いや、チョウチョに興味がないとはひと言も(笑)。 そしてだからといって蛾に興味があるとも(大笑)。
平安時代の物語にこんなのがあります(堤中納言物語)。
この姫君ののたまふこと「人びとの、花、蝶やとめづるこそ、はかなくあやしけれ。人はまことあり。本地(ほんぢ)たづねたるこそ、心ばへをかしけれ」とて、よろづの虫のおそろしげなるをとりあつめて、「これが成らむさまを見む」とて、さまざまなる籠箱(こばこ)どもに入れさせたまふ。「中にも、かは虫の心ふかきさましたるこそ心にくけれ」とて、明け暮れは、耳はさみをして、手のうらにそへふせてまぼりたまふ。」
今回北アルプスの後半、標高が1000m以下のエリアではまさに 「よろづの虫」がときおり落下してきましたが、自分としては この姫君のようにはなれないなぁと思います。 |