その1 まずは長野方面へ



うわぁい、葛温泉には何と「47年ぶり」の入浴‥じゃなかった。

(2025/12/25-26 その1

さて年末といえばおしんこどん実家の奈良に帰省なのでありますが、かつては「大回り」(北東北経由とか(複数回)ミャンマーとかを経由)をしていたとはいえ、おしんこどん&Takema母もそれぞれ齢を重ねてきておることから今やそう長い日程では出かけられません。ま、それでも「千葉から奈良まで2泊3日」で行くのですけれどね(苦笑)。というわけでこちらのページはその道中記です。

2025/12/25(木)。平日朝の出発ですし、この日の目的地が長野北部であることを考えると「上信越道」「中央道」のどちら経由で行くかという問題に苛まされます。

上信越方面に接続する関越道に接続する外環道は東西方向ともに今や平日朝の渋滞常連ですし、そしてもう一方の中央道の場合、Takemaの住む千葉県市川市からだと首都高のど真ん中(小松川線から箱崎、そして日本橋の上を通って新宿線まで)を突き抜けるというルート取りであったりします。年末の平日ですがさてどちらに?



千葉県市川市から都心に向かう首都高7号小松川線は、両国JCTで6号向島線と合流する際に「双方が1車線となった上で合流」という致命的な構造的欠陥を有しており(ありえないっしょ)、さらに日本橋方向に進む場合は少し先で9号深川線が合流し(ただここからの流入車両はそれほど多くはない)、そしてそのすぐ先の江戸橋JCTにてメインルートたる都心環状線(C1)が「合流してきます」。

従って向島線と合流する両国JCTから江戸橋JCT(いや、日によってはその先の一ツ橋JCTまで)渋滞するのですが、特に平日の朝は(これ重要)「玄人さん」(毎日使っているドライバーさん)の比率が圧倒的に高いからか、たとえば合流なども整然とファスナー合流が行われており、朝の渋滞でも車が停止することはほとんどなく、じわじわながらも車列は動くのです。

いっぽうで、外環道の渋滞はなぜだかわかりませんが完全に止まってしまうことも頻繁にあります。つまり外環のほうが精神衛生上はよろしくないというわけです。外環、10年くらい前まではこんな渋滞もなかったような気がするのですが‥。はっ、そうか千葉区間の開通により一気に交通量が増えたためなのか?

外環の埼玉区間、特に三郷JCTから川口JCT区間はアップダウンが多くサグ渋滞ができやすいわけで、首都高の首都環状線C1のようなそもそものクネクネ道とは違った渋滞生成が起きているのかもしれません。

さて三宅坂JCTから新宿線に入ると状況は一転し、完全に「下り線」となりますので朝の渋滞とはお別れとなり、上り線の大渋滞を横目にしつつの進行となります。この新宿線から中央道にかけての都心西部渋滞は東部よりさらに酷くて、平日は毎日10数kmの渋滞があたりまえです(この日は15km)。

こちら西部側から都心への渋滞はもう「ご愁傷様」としか言えない感じの交通集中渋滞で、ほぼ全線が2車線ですし(途中一部だけ3車線化していますが結局は2車線に戻るので気休めレベル)、京葉道路と東関道のように並走するサポート路も存在しません。沿線は完全に宅地化されているので拡幅も困難、ゆえに朝の上り線はもちろんのこと、休日夕方には中央道の渋滞を引き継ぐ形で上り線は数十kmの渋滞もあたりまえです。Takemaが中央道をできるだけ利用しないのもそのためです。

ま、八王子を過ぎてしまえばあとはスイスイの平日、めったに立ち寄らない藤野PAで休憩を取り、そのあとは甲府南ICで下りてっと。







上画像は公式サイトからお借りしています。

甲府盆地内には各地にいい温泉が湧きだしていまして、石和温泉のように温泉街をなしているほかに単独で営業している温泉施設も数多くありますし、宿泊施設でも日帰り入浴を歓迎しているところが多くあります。

ただ、その多くは早朝営業をしていないのが残念無念。早くてもだいたいが10:00以降からなのです。こちらのお宿に到着したのは9:00前でして、その時間だとこちらと草津温泉くらいしか営業していないんじゃないかな?

というわけでまずはこちらの朝風呂にてしゃっきりしました。泉質はナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉でやや熱めのツル湯が何よりです。

この後はしばらく下道(R20)にて西進します。韮崎を過ぎてしまえば片側1車線とはいえ交通量も少なくて快適な移動です。道の駅はくしゅうにてトイレ&水分補給(今回は汲みませんでしたが)、さて早めのお昼ごはんといきますかというわけで、ちょっとだけ戻って開店直前のこちらのお店へ。



以前立ち寄ってまぁまぁだったので再びの訪問となったわけですが、やっぱり有名店なのかすでに数組の待機列が(ウェイティングリストに名前を各方式なので各グループとも車内で待機でしたが)。5番目くらいに名前を書き入れ、しばし待機。

順番に名前が呼ばれ、オーダーも配膳も全てその順番通りでした。



おしんこどんは天もりそば、Takemaは海老天おろしそばを注文しました。うん、どちらも美味しい!(朝ごはんは藤野PAで肉まんだけだったのでお腹も減っていたし)。特に海老天おろしそばは海老も2本だし(そこそこ太くて立派)、それと大根が鬼おろし系の粗い感じだったので、蕎麦つゆに溶けず流されずで最後まで味わい深くいただきました。二八の麺もしっかり蕎麦の香りが立っていましたし、蕎麦湯も蕎麦粉を追加してくれたようでとろみのある美味しさにて完食です。

さてここからはどうしようかな。最初は下諏訪温泉、浅間温泉、美ヶ原温泉のどこかに立ち寄ろうと思っていたのですが、時期はまさに冬至の直後で日の入りは早いし、今宵のお宿である信濃大町界隈までにはまだ少し距離もあるしということで‥



ということにいたしました。あとから考えればこれが正解でありまして、お天気イマイチの日に無理にどこかに立ち寄ってもあまり楽しい思いはできなかったのかなと思いますし、オーバー還暦のわれわれからすればさっさとお宿で湯っくりするに如くはなしなのでありました。



というわけで葛温泉の仙人閣さんに到着です。ええっと、このエントランス部が喫煙所なのですねわかり申した(笑)。ちなみに玄関施錠は21:00とのことで、それ以降は玄関内(二重の扉の間)に灰皿を移動して下さいました。感謝ですm(_ _)m。

部屋は8畳間に広縁付きのよくある感じでした。施設自体はそこそこ古い感じでしたがわれわれ的には特に問題はありません。ただ部屋にも廊下にも冷蔵庫がなかったのは‥あ、二重窓の間にビールその他を置けばいいってことか♪

それでは豊富な湯量を誇るお風呂へと行ってみましょう!





ところでページトップで「葛温泉は47年ぶり‥じゃなかった」と書きましたが、その47年前、中学2年生だったTakemaは山岳部の合宿初参加で鹿島槍ヶ岳から針ノ木岳、七倉岳を越え、鬼の急坂(下り)だった船窪新道経由で下山して、何と高瀬館にて山の汗を流したのでありました(露天風呂にて全員で記念写真を撮りましたが、あの画像を持っている人は当時の現役部員の中にいるかなぁ)。

で、うっかり忘れていたのですが2022秋にはこちら葛温泉の高級宿たる「御宿かじか」に日帰り入浴していたわけです。だから葛温泉自体は3年ぶりということになりますが泊まりは初めてだからまぁいいや。続いては露天風呂へ。ちょいと小雨は降っていますがどうせもう頭から温泉をかぶったので観念します。

ちなみにそれでも「雨の露天風呂はなぁ」というのがたぶん日本人的な感覚だと思うのですが(だから露天風呂に笠を置いてあったりしますし)、以前ボルネオ島の山ん中一軒宿に泊まった時、チャーターした車のドライバー氏は「雨が降っててもどうせ首から下はお湯の中だし気にならないしさ」とおっしゃっていたっけ。温帯と熱帯という違いはあれど、やはり感じ方の違いはあるのですね(2014ボルネオ島の当該ページはこちら)。





というのもこちらの露天風呂はもともとの岩場を穿って造られたのだと思いますが、それゆえに浴槽底の水平が全く保たれていません(笑)。どうやら浴槽底に見えている白い線が「お気をつけ下さいライン」だと思うのですが、結構急に高くなるので自分は足をぶつけました。幸い怪我はしませんでしたが、まだ歩行にも気をつけなければならない時分だったのでコケそうになりかなりびっくりしました。

露天風呂への出口に「露天風呂内段差見取り図」が欲しいなぁと思った次第です。明るい時間でさえ浅い部分の岩が黒くて深さを想像できないのと、暗くなると照明が暗くてさらにわかりにくくなるので。ちなみにそういうこともあるのか夜間の入浴は比較的早めで終了でした(露天風呂は21:00だったっけ)。







豊富な高温湯ということで、使い切れない分は下界に送湯しており、いわゆる「大町温泉郷」といわれる温浴施設は基本的に葛の湯を利用しています。ま、それはそれでありだと思います。

ところで泉質はアル単系でツル感ありなのですがうっすらと硫黄臭も感知できます。ただ、「御宿かじか」の屋根掛け露天風呂にはびっしりと沈んでいた湯花がこちらではほとんど見られませんでした(皆無ではないにしても)。これは源泉の違いなのか、それとも清掃頻度の差、または湯花キャッチャーの有無からくるのでしょうか?時間をおけばおくほど湯花の析出は多くなるでしょうし?

いずれにせよ湯をタンノーしてぬくまった上で部屋に戻りました。二重窓の間に置いてあったビール(とハーゲンダッツのミニカップ)を出してきて乾杯!(右上画像マウスオーバーで別画像に変わります)。

しばし休憩のあと、いよいよ夕ごはんです。ちょうどいいお腹の空き具合でありましたので‥。





長さはもちろん身も太いイワナでしたが火の通りは絶妙で、身もパサパサ感とは無縁、当然焼きたての提供なので十分に温かく、「これは今すぐ食べねば!」ということで、気がつけば先付けの料理よりも先に一気に平らげてしまいました(笑)。



揚げたて提供の天ぷらは高麗人参ときのこ尽くし。



基本的に山幸のオンパレードでした。これでよし。


ただし少食爺のTakemaはいちばん最後の栗ごはんまでは到達できませんでした(おしんこどんは到達=右上画像マウスオーバー)。

全体的には昔ながらの旅館ごはんという感じではありましたが、妙にお洒落アレンジされたメニューよりもこっちの方がしっくりするような気もします(毎食だと飽きちゃいそうですが)。というわけでごちそうさまでした。

このあとはもちろんお風呂にも2回入浴してお休みなさいということになりました。



明けて翌朝、目覚めの一服に出てみるとちらほらと雪が舞い下りてきていましたが、風はなくて穏やかな冬の朝という感じです。



まずは朝風呂をば。入れ替わった内風呂は‥悪くないというかイイ!

露天方面には先客さんがおられたので朝食後に再訪しましょう。この日の宿泊客は数組だったのでたぶん何とかなるはず。



そんなわけで朝食後に再訪。知ってはいましたが、この屋根付き半露天風呂(この時期は窓も全閉でしたが)、当然外よりも暖かい浴室でありこれもいい!広いけれど圧倒的に寒い露天風呂の(前日の)男湯にも何とかこういう設え(しつらえ)をしてもらえないかなと思います。



露天風呂は前日男湯の半分弱の広さですが、これで十分なので。



さてそれでは出発‥の前に雪下ろしからですね。ちゃんとルーフの雪も落としておかないと思いがけない事故のもととなります。でもしかし、おしんこどんがボンネットの‥







ハイ結論から申し上げます。この雪ちゃん2体のうち1体は山からの下り道途中であえなく頭が落ちてしまいましたが、もう1体はまさかまさかの頑張りを見せてくれまして、下界に降りてメインストリートを快速走行し始めても忍耐に忍耐を重ね、結局15kmくらいは持ちこたえてくれたのでありました。特に圧を加えて押し固めたわけでもなかったはずなのに‥よく頑張った!

この日の宿泊地は南部とはいえ同じ長野県内なのですが、「場所が場所だけに」これまた早く到着した方がいいかなと思います。でもちょっとだけ立ち寄ってもいいですよね。

実はいまだに行ったことのない「国宝松本城」とかも考えたりはしたのです。そうなると浅間温泉とか美ヶ原温泉とかも射程に入るし。しかしまぁ、国宝だし松本市内のど真ん中だし(有名どころや渋滞は嫌い)というわけで、そんな思いをおしんこどんに伝えるでもなくスルーし(ひどいな)、一気に岡谷ICまで進み、





実はここの並びの「鉄鉱泉旅館」には以前に泊まったこともあり(2022/3)、利用源泉は旦過湯と同じだと聞いてはいたのですが、あの時は旦過湯共同浴場には入らなかったのです(新湯に入りに行きました)。

菅野温泉にはその昔(2007)に入り、矢木温泉にも今年(2025)浸かりましたから、下諏訪で気になる浴場はあと1つか2つかな。もう数泉をがっつくつもりはないので静かにちらほら系です。

でもこの旦過湯を訪問しようと思ったのには理由があります。それは‥



いや、熱闘甲子園系バトルに果敢にチャレンジしたいわけでもなかったのですが、何でも「露天風呂=42度、やや熱い湯=44度、熱い湯=47度設定」なのだとか?お隣の鉄鉱泉旅館ではさすがに適温やや熱めくらいに湯温を調整してくれていましたのですんなり入れましたが、「それでは気合いの入った下諏訪の湯に浸かってみましょうか」と無意味なチャレンジ精神が頭をもたげたというわけです!(どこが「静かにちらほら」なんだよ=自己ツッコミ)。

ではというわけで訪問したわけですが(湯画像はありません)、結論から申し上げれば‥



いやあの、「熱い湯」って47度どころか48度、いや49度も超えていたのでは?自分は福島会津の湯の花温泉石の湯にて実測48.8度の湯にも(10秒くらい)肩まで浸かりましたが(その時のページはこちら)、ここ旦過湯ではへそ上まで体を沈めたところで最初に浸かった足エリアが緊急アラートを発し、ヤバヤバとダッシュで退出しました。アブナカッタ。

洗い場におられた地元の方が「ここ(熱い湯)に行くのか、チャレンジャーだなと思っていたんですがやっぱり無理でしたね、いや自分もここ(の湯船)は無理です」と声をかけて下さいました。あとから聞いた話では「時には50度になっていることもあり、『体感センサーがブチ切れた常連客』の御用達なんです」とのことでした。ここは函館湯の川温泉共浴かい!(笑)。



湯上がりには、かつて宿泊した鉄鉱泉本館の隣にあった「別館(?)」を改装してオープンしたカフェにてしばし休憩することにしました。確かに本館宿泊時には今のお店の前は半ば物置のような感じだったよなぁ。



お話し好きと思われるご主人としばし会話。いわく「ここ(鉄鉱泉別館=本館にあらず)の女将がお亡くなりになり、このスペースを何とか活かせないかということで(商工会から)話があり、このカフェと『サンドバス』を始めたんです」(詳しくはこちら)。「サンドバスは砂蒸し温泉と似ているように思われがちですが、地熱を利用する砂蒸し温泉とは違って、こちらでは砂を旦過源泉で毎回洗浄するとともに温めて使用しています。ですから砂に先客さんの汗が残ることもなく清浄な状態で利用できます」とのこと。

料金的にはやや高めですが、この手の施設が他にないこともあり、平日(金曜日)の午前中にもかかわらずお客さんの出入りもしっかりあるようでした。機会があれば利用してみたいなぁと。



この日は寒気の影響で、諏訪エリアも晴れたり曇ったり、時にはご覧のように山も隠れ雪が舞うようなお天気でありました。さてさてこのあとは高速に乗ってのそこそこの距離を移動です。

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