらとかこちらとか)、一定の距離を置くがまぁお触りくらいはOKよ的な猫たちのいるお宿もありますね(こちらなど。しかし2025/1に火災で宿泊棟が焼失、7匹中2匹不明だとか。野中温泉の復活を強く念願します)。

ただこちらのお宿猫(4匹?)は館内を我が物顔で歩き回っているにしてはすり寄ってきたりすることもなく一定の距離を保っている感じでした。「お客さんとの距離感」を教育されているのでしょうか?(そんなわけはない)。



入り口ロビーには椅子とこたつ(!)が設置されていました。こちらのお宿は日帰り入浴もやっているので、湯上がり後の待ち合わせに椅子があると便利なのは当然ですが、ロビーにこたつがあるのは実に珍しい気がします。

でも風呂上がりにこたつに入るというシチュエーションってどうなのかなぁ(まだ身体がポカポカしているはずだし)と思っていましたが、思いがけず別目的での利用者さん発見!

実はこちらの棧温泉旅館さん、WiFiの電波がイマイチ弱く部屋だとかなり頼りないんです。でもロビーなら問題なく繋がるということで、お仕事?関係の宿泊者さんがこの後このこたつ席に陣取りPCで何やら作業をなさっておりました。何だか雰囲気的には和風スタバの客席みたいな感じ。



玄関前の喫煙所でケムリ行動に出ていると、ちらりほらりと入浴客がやってきます。宿の方いわく「土日祝は日帰り入浴客でかなり混む」とのことでしたが、この日は平日なので少ないのでしょう。部屋に戻ってTVを見ていたら、「やっぱり高い長野のガソリン価格」がニュースになっていました。なお今回は新潟(津南)で入れたので長野での給油予定はなし。

さて、そうこうしているうちに夕ごはんです。



飲み物をと思って「冷酒はありますか?」とお声がけをすると、「お好きなものをお選びください」と、まさかの「現物全部」を持ってきてくださいました。これもなかなか珍しい心遣いです。写真で選ぶよりこっちの方がはるかに楽しいなぁ。




実に「山の夕ごはん」という感じです(ほめ言葉)。気取ったところのない素朴なメニューと味付けで、美味しくいただきました。量的にはやや少なめでしょうか、自分としてはちょうどよかったかなと(それでもご飯は小盛り)。

夕ごはん終了後は「誰もいないであろうタイミング」でお風呂ですが、この時期にはちょこっと「覚悟」が必要です。というわけで実に中途半端なタイミングで次のページに続きます。


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