tya
- その1 まずは新幹線で北上し、気仙沼経由で南三陸へ - 吾妻小富士を眺めつつ朝からお酒をちびちび。くぅーっ、たまりませんなぁ。 |
|||
(2019年1月5日-7日 1/4ページ) |
|||
|
|||
まずは東北新幹線の始発列車に乗って出発です。指定席、ガラガラですなぁ。ちなみにはやぶさとだと大宮の次が仙台で、何だか「移動の感覚」がピンとこないのですが、このやまびこは県庁所在地(と郡山)には止まるので「ここまで来たか感」がわかりやすくてヨロシイです。ビジネス客の場合はともかく、旅行者としてはこういうじわじわ感が嬉しいんですよ。 |
|||
|
|||
発車してしばし、朝ごはんの駅弁をいただきます。Takemaは米沢の「牛肉どまん中」、おしんこどんは大船軒(大船市)の「祭」弁当です。うーん確かに朝から単調な味が続く弁当はちょっと失敗だったかも。よっておしんこどんの選択が正解!ちなみにビールのあとは冷酒に移行しました。だって鉄旅だもん♪ |
|||
やがて筑波山を右手に見ながら日の出です。考えてみれば日の出前から飲み始めてたのね(至福)。 |
|||
その冷酒も全部飲みきったあとは何とホットコーヒーを注文です。朝からテヘペロならぬベロベロンになるのもどうかと思って‥(いやそんなにお酒に弱くはないつもりですが)。 |
|||
|
|||
一ノ関で下車して在来線の大船渡線ホームへ。鉄路はもう大船渡までは続いていないんですけれどね(残念)。 |
|||
|
|||
まぁ当然使用許諾は得ているはずですが‥帰宅後調べてみると、これは「POKÉMON with YOU」というタイアップ企画で、東日本大震災後の子どもたちを元気づけようと始められたのだとか。夏休みなどにはJR東日本管内でポケモンスタンプラリーなども行われているようですが、いっぽうでここ大船渡線には週末を中心に特別車両のポケモントレインも走っているようです(詳しくはこちら)。 |
|||
|
|||
やがて列車が到着し、いざ乗り込んでみると乗車率はこんな感じで無事ボックス席ゲット。あ、かの女性お2人も途中で空いたボックス席に移ってきました。猊鼻渓に行くとのことで、実際猊鼻渓ではほぼ全ての外国人旅行者が下車したわけですが、猊鼻渓、なぜそんなに人気なのか不思議です。自分たちは船乗り場までしか行ったことないし(当時は船の時間が合わずに断念=この時です)。 |
|||
(あくまで「呑気な旅行者」の立場からの言い分です) |
|||
ちなみにこの列車の先頭には何と3人が乗務しておりまして、後尾には車掌さんもいたので何と4人シフトでの運行でした。この日はお天気も安定していて、雪国での列車運行に先頭乗務員2名というのは普通のはずですがもうお一人は? |
|||
|
|||
そう思っていたところ列車交換の摺沢駅で先頭のうちのお一人が下りていきました。単純な人員移動だったのかなと。ちなみに列車交換の隙に喫煙をと思いましたが下り線ホームには喫煙所がなくあえなく玉砕(苦笑)。ただ停車中に運転席界隈を見ていたら、「これはもう当時から今もまだ走っている車両だけの掲示だよなぁ」というものを発見! |
|||
そもそもこの列車が走っているのは「大船渡線」なのですが、かの震災による津波被災により線路は気仙沼駅で途切れています。いま現在、そしてたぶんこれからもおそらくずっと、この列車がこの番号通りの鉄路及び駅を進行することはあり得ないわけですから。 |
|||
|
|||
静かに佇むローカル駅に1つ1つ止まっていきますが、ピカチュウ駅名板があったりして油断できません(笑)。 |
|||
そんなわけで終点の気仙沼駅に到着です。ご覧のとおり列車ホームとBRT乗り場は近接して‥いるのはあたりまえで、BRTバスが走っているのはもともと線路があった場所をかさ上げしているわけですから。 |
|||
もちろんBRTの発着線も「番線(ホーム)」という扱いです。南行きBRTは1番線から発車しまぁす! |
|||
でも発車までは少し間があるので駅前をうろうろすることにします。気仙沼駅は市の中心部の外れで津波の被災もなかったので震災前のままなんです。 |
|||
駅入口では絵ではなく立体ピカチュウもお出迎えしてくれています。 |
|||
左上画像はなぜか露出オーバーで白っぽい画像になっていますが観光案内所です。2010/10、体育の日絡みの3連休、予約なしで到着したわれわれはこの案内所で「気仙沼ホテル」を紹介されたんでしたっけ。併設の「ゑびす振舞」での居酒屋夕食、美味しかったなぁ。そしてその5ヶ月後にあの地震と津波が‥。なお震災前の訪問ページはこちら、そして震災後はこちらとかこちらとか。結局老舗だった気仙沼ホテルはそのまま廃業となってしまったわけですが、もう最後と決めて、もはや旧ゑびす振舞の建物すら存在しないのがわかっていたのに訪問した時(2018)のページはこちら。でもその全てのきっかけはこの観光案内所から始まったわけだったのです。 |
|||
|
|||
そんなわけで気仙沼線BRTの柳津行きがやってきました。そういえば以前「BRTに観光向けの車両を導入」というニュースを見たことがありましたがこれだったんですね。で、乗り込んでみるとなぜかキノコが生えてる(笑)。観光パンフ置き場なんですが、椅子を撤去してディスプレイの場所にするとは‥ま、それもありかな? |
|||
そんなわけでバスには珍しい「ボックス席」に座り、専用道を進みます。ここ、線路だったんだよなぁ。 専用線走行区間でも一般道との交差部(踏切)では信号もあったりします。BRT優先とは限りません。 まだ専用道の整備が終わっていない一般道走行区間もありますがあちらこちらで工事中。 |
|||
数年後には現在よりも専用区間が増えると思われます(あちこち旧線を工事中でした)。 |
|||
BRTに乗車したのは初めてでしたが、「バス転換」というマイナスイメージだけではないなと感じました。専用線利用による運行時間の定時性確保もありますし(これは専用線区間が増えれば増えるほど確保できるはず)、路線維持費用も削減できます。そして何よりも「運行本数を柔軟に変更できる」というのが大きいと思います。 |
|||
基本的にかつての駅を再整備しているのでスペースにも余裕があります。単線トンネルは‥ (出口が見えない場所の画像を撮りたかったんですが全部ブレブレだったので‥) |
|||
さて本吉で運転手さんもチェンジです。鉄道時代はどうだったのでしょうか、運転時間40分くらいで交代はなくて、おそらく終点まで1人の運転士が運転したのではないかなと。しかしこうすることにより、ここから柳津(または前谷地)までの連続運転時間を2時間以内に収めることができているわけです。 |
|||
|
|||
やがて南三陸町に入り、Jリーグの旗が見えてくると歌津です。このあたりもかさ上げが進み、震災後初めて来た頃の面影はほぼなくなりました。「うたちゃんばし」もなくなっちゃったし。郵便局の移動ATMバスは被災後半年の大槌町でも目にしましたし(右上画像マウスオンで2011/8の大槌町内画像に変わります)、ここ歌津が仮設で移動した時にはもうあたりまえのように駐まっていましたっけ。佐藤酒店さんにもまた行かなくちゃですが、今回は時間の都合上通過です。 |
|||
|
|||
歌津-志津川間は現在ほぼ全て国道を走行します。しかし隣接する線路は左上画像のように工事が行われていて、ゆくゆくは専用路を使った運行になるものと思われます。そして志津川地区に入ると、一般バスのごとく復興住宅街・病院や役場を経由した上で志津川に到着です。病院や役場に立ち寄ってくれるのは利便性が高くいいですね。そのぶん時間はかかりますが、これはBRTの利点ではないかと。 |
|||
|