鹿児島県は屋久島の北にぽっかりと浮かぶ、今なお盛んな火山活動の続く島、それが硫黄島です(鬼界ヶ島は通称)。この島としばしば間違えられるのが、あの「総員玉砕」で知られる北太平洋の硫黄島だったりしますが、あれとは全く別の島。区別するためにあえて「薩摩硫黄島」などと呼ばれることも多いようです。
屋久島在住の華のやJUNさんによれば、「屋久島から見ると硫黄島は『ひょっこりひょうたん島』みたな形に見える」ということです。なるほど周囲たった14.5km、面積11.65平方キロの小さな島に標高700mを越える山がどかんと鎮座ましましているわけですから、そりゃあ独特の形をしているのも当然のことではあります。
しかし、硫黄島とはどんなところなのか?硫黄島の見どころは何か?このページでは、知られざる硫黄島についてあれこれと書きつづっていきたいと思います。
硫黄島の属する「三島村」って?
3つの島からなっている村だから三島村。どんな島&村なのか?村役場はどの島に?え、それぞれの島には出張所しかない?何だそれ?というわけで、本題に入る前にこの三島村と硫黄島の概略的な説明をお読み下さい。
硫黄島へ行く!でも時刻表にはフェリー便も出ていない?
「近くて遠い硫黄島」といっては島の方々に失礼ですが、やはり足の便がそれほどいいわけではない。2-3日に1便の村営フェリーが通常唯一の手段だったりします。裏技のセスナにまつわるお話も。
いよいよ出港。おお、いい船いい景色。
ここ鹿児島港は、これより南に向かう連絡船が一同に集う、いわば国道なのですね。まだ見ぬ島に向かう船々を眺めつつ乗船。船内の様子、最初に寄港する竹島でのふとしたワンショットなど。
まずは硫黄島港周辺を歩いてみよう
船が硫黄島港に着岸すると、初めての人は港内の海の色にたまげる。島の集落はこの港のあたりだけ。自販機のある、この島を紹介しているあるHPでは「銀座通り」と称されるメインストリートは約20mで終わってしまう。
おお、噂に聞いたあの鳥があちらにもこちらにも!
おおっ、噂には聞いていたあの鳥があちこちに!しかし、シャイな彼らはなかなかシャッターチャンスを与えてくれない。あ〜あ、ろくな写真が撮れなかった‥。撮影ミニガイドつき。
「もう一つの歴史 硫黄島編」
高校で習った日本史を少しでも覚えているなら、平家打倒を企てた罪でこの島に流罪となった「俊寛僧都」の名前を思い出せるはず。このページでは島での俊寛僧都にスポットをあててみました。
もう一つの「朝廷」 in 硫黄島
歴史の教科書に載っている硫黄島といえば「鹿ヶ谷の変」絡みだけ。でもこの島には、知られざるさらなる伝説が。え、長濱天皇?どこかで聞いたことがあるような?
島内の温泉概況
火山が大きく鎮座する硫黄島ゆえ、温泉はあちこちにあります。ただし慣れない旅行者(うちらみたいな人間ですね)は東温泉と坂元温泉にねらいを定めるのが無難。あとはシンドいよぉ。
うひょお絶景の東温泉(その1)
露天風呂に詳しい方々の中では日本でもかなり上位にランキングされている「東温泉」。2日間でトータル4時間くらいはいたけれど、結局ひたすらの貸し切りっ!
うひょお絶景の東温泉(その2)
というわけで、あまりにものんびりしたもんで、せっかくだからもう少し紹介させてくださいな。
やってきました、坂元温泉。
防波堤の内側に作られた湯船は潮が満ちると完全に水没してしまう。最初に行ったときは見事に満潮しかも波高し。2日目にしてようやく湯ったりのんびり。でもなぁ。
にっくき西高東低の冬型。大谷(ウータン)温泉
知られざる秘境系の温泉として、実はTVの取材なんかも来たことのある大谷温泉は、干潮時にスコップでわっせわっせと掘って入る温泉。しかし、北西風強く波高し。うううーっ(T T)。
まだある硫黄島の温泉。しかし…。
穴の浜の温泉を断念したのはともかくとして、あれだけ目と鼻の先にあったあの温泉に入れなかったのはあまりにも悲しい出来事でした(悲笑)。
硫黄島のナイトライフ
宿やテントでちびちびやるのもいいけれど、やはりついつい恋しい居酒屋さん。島唯一のお店「花女里家(かめりや)」に毎夜毎夜の入り浸り。
知られざりし硫黄島のリゾート。
今から20年ほど前のこの島には「旅荘 足摺」という、当時としては目を見張るようなリゾートがありました。どんな感じだったのでしょうか?
硫黄島のリゾート跡地は今?
一般に、営業をやめた宿などはすぐに廃墟化してしまうものですし、その跡地には様々な残骸が残されてしまうのが常です。しかし、このヤマハリゾートは?
その他の見どころ寄せあつめ
硫黄岳展望台には天気のいい風のない日に登るべし、という教訓を得ました。ワンボックスカー、横倒しになるかと思ったぞ。そのほか気のきいた場所をいくつか並べてみました。
さよならっ、硫黄島っ!
船がいよいよ港を離れて行くときの情景を写真中心に。
この記録は2001年12月の硫黄島旅行をもとに書かれています。
[国内あたふた編トップ]