− 2013/11、鳴子肘折ミニ湯めぐり その3 村井六助さんベースで肘折の湯を満喫 −



源泉混合が基本の肘折湯ですが、こちらには独自源泉浴槽も。というかそれを狙ってこちらの宿?いやいや(本文参照)。

そんなわけで今宵の宿「村井六助」さんに到着です。なお上画像には独自源泉云々と書きましたがそれはお宿選定のメイン理由ではなくある意味二次的な後付け理由なのです。最大の理由は「ぽちさん」だったのです。とはいえこのページを偶然にお読みになっている大多数の方々にとっては「それ、誰?」と思われても仕方ないかも知れません。

あまり詳しくは書けませんが、「ぽちさん」と初めてお会いしたのは鳴子の「八兆」でした。その後すぐにぽちさんブログサイトをリンクさせていただき、何度かお会いする機会もありましたが、最後にお会いしたのはなぜか東京都大田区(この時でした。この時ぽちさんをお招き下さったのが某女史だったそうで、本当にありがとうございました!)。

ぽちさんもこの時もお泊まりで蒲田界隈の黒湯をタンノーなさったというレポートを遺しておられますが、残念ながらお会いできたのはこの時が最後、ぽちさんは夏本番の前に「」が取れ&子音が変わり「おほしさま」になってしまわれたのです(ちょっと強引ですがご容赦下さい)。でもね、でもですね(ここから重要)。

復興ワカメもそうでしたし復興牡蠣もそう、そして「大室南部神楽復活祭」「三陸オイスターフェスティバル」も、その元をたどれば情報ソースはみなぽちさんの日々更新されるブログだったのです。のみならず、ぽちさんが日々更新なさっていた各地の状況は千葉に住む=どんどん震災後の記憶が薄れていく地域に住む自分にとって「忘るまじ、伝えるべし」的なバイブルとなっておりました。

その「ぽちさんのブログ」は2013GWを最後に更新されていませんが、最後まで自然体で頑張っておられたという話を師匠から伺いました。そんなぽちさんが常宿にしていたのがこちら村井六助さんだというのですから、たぶんこちらにお泊まりすることで「気持ち的にぽちさんへのお別れのご挨拶もできるかな?」という思いがありました。というか先月には八兆にもおじゃましていますし、自分としてはぽちさんお気に入りの湯に浸かることもご供養かもと(そりゃこじつけだろモヘンジョダロというご意見には甘んじて反発しないでもないこともありません=何が言いたい?)。

そんな村井六助さん、実は新旧を含み鉄筋コンクリ系の大きなお宿です。ただし旧館(別館)はほぼ使われていないようですが紅葉の最盛期あたりはそんなこともなかったのかな?(何だかモッタイナイ気もします)。



メインエントランスのソファーは「幸の湯」待ちにいいかも。一方別館に至る通路は防火扉が閉じられ‥ん?(右上画像マウスオン)。

なお新館でも最低限の自炊湯治が出来るようにちゃんと有料のガスレンジその他のが設置されています(左上画像マウスオン)。まだ新しめの機器でしたから、この製造元の会社は(たしか関西の方だったと思いますが)まだ会社として存在しているのかなと。

さて、この日の宿泊はもともと1泊2食付きの「旅籠(はたご)コース=通常料金」で予約していたのですが、師匠との同行になった朝の時点で電話を入れて「湯治コース=リーズナブルだけど食事付き」に変更しておりました。でも自炊合宿の友たるお酒が明らかに不足しているので、散歩がてら「友の入手」といきましょう。

それにしても肘折に来るたびしみじみ思うのが、メインストリート沿いに廃業系の建物がないことなんですよね。おみやげ物屋さんも煌々と灯りを付けてお客さんを待っている‥。交通的にはより至便であるはずの鳴子温泉でもなかなかこうまでいっていないところを見るに、やはり「ある程度小規模な温泉街であるからこそ地域として同一の足並みが取れているのかも」という気がします(師匠も言ってましたが)。

さて師匠は米焼酎、Takemaはここ大蔵村の地酒「花羽陽」を購入し、もう少しぶらぶらしてみましょう。というか、わたしは集落の一番上流側にあるお店でお団子を買いたいのさ。

そんなわけで「羽賀だんご店」へ。前回肘折に泊まったときは(確か今回と同じく勤労感謝の日がらみの連休だったかと)ここで買ったお団子を持って地蔵倉に上がっていったんだっけ(その時の様子はこちら)。ただしこの日は「夕食が控えめ系だろうと予想されるので夜食用に」というつもりだったんですけれどね。しかし結果としては自宅帰宅後おしんこどんが食べたんですが(あ、賞味期限とか無視してゴメンナサイ=羽賀だんご店さん)。

店内は昭和の風情たっぷりなのでありますが、こちらのご主人(かな?)は毎朝「今朝の肘折温泉」の様子をつぶやいておられますんで探してみてくださいませ。だんごもお餅も素朴なお味で美味しいですから、肘折温泉にお越しの際は是非お立ち寄りを@皆さま。

と、ここでびっくらこいたのが川を挟んで真向かいにあった‥


(右上画像マウスオン、葉山館宿泊時のページはこちら

調べてみたら‥2012年1月を以て廃業したのだとか。それも経営難なら致し方ないですが(秘湯を守る会のお宿だったのでたぶんそこそこ‥)基本的には後継者の問題だったのだとか。味のある建物(大正2年築)だったし残念ですが、やはりこの流れは避けがたいものなのでしょうか‥。一方で温泉街には以前はなかったラーメン「田舎屋」なども開店していて(左上画像マウスオン、ちなみに夜は焼鳥居酒屋らしいです)、「新陳代謝の現在進行形」を感じさせます。実際にそれが行われているうちは大丈夫、恐いのは「次に引き受ける人がいない」ことなのですよ。

お宿に戻る途中でいきなり「肘折2号泉」の源泉施設発見(往路でも目の前を通っていたんですが)。で、左上画像の「立てかけられている板」の裏側からは源泉の余り湯がそのまま捨てられていて「モッタイナイ!」。の、いや違った師匠と一緒に手湯&味見したりしながら云々した次第です(何が何だか)。

さて、「必要にして十分な量の夕ごはん(右上画像マウスオン)」をいただいたあとは(○らさん、いや間違えた師匠はガンガンおかわりしてましたが、わたしにはこれで十分です)、

ほかの宿泊の皆さんが「お腹いっぱいで休憩タイミング」ですからTakema1人でゆっくりトドったり浸かったりトドったり浴びせ倒したりしながらぬるめの湯をタンノーしまくりっ!(右上画像マウスオンでトド中の撮影V画像に変わります=見るほどのものでもないですが)。独自の村井源泉、肘折混合泉に比べて炭酸味はやや強めですが金気はやや薄いと思われる体感40度程度のぬるめ湯。どうも肘折の湯というと熱めイメージがあるので、この村井源泉湯は何だかいいなぁ。結構のんびりした上で上がったら家族連れが待っておられました。お待たせしました(ただし常識的な入浴時間ではありましたので念のため)。

さてこのあとは師匠と侃々諤々威風堂々混沌濃厚はんにゃはらみた系の温泉議論というかご教授というか傷のなめあいというか、まぁとにかく「湯治湯上がりかくあるべし」系の要はヨッパー行動にいそしんだわけですが、さすがにお酒&焼酎の四合瓶を干すまでには至りませんでした(というかTakemaは朝一からビール飲んでたし)。

で、ここからはおすすめできない系なのですがさんざんイイ気持ちになって大浴場へ。誰もいなかったので気持ちよかったんですが、得てしてこういうときに「逝っちゃう」ことがあるんで気をつけましょう。というかその場合本人は気をつけようがないんですけれどね(右上画像マウスオンで湯足画像に変わります。たしか湯に浸かりながらネットに呟いていたような記憶も=おバカ)。それではおやすみなさい師匠!

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