− その1 新幹線で移動後花輪線へ、お昼ごはんは花輪ホルモン♪ −



しかしふり返ってみれば、お酒を買い込めずソフトドリンクに甘んじることも多かった気が(苦笑)。

(2017年2月25.26日 その1/4)

これまでも冬の時期には「車を置き、雪見鉄の旅に出よう」という計画を何度か企画してきましたが、この冬もやっぱり立案したわけであります。「乗り甲斐のある列車にお酒などちびちびいただきつつ雪見酒」というのがコンセプトでありまして、過去には只見線(不通になるはるか前の2004)や五能線(2008)などにも乗ってきました。最近では東武−野岩鉄道−磐越西線(2015)というのもありましたっけ。

で、今回はタイトル通り花輪線(好摩−大館)と秋田内陸線(鷹ノ巣−角館)をタンノーしちゃおうという計画で、途中の寄り道についても綿密に熟女を重ね‥てどうする(阿鼻叫喚の世界)、熟慮黙考の末にまぁ何とか立案OK。自分で言うのも何ですがこういうプランニングって大好きだよなぁ。もう少し若いうちにマニアックな旅行会社でも立ち上げてみるのもよかったかもしれません(何のこっちゃ)。でも来し方をふり返ってみれば、NZのワーホリ時代「アメリカで一緒に旅行会社を立ち上げませんか?」と誘われたこともあったんだよなぁ‥。



そんなわけで5時半過ぎの総武緩行線に乗って東京駅へ。中高生の時代からあたりまえのように利用してきましたが、やっぱり便利な場所に住んでいるんだよなぁと実感します。もっとも生まれた場所自体が自宅から200mくらいの産婦人科だったわけで、便利を求めたわけでもなく単純に地元住まいなんですよね(笑)。



函館まで直通のはやぶさ1号です。今回は北東北をめぐるわけですが、考えてみればこの列車を利用して函館に渡れば、今回と同じようにして「北の大地の鉄旅」ができちゃうわけですね。うん、これは真面目に考えてみる価値があるかも(片道は国内LCC利用にすればお得だし)。

函館直通の始発便ということで、大宮出発時にはほぼ満席となりました。個人的には「もうちょっとポツポツと停まりながら行くといいな」という気もするんですが、「それならばはやぶさに乗るな」というツッコミがバシバシ来そうなのでここまでね(花輪線との接続絡みでこの列車しか選択肢がなかったのです)。



「日本のおもてなし弁当」と「北海うまいもん弁当」という別々の駅弁を購入したはずなのに何だかメインステージたるごはん部分がほぼ同じでがっくりです。東京駅の「駅弁屋」とやらはこういう営業スタンスなのでしょうか?朝一番だからしょうがないですが、八重洲地下街まで足を延ばせばもっとグレードの高いお弁当がいくらでもあるでしょうから‥。ま、二人とも似た系統の弁当にしちゃったわけですからしょうがない。



そんなブツブツをよそにはやぶさ1号はずんずんと加速北上していきます。男体山のあたりはまだ関東平野なので晴れていましたが福島盆地まで来ると吾妻小富士こそ見えているもののその向こうは雪雲ですね。東北の脊梁山脈を境にした雪雲と太平洋側の乾いた空気とのせめぎ合いがここにあります。

仙台に停まると次は盛岡まで停まりません。よって今回は鳴子温泉や駒の湯温泉に立ち寄ることもないわけです(笑)。また別の機会にやってきますからねー。



そして列車は盛岡に到着。ここで花輪線への直通列車(途中の好摩まではIGRいわて銀河鉄道線)に乗り換えです。さてここで、あらかじめ下調べをしていたとは思えないおしんこどんが野性の勘を発揮し、盛岡市民のソウルフードともいわれる福田パンのあんバターを買い込みました(笑)。やるなぁ。

ここでは出来合いを買ったわけですが、左上画像マウスオンでわかるようにコッペパンに挟む具材はリクエストも可能なようです。寡聞にして福田パンをよく知らなかったTakemaですが、次回はリクエストしてみようっと。



中央のブースでは三陸うまいもん市が開催中でした。気仙沼ホルモンも食べたいけれど自分としてはまたモウカの星を‥。



IGRホームには青森県側の3セク鉄道である「青い森鉄道」の車両が停まっていました。東北新幹線の青森延伸に伴い旧東北本線が2社の3セクに移行したわけですが、基本的に普通列車だけの運行なんですよね。三陸鉄道の向こうを張れとは言いませんが、もう少しイベント列車とかを走らせてもいいんじゃないかなと。2社を合わせた営業キロは相当に長いので、面白い直通イベント列車なども企画できると思うのですよ。千葉のいすみ鉄道などは営業キロも26kmと短いのに、「夜行列車」なども企画してますよー!



やがてJR車両のディーゼルカー、花輪線直通の大館行きが到着しました。車内の混み具合はご覧のとおり。週末なので「鉄系の人」もおられるかなと思いましたが、あに図らんや自分だけですか!(笑)。思い出すのが2004冬の只見線、あの時は小出駅でダッシュして何とかボックス席を確保したんだっけ。その後2011に奥会津を襲った豪雨の影響で2017現在も只見-会津川口間が不通になっていますが、先ごろ「上下分離」の運用による再開が決定したんですよね。再開通したらまた乗りに行きたいぞ(しばらくは混むだろうなー)。



姫神山は実にきれいに見えていましたが、岩手山はちょっとご機嫌斜めというところでしょうか。千葉生まれ千葉育ちのTakemaですが、この姫神山の名前は小6の頃にはすでに知っていました。いま考えれば不思議なのですが、当時柳田国男の「遠野物語」をすでに読んでいたからですが、どうして読んでいたんだろうなぜなんだろう?自分でも謎です(笑)。

で、その翌年の中1の夏に「合宿だ」と親に嘘をついて費用をせしめ、東北ワイド周遊券を購入してほぼ1週間の鉄旅へ。もちろん宿代など払えるはずもなく基本的に全て駅の待合室で寝て、旧仙台駅ではドカチン系のオジサンに朝ごはんを(そういう感じの食堂で)ごちそうになったり、当時国鉄八戸線だった堀内駅(無人駅)では推定200箇所のヤブ蚊に食われまくり(まさかその数十年後にNHK朝ドラ「あまちゃん」でこの駅が舞台になるとは思いもせず)、さらには五能線深浦駅で寝ようと思ったら追い出され(有人駅なので当然)、ひょんなことからカニ族系の大学生グループに誘われて海岸でキャンプしたり‥いやぁ、とんでもない中1でしたわ(笑)。ちなみに当時の旅程表はこちら

で、その時に当然遠野にも足を延ばしていたわけです。今や遠野物語の郷として一定のステータスを確保している遠野ですが、当時はカッパ渕も看板が一枚あるだけだったし、五百羅漢も‥。あ、再訪したページはこちらですが、五百羅漢は市内中心部からそこそこの距離&標高差もあるわけで、中1の自分は間違いなく歩いてきたんだろうなと思った時、少年Takemaの立派さに涙が出ましたわ(笑)。

あ、話が14万8千光年の彼方にそれてしまったので再び地球軌道のタイムラインに戻しましょう。



途中の北森駅が何だか立派だなと思っていたら何と市役所併設でした。「花輪線を残す」意志の強さを感じます。



徐々に雪深い山あいにさしかかります。ちなみに右上画像はたまたま運転席側に置かれていたものを撮影させてもらったものですが、「基本」ってどういうこと?(まぁ降雪等によるダイヤの乱れはあることでしょうが、それは日本全国津々浦々の鉄道路線にもいえることだし‥)。

場所によっては線路にうっすら雪がかぶっているところもありました(右上画像マウスオン)。まぁこんなものなら余裕でしょうが、降雪のタイミングによってはそれこそラッセル車のごとくドカドカと雪をかき分けながら営業列車が進むのでしょうね。



列車は荒屋新町駅に到着です。この駅で列車交換ということでちょっと煙をくゆらせたりして云々。



このあたりから徐々に「山登り」の区間となっていきます。こういうところこそ「ディーゼル機関の息吹」が楽しめるんですよね(ハンパ鉄のエラソ発言ですみません)。というわけで、このあたりまでの動画をまとめてみました。






そんなわけで鹿角花輪駅到着。自分の中では「陸中花輪」という駅名が濃厚に記憶されているんですが、1995年に改名していたのか。まぁ鹿角という語(市名)を入れた方がいいのはあたりまえなのでいいのかな。

で、ここからは歩いてランチのお店へ。実はここに来る車中においてもランチについてはわれわれ夫婦による侃々諤々(かんかんがくがく)喧々囂々(けんけんごうごう)はんにゃはらみた合掌礼拝系の家族会議を行っておりました(約10秒で完結しましたが)。で、その結果鹿角のホルモンランチは‥




(あ、SNSでのリアルタイム速報では「浜千鳥」と記載していたことをお詫びいたします)

あちら=ホルモン幸楽さんのほうが有名ですが、われわれには若干味付けが甘め。こちら花千鳥さんのタレが好みということで衆議一決しました(2人しかいませんが)。でもまぁ、今度来るときは幸楽さんかも(2回連続で花千鳥さんなので)。



ホルモン定食2人前とアルコールを注文。へっへー、飲めるってシアワセでーす!(Takemaは日本酒ね)。ただ、せっかくならば1人前ずつ別のものを頼めばよかったかな(2人前から注文可能だと勝手に思いこんでいましたが、あとから来た男女はそれぞれホルモン定食とカルビ定食を頼んでいたので‥考えてみれば「定食」ですからね)。

ホルモンの上に大量のキャベツというのが定番の鹿角ホルモン、いただくのはこれが4回目ですが、量的にも適量で無事完食(右上画像マウスオン)。ただ、「ご飯を載せてとき卵と一緒に焼く」スタイルは封印しました。みんな同じ味になっちゃうので‥。



お店到着は正午前でしたが、ポツポツとお客さんが入店してきます。ただ観光客っぽい人はいなかったかな。鹿角は十和田湖や八幡平への入口にあたりますが、どちらもシーズンオフですからねぇ。

ちなみに夜は居酒屋としても営業しているようで、何だか東鳴子のとある焼肉店を思い出させます(笑)。たまたま席のすぐ横にボトル棚があったので何気なく目をやると‥(右上画像マウスオン)、



そもそも2016にクルム氏と離婚したはずなので、今は「伊達公子」に戻っているはずだし。でもやっぱりボトルの主はテニスファンなのでしょうね(微笑)。



さて食後は歩いて鹿角花輪駅へと戻ります。花千鳥にしろ幸楽にしろ駅から楽勝の徒歩圏内なのがありがたい。でも、ここでなぜかタクシーに乗り込みます。さていったいどこへ行くのでしょうか?(笑)。

なおこのページのみ、背景画像が樹氷だとわかるようこの下部にテキストや画像が重ならないスペースを設けました。解像度によって見え方は違うでしょうが、とりあえず「バルタンくん」と名付けました(笑)。

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